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RO-EV100
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三菱電機株式会社は、庫内側面と底面に石を用いて遠赤効果を高めたスチームオーブンレンジ「RO-EV100 石焼厨房」を9月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は148,000円前後。
同社は1977年に世界初となるオーブンレンジ「RO-1500」を発売したメーカーだが、今回の製品は、初号機発売から30周年を記念するプレミアムモデルという位置づけ。ユーザー調査で、「オーブン」という言葉へのイメージが、石窯とつながっていることに注目し、石板採用に至った。
庫内の左右側面と底面に石板を採用し、遠赤効果を高めた。従来機比2.4倍の遠赤外線が発生し、まるで石窯のように食材を「外側はカリッと中はふんわり」仕上げるという。これにより、フランスパン調理時の表面のカリカリ度(表面破断力)は従来機比の約1.9倍、中身のふんわり度(圧縮エネルギー)は約2.1倍になったとしている。
また、石は蓄熱効果が高いため、熱を逃がしにくいという利点もある。調理途中に扉を開けた場合でも庫内の温度低下が小さく、再び調理を再開した際にも、すばやく元の温度に戻せるという。
近年のオーブンレンジのトレンドとなっている、過熱水蒸気による脱油・減塩調理機能も搭載する。本体底面に150mlの水タンクを備え、370℃の過熱水蒸気を使用。鶏の唐揚げで28%の脱油、塩鮭で19%の減塩効果があるという。なお、脱油・減塩調理はオート調理のみ対応する。
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同社が1977年に発売した世界初のオーブンレンジ「RO-1500」
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プレミアムシルバー
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RO-EV100のカットモデル
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プレミアムウッド
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メイン液晶はカラー。状況によって文字を色分けして表示する
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サブ液晶にはプリセットメニューなどが表示される
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水タンクは底面にある
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庫内容量は30L
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上2機種が下位機種の「RO-EV10」
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オーブンレンジのトレンドは「ヘルシー」「設置性」
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石板採用で本格感を演出
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左右と底面に石板を採用
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遠赤外線の量は約2.4倍になったという
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石は蓄熱性も高い
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料理研究家の小田真規子氏監修によるレシピも同梱される
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設置性も向上させた。奥行きは40cmで、「庫内30Lクラスで業界最小」という。奥行きが45cmの一般的なレンジ台にすっぽりと収まるサイズになっている。なお、本体背面は凹凸のない一枚板のデザインに仕上げ、アイランドキッチンなどでも見栄えがよいという。
インターフェイスは、高級タイプのオーブンレンジで事実上、標準となっている、ダイヤルとボタンを組み合わせるタイプのもの。メイン液晶、サブ液晶ともにカラー表示で、設定が終了した項目は黒、操作中は青など色によって状況が一目でわかるようになっている。
このほか、ドアの開閉音を静かにするため、ヒンジ部に油圧式の「ソフトドアダンパー」を搭載した。軽く手で押すと、ドアが自動的にゆっくり閉まっていく。この機構を同社では「高級車のドアのような感覚」と表現している。
本体サイズは508×400×414mm(幅×奥行き×高さ)。重量は23.5kg。庫内寸法は400×308×235mm(同)。ヒーターによる調理温度は最大340℃。消費電力は最大1,435W。カラーバリエーションはシルバーと木目調のプレミアムウッドの2色。ピザを焼くためのプレートも付属する。
なお、ヒーターの調理温度が最大320℃にした下位機種「RO-EV10」も同時に発売する。RO-EV100からは、ソフトドアダンパーやピザプレートが省かれるほか、液晶がカラーではなくホワイト液晶になるなどの違いがある。店頭予想価格は108,000円前後。
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調理例。ローストビーフやビーフ・ストロガノフ
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調理例。フランスパンなど
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調理例。ケーキや焼き芋
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■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
( 本誌:伊藤 大地 )
2007/07/25 14:36
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