電動歯ブラシ市場が前年比35%と大幅成長―Gfk上期売上調査

 Gfk Japanは、2011年上期の家電/IT市場の販売動向をまとめた。家電市場全体は、3月の東日本大震災で前年から2割ほど落ち込んだが、5月以降は回復して対前年同期比プラスで推移した。

 白物家電では、電動歯ブラシが35%増(対前年同期比:以下同)と大幅に伸びた。とくに外出先で使用する携帯モデルが売れているが、それ以外でも3割弱ほど売上げが伸びており、携帯モデルがきっかけとなって電動歯ブラシ全体が底上げされたとしている。

 コーヒーメーカーは8%増の88万台となった。とくにエスプレッソマシンが好調で、方式別シェアは3%増の12%となった。

 掃除機は7%増の384万台となった。方式別のシェアは、紙パック式が4%減少して36%、サイクロン式が3%増の28%、スティック式が1%増の14%、ロボット式が1%増の3%となっている。

 シェーバーが6%増の442万台。男性用が5%増、女性用が13%増。特に女性用の高価格脱毛機が好調という。

 洗濯機は4%増の263万台。方式別では縦型が2%増の84%、ドラム式が2%減の12%で、ドラム式への移行は一段落している。

 前年より減少したのは冷蔵庫で、1%減の229万台となった。それでも、予想されていたエコポイント制度終了に伴う反動を、第2四半期からの節電志向による買い換えがカバーしたとしている。401L以上の大容量タイプは2%減の34%で、エコポイント以来続いていた大型志向は一段落した。






(伊達 浩二)

2011年8月12日 16:11