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東芝、停電時に冷蔵庫や照明を12時間使える蓄電システム

eneGoon(エネグーン)

 東芝ライテックは、冷蔵庫や照明を12時間使える蓄電システム「eneGoon(エネグーン)」を4月より順次発売する。希望小売価格は6.6kWタイプが270万円(税抜)。4.4kwhタイプが210万円(税抜)。

 大容量リチウムイオン電池を搭載した蓄電システム。分電盤に接続することで、蓄電池を充電しながら家庭内の電気製品を使用できる。停電時には、冷蔵庫や照明、エアコンなどを約12時間使えるという。

太陽光発電システムなどと連携して使える

 電源には、同社独自のリチウムイオン二次電池「SCiB(Super Charge ion Battery)」を搭載している。10,000回の充放電後でも約90%の容量を維持するという。

 従来モデルからの変更点は、容量を据え置きながら、サイズと重量を20%削減し、設置性を高めた。また、騒音値は従来の45dBから35dB以下に抑え、周囲の環境に配慮している。

 運転モードは、ライフスタイルに合わせて設定できるよう、4種の「おまかせ」モードと2種の「おこのみ」モードを用意した。おまかせ運転モードは、電気料金が安い時に電気を貯め、電気代を削減する「経済おまかせ」モード、太陽光で発電した電力のうち、日中に使いきれなかった分を貯めて、夕方から夜間に使う「環境おまかせ」モード、深夜に貯めた電力を、電力を多く使う朝や夕方の時間帯に放電する「ピーク抑制」モード、急な停電に備えて、蓄電残量を多めにする「停電準備」モードを揃える。また、おこのみ運転モードには、独立したタイマー2個を自由に設定して、好みの時間に蓄電池を充放電する「自由おこのみ」モードと、太陽光発電と連携させて売電する人向けに、充放電の時間や電力量を設定できる「経済おこのみ」モードを用意した。

 付属のコントローラには通信用のアダプターを内蔵する。東芝が展開するホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS)「FEMINITY」と繋がり、スマートフォンなどから運転状態や充電量などを確認できる。

見やすいコントローラが付属する

 6.6kWタイプの本体サイズは、780×300×1,000mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は168kg。出力は通常時が3kVAで、停電時が2kVA。設置場所は屋外で、使用温度範囲はマイナス10℃から40℃。

 4.4kWhタイプは、重量が従来の70%の120kgに軽量化され、本体サイズも780×300×850mm(同)と、一回りコンパクトとなる。発売は6月以降を予定している。

小林 樹