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食品の異物付着を防ぐ、業務用のプラズマクラスターイオン発生機

除電特化型プラズマクラスターイオン発生機 IG-301JF

 シャープは、静電気を高速除去する業務用のイオン発生機「除電特化型プラズマクラスターイオン発生機 IG-301JF」の受注生産を、10月上旬より開始する。希望小売価格は98,000円(税抜)。

 静電気の除去に特化した、プラズマクラスターイオン発生機。

 用途としては、食品製造工場で食品を包装する工程において、静電気が原因となる異物付着の防止や、セル生産方式での精密機器の除電などでの利用を想定している。特にコンベアを利用すると食品の包装工程の時間が短いため、高速で静電気を除去する性能が求められるという。

 本体は、プラスとマイナスの位置を変えた電極針を2列に並べた「パラレルパルスDC方式」を採用している。優れたイオンバランスを実現し、どちらか一方のイオンが増えることによる帯電を抑える。

 風速を高めたことで、約1秒以内で除電できるようになった。従来機種「IG-3B350S」と比較して、約150倍の速さで静電気を除去するという。

 電極針の寿命は、約2年2カ月(1日24時間運転した場合)。清掃は約6カ月間不要で、メンテナンスの負担を軽減するという。

 本体重量は約1.9kg。消費電流は0.72A。風量は0.7~2.9立方m/分(4段階切換)、風速は1.4~3.8m/秒(4段階切換)。

西村 夢音