松下電器産業のブースでは、同社のエアコンや洗濯乾燥機、電球やトイレなど、家電製品の省エネ性能を高める機構を中心に紹介している。
同社のエアコン「エアロボ」は、人感センサーとレンズを本体中央に備え、人の居場所と活動量を検知しながら、最適な温度または風量を送る「いるとこサーチ」が特徴。これにより、通常運転よりも最大で45%の省エネ効果を得るという。
会場では、「エアロボ」が人を検知し送風を切り替える様子が見られるほか、洗濯乾燥機に搭載されているヒートポンプユニットが衣類を乾燥する仕組みや、トイレ「アラウーノ」の洗浄時に使用する水量の少なさがわかる展示が行なわれている。
このほか、家電製品のリサイクルへの取り組みや、業務用の電動自転車や、家庭用の燃料電池システムなども公開されている。
|
|
エアコン「エアロボ」は、本体のセンサーで人の居る場所を検知し、部分的に暖めることで省エネを図る。会場ではセンサーの反応をエアコン下の黒いボードのランプで知ることができる
|
本体中央の出っ張り部分にセンサーがある
|
|
|
|
ナショナルのななめドラム式洗濯乾燥機では、ヒートポンプ式の乾燥方式を採用する
|
ヒートポンプは、湿った空気を熱交換器で急速に冷し、結露を発生させて除湿する。この除湿によって発生した熱で、空気を暖めてもう一度乾燥に利用するという仕組みとなっている
|
サーモスタットでみると、中央の熱交換器を境に熱が大きく変化しているのがわかる
|
|
|
電球と電球型蛍光灯との商品電力の違いを示す展示。シリカ電球の消費電力は60W
|
電球型蛍光灯では、同じ明るさで消費電力が12Wと、シリカ電球の1/5に抑えられている
|
|
|
家電を省エネ性能の高いものに切り替えることで、1人当たり1日1.6kgのCO2排出量が削減できるという
|
1.6kg分のCO2に相当するバルーン
|
|
|
|
業務用の電動アシスト自転車「ビジネスエコバイク」。荷台のボックスはオプション品となる
|
家庭用の燃料電池「ライフエル」は、自宅で発電し、その熱でお湯を作るシステム。従来のシステムに比べて、一次エネルギー消費量を約31%、CO2排出量を約45%削減できるという。現在はリースとして利用可能
|
東京ガスのブースでは、この燃料電池の仕組みが解説されていた。都市ガスの主成分であるメタン内の水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する
|
|
|
古くなった家電製品はリサイクルされ、再び家電製品の部品として利用される
|
バンダイから販売されたフィギュア「なつかしの家電コレクション~松下電器歴史館編~」でも、家電のリサイクル材が利用されているという
|
■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
Nのエコ計画
http://national.jp/2eco/
■ 関連記事
・ ナショナル、家電製品を販売するごとに植樹するキャンペーン(2007/10/09)
・ ナショナル、人の動きと運動量に合わせて自動調節するエアコン「エアロボ」(2007/10/09)
・ ナショナル、揺らして洗う「ダンシング洗浄」搭載の新ななめドラム(2007/09/06)
・ やじうまミニレビュー バンダイ「なつかしの家電コレクション~松下電器歴史館編~」(2007/11/13)
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/12/13 16:21
- ページの先頭へ-
|