ハイアールアクア、洗濯板効果でタオルをふっくら仕上げるドラム式洗濯乾燥機

~オゾンすすぎや水道水5Lで仕上げる機能も
AQW-DJ6000

 ハイアール アクア セールスは、洗濯板効果でタオルをふっくら仕上げるドラム式洗濯乾燥機「AQW-DJ6000」を6月上旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は20万円前後。

 ハイアールアクアセールスの前身に当たる三洋電機 洗濯機部門とハイアールが共同で開発した最初の製品。洗濯・脱水容量9kg、乾燥容量6kgのドラム式洗濯乾燥機で、三洋が展開していたオゾンによる洗浄方法を採用しているほか、今回新たに開発した技術も搭載する。

 新モデルでは、洗濯機の基本機能性能である洗浄力を追求するため、布痛みが少なく、洗浄力が高いとして最近注目を集めている洗濯板に注目。ドラム槽内部に洗濯板状のバッフル(槽内で衣類を留めるなどの役割をする部品)を3枚配置した。手で揉んだり、擦ったりするような動きが加わり、繊維の奥のガンコな泥汚れもしっかり落とせるようになったという。

 これにより、洗浄力は従来の約2割向上したほか、コーヒーや泥汚れ、ラー油、サインペンなど、洗濯機で落ちにくかった頑固な汚れを落としやすくなったという。また、洗濯板状のバッフルがタオルのパイルを起こしながら洗うことで、タオルのゴワつき感も抑えられるようになった。

製品本体扉を開けたところ操作部
日本の昔ながらの方法、洗濯板からアイディアを得たという。実際、同社の調べによると21.4%の人が現在でも洗濯板を持っているという実際の洗濯板ドラム槽内に配置した洗濯板の形状を再現したバッフル
バッフルが衣類に当たることで、もみ洗いやこすり洗いのような効果が得られるというドラム槽内には3枚のバッフルが配置されている

 三洋電機の洗濯機の一番の特徴でもあったオゾン機能も踏襲している。有機物分解効果の高いオゾンをマイクロバブル化して、水に注入したオゾン水で衣類をすすぐことで、洗剤だけでは落とし切れない襟元や袖口の皮脂汚れを落とす「オゾンすすぎ」機能、オゾンをスーツや靴などにかけることで、水を使わずに衣類の除菌、消臭ができる「エアウォッシュα」機能などを搭載する。

有機物分解効果の高いオゾンをマイクロバブル化して水に注入したオゾン水で衣類をすすぐ「オゾンすすぎ機能」有機物系の汚れを塗布したシャツオゾンすすぎで洗ったところ、元通り真っ白になった
水道水わずが5Lで、洗濯できるアクアループダイレクトなど充実した省エネ機能を備える

 省エネ性能としては、風呂の残り湯をオゾンで除菌することで、水道水の使用量を約5Lにまで抑える「アクアループダイレクト」機能、布量や布質、水温をセンサーで検知し、自動で運転を制御、最大約16%消費電力を低減できる「ecoモード」を搭載する。

 運転コースは、脱水音を約35dBに抑えた「ナイトコース」、オゾンで洗濯槽の黒カビを抑える「カビガードコース」、靴などの乾燥に便利な「棚乾燥コース」、熱に弱い衣類や縮みが気になる衣類を約60℃の低温で乾燥する「低温乾燥コース」などを備える。

 本体サイズは636×698×1,122mm(幅×奥行き×高さ)。洗濯9kgの標準使用水量は約68L、6kgの洗濯~脱水工程時の使用水量は約70L。最大消費電力は1,100W。

ハイアール アクア セールス 代表執行取締役社長 中川喜之氏

 ハイアール アクア セールス 代表執行取締役社長 中川喜之氏は、新製品について「ハイアールアクアの第一弾となる商品。アクアブランドの洗濯機としては初めて、ハイアールの中国・青島の工場で生産を行なった。私自身何度も工場には足を運んだが、日本、もしくはそれ以上のレベルを誇る工場。世界一厳しい目を持つといわれる日本のユーザーにも満足してもらえる製品ができたと自負している」と語った。

中国・青島にあるハイアールの工場で行われたドラム式洗濯乾燥機の出荷式工場内の様子冷蔵庫はこれまでも青島の工場で生産されていた





(阿部 夏子)

2012年5月10日 16:23