シャープ株式会社は、除菌・脱臭効果の高い「高濃度プラズマクラスターイオン」の発生装置を搭載した加湿空気清浄機「KC-W」シリーズとイオン発生器「IG-A100」を発売する。価格はすべてオープンプライス。ラインナップは以下の表の通り。
【加湿空気清浄機】
型番 | KC-W80 | KC-W65 | KC-W45 |
加 湿 運 転 時 | 適応床面積 | 21畳まで | 17畳まで | 13畳まで |
消費電力 (弱運転時) | 7.6W | 5.7W | 4.1W |
運転音 (弱運転時) | 27dB | 24dB | 24dB |
1時間当たりの 最大加湿量 | 760ml | 600ml | 450ml |
水タンク容量 | 約4.3L | 約4L | 約3L |
空 気 清 浄 | 1分間の 最大風量 | 8立方m | 6.5立方m | 4.5立方m |
適応床面積 | 36畳まで | 30畳まで | 21畳まで |
消費電力 (弱運転時) | 4W | 3.2W | 2.2W |
運転音 (弱運転時) | 15dB | 14dB | 13dB |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 398×288×627mm | 378×265×586mm | 360×233×550mm |
重量 | 約11kg | 約9.2kg | 約8kg |
プラズマクラスター イオン含有量 | 1立方cm中に7,000個 |
店頭予想価格 | 75,000円前後 | 55,000円前後 | 45,000円前後 | |
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【プラズマクラスターイオン発生器】
型番 | IG-A100 |
適応床面積 弱運転時 | 約6畳 |
消費電力 (弱運転時) | 6.5W |
運転音 (弱運転時) | 34dB |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 140×160×360mm |
重量 | 約2.5W |
プラズマクラスター イオン含有量 | 1立方cm中に 25,000個 |
店頭予想価格 | 30,000円前後 | |
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加湿空気清浄機 KC-W80
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KC-W65
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KC-W45
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プラズマクラスターイオン発生器「IGA-100」ブラック系(左)、ホワイト系(右)
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IGA-100 レッド系
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「KW-W」シリーズは、プラスイオン(H+)とマイナスイオン(O2-)という2つのイオン「プラズマクラスターイオン」の発生装置を搭載した加湿機能付き空気清浄機。プラズマクラスターイオンを室内に放出することで、イオンが空気中に浮遊するアレル物質やウイルスに付着し、酸化力のある「OHラジカル」という物質に変化、表面のタンパク質を分解・除去する。同社では除去率をアレル物質・浮遊ウイルスともに99.9%としており、浮遊ウイルスは約10分で除去できるという。
新製品では、このプラズマクラスターイオンの濃度を従来製品よりも高めた「高濃度プラズマクラスターイオン」発生装置を搭載。これにより、1立方cm当たりの空気に含まれるプラズマクラスターイオンの含有量は、従来の3,000個から7,000に増えた。プラズマクラスターイオンは濃度が濃いほど効果が高くなる性質があるため、カーテンやソファに染みついたタバコのニオイを、従来製品の約1.5倍となる80分で除去できるようになった。また、スーツやジャケットを送風が当たる位置に吊しておくと、染みついた汗の臭いを一晩(約6時間)で「気にならないレベル」まで脱臭できるという。このほか、窓のサッシなど、室内に付着したカビ菌の繁殖も抑制できる。
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空気中の水と酸素を分解して、水素イオンと酸素イオンを生成する
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2種類のイオンは、空気中に浮遊するウイルスの突起部分に付着すると、強力な酸化力を持つ「OHラジカル」に変化。ウイルス表面のタンパク質から水素を抜き取り破壊する
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OHラジカルは水素と結合し、水となって空気中に戻る
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KC-W80に搭載されている「高濃度プラズマクラスターイオン」の発生装置
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プラズマクラスターイオンは濃度が高いほど効果がアップするという
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これにより、除菌・脱臭効果力がアップした
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風量を従来機種の1.2倍に増加。8畳の部屋を「業界No.1」の約8分で清浄する。また、1時間当たりの加湿量も「業界最大」の760mlとなる(いずれもKC-W80の場合)
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さらに風量もアップしており、1分間の風量は従来製品の1.2倍となる8立方mとなった。従来製品から継承する部屋の奥まで空気を届ける「ななめ20°気流」との相乗効果により、吸塵するスピードも従来製品から約2.4倍に向上した。これにより、8畳の部屋なら、「業界No.1」の約8分で空気清浄できるという(すべてKC-W80の場合)。なお、フィルターにはHEPAフィルターを搭載しており、10年間の交換が不要。菌の繁殖を抑える「SEK認証」も受けている。
本体デザインは「ななめ20°気流」など従来のデザインを継承する。正面には、空気の汚れを11段階、ニオイの程度を3段階で表示する「ハウスダストモニター」「ニオイモニター」を搭載。さらに、1%単位で湿度を知らせる「湿度モニター」も備える。
このほか、高い省エネ性能と静音性も謳われており、KC-W65の年間電気代は980円、運転音は24dBとなっている(いずれも弱運転時)。また、KC-W80の1時間当たりの加湿量は「業界最大」の760mlとなる。加湿方式は全タイプが気化式。
空気清浄機能がなくイオン発生機能のみの「IG-A100」は、1立方cm当たりのイオンの含有量が25,000個と、「KW-W」シリーズよりも多いため、除菌・脱臭効果が高い点が特徴。部屋に染みついたタバコのニオイは60分で除去し、スーツやジャケットに染みついた汗を「気にならないレベル」に脱臭するには約4時間でする。
さらに、長いノズルに加えて吹出口の先を細めることで、イオンを室内の隅まで飛ばす機構を採用。またイオンが再結合して濃度が低下しないよう、プラスとマイナスの吹出し口を別々に分けている。
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IG-A100に搭載されているプラズマクラスターイオンの発生装置。除菌効果が落ちにくいよう、プラスイオンをマイナスイオンを分けて発生する機構となっている
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1立方cm当たりのイオンの含有量は25,000個と、空気清浄タイプの3倍以上
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シャープ株式会社 代表取締役社長兼COOの片山幹雄氏
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シャープ株式会社 代表取締役社長兼COOの片山幹雄氏は、「イオンにはいろいろなものがあるが、当社のプラズマクラスターイオンの効果は学術的な効果を証明されている」と、全11機関で実証を受けている優位性をアピールした。さらに「イオンの発生方式によっては、オゾンや窒素酸化物など、場合によっては有害物質になる物質も出てくる恐れもあるが、プラズマクラスターイオンはそういったことはない。最終的には水になって空気中に戻る」と、安全性についても自信を見せた。
製品発表会では、参考出品として、高濃度プラズマクラスターイオンの発生機能を搭載した空気清浄機/除湿空気清浄機/加湿器/業務用プラズマクラスターイオン発生器も公開された。
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プラズマクラスターイオンは、日本をはじめ海外でも、菌やウイルスに効果があるという実証を受けている
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プラズマクラスターイオン以外の発生方式では、空気中の分子を無差別に分解していたため、人体にも有害なイオンが生成されているものもあったという
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参考出品の加湿器。10月発売予定
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同じく参考出品の空気清浄機。11月発売予定
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除湿空気清浄機は2009年4月発売予定
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業務用のプラズマクラスターイオン発生機は、サイズが大きめ。11月発売予定
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■URL
シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/
高濃度プラズマクラスター搭載加湿空気清浄機 ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080901-c.html
プラズマクラスターイオン発生機 ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080901-b.html
除湿器/空気清浄機/加湿器 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm
■ 関連記事
・ シャープ、「除菌イオン」が鳥インフルエンザに有効と発表(2008/08/27)
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/09/01 18:20
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