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本炭釜「NJ-WS10A」
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三菱電機は26日、報道関係者向けに同社の調理家電を体験するイベントを都内で開催。炊飯器やオーブンレンジ、冷蔵庫など今年春から夏にかけて発表された新製品が一同に介した。
三菱電機は、従来、3~4万円台が最も高価格のゾーンだった炊飯器市場に、10万円超というこれまでなかった価格帯に「本炭釜」を投入するなど、積極的に高付加価値戦略を推し進めている。
今年は2代目となる本炭釜に加え、庫内に石を用いた“石窯風”オーブンレンジや、過冷却技術を用いて、食材の細胞組織を壊さずに冷凍できる冷蔵庫、コイルの構造を3層にしてムラなく加熱できるIHクッキングヒーターといった、新機軸、新技術を打ち出した製品群を投入し、年末商戦に備える。
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今や三菱のキッチン家電の「顔」となっている本炭釜
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新たに8.5合炊きの大型モデルと新色を追加した
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削りだしの炭を内釜に使っている
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過冷却技術を用いた2007年モデルの冷蔵庫「MR-G57N」
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ヨーグルトを冷凍しても、ジャリッとした食感がなく、きめ細かい粒子になる
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野菜の劣化を防ぎ、成長を促すLEDを搭載
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ムラなく冷凍できるよう、食品の温度をセンシングしながら冷やしていく
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棚に食品を載せたまま、ツマミをスライドさせるだけで棚を動かせる「動くん棚」
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カットモデル
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IHクッキングヒーター「CS-G37HWA」
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3インチの大型液晶を備える
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左が新型機の3層コイル。右は従来機の2層コイル
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魚焼きグリルを中央に配置し、幅広いキッチン環境に対応する
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グリルは引き出すと、取っ手部分が下がり、焼いた食材が取り出しやすいようになっている
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スチームオーブンレンジ「RO-EV100 石焼厨房」
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ピザ用の石板も付属する
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側面も蓄熱性の高い石板が採用されている
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特に冷蔵庫の過冷却技術については、「家庭用冷蔵庫に搭載されるのは世界初」としており、テレビCMの投下量を昨年の倍にするなどPRにも力を入れる。
この機能は切替室に備えられており、タケノコやジャガイモ、肉類などの繊維を壊さず冷凍する技術。食品をマイナス8℃付近までムラのないよう冷やすと過冷却状態になり、氷点下でありながら、氷にならない状態になる。ここで急激に温度を変化させると、食品の表面から内側まで一気に凍結し、食品の細胞を壊さず冷凍できるという。この仕組みをわかりやすく説明するため、ペットボトルに入った過冷却状態の水をトレイにこぼすと、一気に凍結して氷の柱となるビジュアルをキーに、カタログやテレビCM、店頭実演で訴求するという。
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三菱電機株式会社 リビングデジタルメディア事業本部 家電事業部長の田代正登氏
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三菱電機株式会社 リビングデジタルメディア事業本部 家電事業部長の田代正登氏は「本物志向がコンセプトに、三菱は技術でおいしくする。今年のポイントは、冷蔵庫に搭載した過冷却技術と、IHクッキングヒーターのトリプルリング加熱。(ユニバーサルデザインとエコを意味する)“ユニ&エコ”をベースに、これらの新技術をアピールしていきたい」と語った。
■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
炊飯器 製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/suihanki/
冷蔵庫 製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/reizouko/
オーブンレンジ 製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/range/
IHクッキングヒーター 製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ih_cooking/
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( 本誌:伊藤 大地 )
2007/09/26 15:58
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