シャープ、高齢者にも使いやすい「ローウエスト設計」の冷蔵庫

 シャープは、高齢者にも使いやすい設計を施した冷蔵庫「SJ-PW35W」を発売した。価格はオープンプライス。店頭予想価格は12万円前後。

「SJ-PW35W」ディープブルー使用イメージ

 除菌・脱臭効果のあるシャープ独自の「プラズマクスター7000」技術を搭載した、容量350Lの冷蔵庫。SJ-PW35Wでは、65歳以上の高齢者にも使いやすい工夫を各所に施している点が特徴。まず、本体設計ではドアの位置を従来の962mmから934mmに変更。これは、65~89歳の女性の平均身長である148.7cmに合わせたもので、重量のあるペットボトルなどもも出し入れしやすくなったという。

 また、ドアの閉め忘れ防止ブザーも、聞きとりやすい音にした。同社によると、加齢による聴力低下の場合、まず高音域から聞こえにくくなる傾向があるとし、ブザー音を従来より低めに設定。さらに、ブザーに連動して庫内のLEDを点滅させることで、視覚的にも知らせるという。

 操作部の文字の見やすさも改善した。文字サイズを従来より大きくしたほか、書体もより読みやすいものを採用している。

 庫内の機能としては、野菜の乾燥を抑える「高湿度シールド構造」を野菜室に採用。これにより、野菜の随分保持率は従来の約2倍となり、野菜が長持ちするという。冷蔵室では、ドアポケットの構造を変更、卵をパックごと収納できる「Newタマゴポケット」を新たに採用。Newタマゴポケットでは、調味料やチューブなどの収納スペースを備えているため、整理しやすいという。

65~89歳の女性の平均身長である148.7cmに合わせた「ローウエスト設計」を採用ブザー音も高齢者に聞き取りやすい低音にしたドアポケットには「Newタマゴポケット」を採用した。チューブや調味料のビンなども整理しやすいという

 省エネ性では、自動で消費電力を抑えた運転に切り替わる「節電モード」機能を搭載、最大で約5~7%節電できるという。節電モードでは、2段階のランプで節電状況を表示する。

 本体サイズは600×650×1,690mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は66kg。年間消費電力量は、370kWh。本体カラーはディープブルーとクリアシルバー。

 容量314Lの「SJ-PW31W」も同時発売した。価格はオープンプライス。店頭予想価格は11万円前後。本体機能はSJ-PW35Wと同等。

「SJ-PW31W」クリアシルバー使用イメージ





(阿部 夏子)

2011年9月16日 17:14