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ユニ&エコのイメージキャラクター、左がユニ、右がエコ
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三菱電機株式会社は、エコとユニバーサルデザインをテーマにした“ユニ&エコ”の製品を報道陣に公開した。ユニ&エコは、高齢者など誰にでも使いやすいユニバーサルデザインと、地球環境、省エネ、CO2削減などに配慮した製品を指し、同社では省エネ機能を盛り込んだ家電製品のプロモーションテーマとしてユニ&エコを掲げている。
会場ではエアコン、冷蔵庫をはじめとするユニ&エコ製品が展示され、製品の特徴を環境、ユニバーサルデザインという観点から紹介していた。
9月25日より発売された冷蔵庫「MR-E」シリーズは、センシング機能と気流制御機能搭載により熱いままの食材をそのまま冷凍できる「急速冷凍機能」をはじめ、冷凍した食材を解凍することなくそのまま包丁で切れる「切れちゃう冷凍」などの冷凍技術が特徴。会場ではこれらの冷凍技術を、食材を冷ますことなく冷凍できる「時間短縮のエコ」、解凍する手間が省ける「手間のエコ」とし最新技術による利便性をアピールしていた。
ユニバーサルデザインの観点では、冷蔵室の棚が動く「動くん棚」、冷凍室の「動くんバー」などの収納システムを取り上げ、大容量だけでなく、収納性が高いことから「収納力」の高い製品だとする。
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冷蔵庫「MR-E」シリーズ
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製品の隣にはCO2削減率と削減量を示したパネルが併せて展示されている
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「MR-E60P」の冷蔵室
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冷蔵室の棚の高さが自在に動かせる「動くん棚」
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冷凍室の中を整理できる「動くんバー」
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動くんバーを設置しない場合の冷凍庫の収納例
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省エネ性に関しては自動で電力を控えめにする「エコ自動モード」を搭載。エコ自動モード運転中には全面パネルに葉っぱのマークが表示され、意識して省エネができるとして「エコの見える化」を実現しているという。
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冷凍技術によるエコを提案
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省エネ運転を搭載している
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省エネ運転を選択すると全面パネルに「ECO」の文字と葉っぱマークが表示される
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10月下旬より発売される「三菱ルームエアコン 霧ヶ峰 ZWシリーズ」は、CO2排出量と削減量を全面パネルで表示するなど省エネ機能を重視した製品。
同シリーズではこれまで、センサーが室内の状態や人のいる場所などを感知して人の体感温度を表示する「体感温度モニター」を搭載していたが、ZWシリーズではCO2排出量などを合わせて表示することで使う人のエコ意識が高まるという。また、使用時の電気料や、1カ月の概算の電気料も合わせて表示されることから電気代の節約にもつながるという。
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三菱ルームエアコン 霧ヶ峰 ZWシリーズ
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省エネ運転の状態を葉っぱで知らせる
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1カ月のCO2排出量、削減量、1時間のCO2排出量、1回の運転のCO2排出量のほか1カ月の電気代も表示される
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CO2排出量が表示されている様子
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1カ月の電気代が表示されている様子
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体感温度が表示されている様子
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会場では、人に直接風が当たらないよう制御されている気流や、センサーの感度をデモで実演していた。
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人の顔に直接風が当たらないという実演。人形の左右の風車は動くが、人形の前の風車は動かない
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床の温度を検知して運転状態を制御する
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室内では部屋の温度状態と人の状態を感知して運転を制御する
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ジェットタオル JT-SB116GNもユニ&エコ製品として展示されていた
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フィルター交換不要の加湿空気清浄機「ラクリアエア MA-518DK」
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リサイクルの過程も展示されていた
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住宅用太陽光発電システム「DIAMONDSOLAR」
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ビルトインタイプのIHクッキングヒーター「CS-G38VNWP」
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専用の皿を使ってグリル部でパンが焼けるのが特徴
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リビング・デジタルメディア事業本部 家電事業本部部長の田代正登氏
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同社のリビング・デジタルメディア事業本部 家電事業本部部長の田代正登氏は、ユニ&エコを中心とした事業戦略について「最近は経済危機が話題になっているが、エコや環境に関連した製品は確実に伸びる」とし、センサーなどの「省エネ技術」、太陽光発電による「創エネ技術」、表示パネルなどで省エネを確認できる「エコの見える化」をユニ&エコ戦略の大きなテーマとした。同社では来月より、省エネ製品への買い換え促進を進めるキャンペーン「だから替えドキッ」を開始するなど積極的な販売戦略を進める。
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省エネを目で見えるように表示する「エコの見える化」
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同社のユニ&エコ戦略
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11月より開始するキャンペーン
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元TBSアナウンサー・スポーツキャスター、木場弘子さん
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会場では元TBSアナウンサー・スポーツキャスター、木場弘子さんによるくらしと環境についての講演も行なわれた。木場さんは昨今の異常気象などに触れて「1人1人がエコに気を付けて生活していかなきゃならないということを切実に感じます」とし自身の積極的な環境問題への取り組みを述べた。自身で実践しているエコ活動に関しては「自分の気に入ったエコバックをもつとか、ちょっと歩いてみたり、自分で始められることからやっています。辛いエコではなくて快適なエコもある。省エネタイプの家電製品への買い換えもエコにつながる活動の1つ」と語った。
■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
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・ 三菱、熱いごはんをそのまま冷凍できる高級冷蔵庫(2008/08/20)
( 本誌:阿部 夏子 )
2008/10/17 00:03
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