中部電力管内は、節電目標なし

~経済活動に影響を与えない範囲で一般的な節電を

 経済産業省は13日、中部電力の電力需給対策についての資料を公開した。

 中部電力については、浜岡原子力発電所の運転を停止するため、夏期の電力需要逼迫が心配されている。しかし、中部電力管内では東京電力や東北電力のような節電目標の設定は行なわれず、「経済活動に影響を与えない範囲で一般的な節電を呼びかける」ことに留まった。

 今回の資料によれば、夏期の最大需要時の電力は2,560万kWと想定されている。一方、浜岡原発が停止した状態の供給力は2,499万kWで、需要を下回る。

 これに対し、中部電力では供給力を強化するため、長期停止中の火力発電所の復活で35万kW、東京電力への融通送電の停止で75万kWを積み上げる。これにより、供給力は2,615万kWとなり、2.1%の余裕がある状態となる。

 また、猛暑だった昨年夏を基準とし、数字が大きくなる発電端で見た場合でも、想定需要が2,709万kWに対し、供給力は2,725万kwとなり、0.6%ではあるが余裕があるとしている。






(伊達 浩二)

2011年5月13日 15:59