三菱電機株式会社は、コイルを3重にすることで、加熱時のムラを抑えたビルトイン型IHクッキングヒーター7機種を、6月上旬より順次発売する。希望小売価格は257,250円~。
型名 |
プレート幅 |
トッププレート色 |
希望小売価格 (工事費除く) |
発売日 |
CS-G37HWA |
75cm |
ブルー |
304,500円 |
6月上旬 |
CS-G37HWP |
ローズ |
CS-G37HWS |
シルバー |
294,000円 |
CS-G37HA |
60cm |
ブルー |
283,500円 |
CS-G37HP |
ローズ |
CS-G37HS |
シルバー |
273,000円 |
CS-G37H |
ブラック |
257,250円 |
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IHクッキングヒーター「CS-G37HWS」
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フライパンや鍋を均一に加熱することを目指したIHクッキングヒーター。同社の調査では、IHクッキングヒーターの利用者の不満点として、調理の際に加熱ムラができてしまい、煮物やスープなどがうまく作れないという声が多く挙げられていたという。
本製品では、熱源となるコイルを改良。従来製品では、コイルが内側・外側の2箇所だけだったが、本製品では、内側・外側の間にもう1つコイルを設置し、3重巻きとした。これにより、従来機で温度が上がりにくかった中心部も含め、熱が伝導する範囲が広がり、食品をより均一に加熱できるという。
さらに、新機能として、内側2本と外側1本のコイルを交互に通電する「煮込み」機能を追加した。これにより、鍋の中に対流を生み出し、こげ付きを抑えながら、鍋をまんべんなく加熱できるという。同社ではこれを「トリプルリング加熱」と称し、にくじゃがやコーンポタージュスープなどの煮込み料理に向くとしている。そのほか、直径14cm以下の小さな鍋を使用する場合は、自動で外側のコイルの加熱を停止し、内側2本だけで加熱する「小なべ加熱」機能も備えている。
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従来製品のコイルは、内側・外側の2箇所
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本製品では、内・中・外の3重巻きとなっている
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コイルを3重にすることで、熱が伝導する範囲が広がる
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内部構造も改良された。基板を小型/薄型化することで、ヒーター下部のスペースを広く確保。グリルの横幅を360mmとし、同社ではこれを「業界一のワイドグリル」としている。グリルは、開閉がスムーズなレール方式で、引き出すとともにグリル前面の扉が自動で下がるプルダウン設計を採用し、取り出しやすさを向上させている。グリル温度は150~250℃の範囲で10℃毎に設定可能。庫内のようすを確認する照明や、脱煙機能も備えている。
トッププレートには、運転モードや温度設定、タイマーなどが設定できる3.8インチの「ワイドお知らせ液晶」を採用。液晶は白を背景色とし、文字の見やすさを向上させた。また、音声でのガイド機能も備えている。火力は「強」「中」「弱」のほか、12段階に細かく設定もできる。
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従来製品よりも薄型の基板を採用している
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横幅は360mmで「業界一のワイドグリル」
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グリルを引き出すと、前面の扉が自動で下がる「プルダウン設計」を採用している
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火力は12段階で細かく設定できる
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液晶は白い背景で見やすい
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左右2つの3kWヒーターのほか、1.5kWのラジエントヒーターも備えている
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本体サイズは、749×533×232mm(幅×奥行×高さ)で、重量は約27kg。左右2つの3kWヒーターのほか、1.5kWのラジエントヒーターも備えている。電源は単相200Vを使用する。トッププレートはシルバー以外にブルー/ローズの2色が用意される。
また、幅のサイズが599mmとなった小型サイズも用意される。本体カラーは、ブラック/シルバー/ブルー/ローズの4色。
リビングデジタル事業本部 電材住設事業部長の桑原雄二氏は、IHクッキングヒーターをはじめとするオール電化関連製品について「伸ばすべき、拡大すべき分野」とコメント。昨年度の同事業部の売り上げが1,900億円と予想されることを踏まえ「今年度はオール電化製品の活躍で、2,000億円の売り上げを目指す」としている。
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現行品の「CS-G3205BDSW」
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リビングデジタル事業本部 電材住設事業部長の桑原雄二氏
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■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/04/19 16:20
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