パナソニック、ラテアートが楽しめるエスプレッソ&コーヒーメーカー

 パナソニックは、独身アラサー(30代前後)世代をターゲットとした家電製品シリーズ「NIGHT COLOR」の新製品2機種のプレス向けPRイベントを六本木ヒルズで行なった。

 今回、新たにNIGHT COLORシリーズに加わったのは「エスプレッソ&コーヒーメーカー NC-BV321」と「電気ケトル NC-KT081」の2製品。いずれも発売済みで、価格はオープンプライス。エスプレッソ&コーヒーメーカーの店頭予想価格は3万円前後、電気ケトルは8,000円前後。

 NIGHT COLORは、アラサー世代をターゲットとした家電製品シリーズで、本体カラーを黒で統一したスタイリッシュなデザインが特徴。さらに、独身世帯でも使いやすい本体サイズ、30代が満足できる機能性を併せ持つ。

アラサー世代向けの家電製品シリーズ「NIGHT COLOR」。冷蔵庫や洗濯機、オーブンレンジ、掃除機などもシリーズにラインナップされる今回新たにラインナップに加わった2製品、左から電気ケトル NC-KT081、エスプレッソ&コーヒーメーカー NC-BV321

 エスプレッソ&コーヒーメーカーは、パナソニックとしては初となるエスプレッソメーカー。同社の調査によると30代以降は、コーヒーを好む傾向が強く、近年その飲み方はますます多様化してきているという。これらのニーズを受け、NC-BV321ではアタッチメントを付け替えることで、1台でドリップコーヒー、カフェラテ(エスプレッソにフォームドミルクを入れたもの)、カプチーノ(ドリップコーヒーにミルクを入れたもの)など、さまざまなコーヒーを楽しめる機能を搭載した。

パナソニックの調査によるとコーヒーを自宅で楽しむ人が多く、しかもその種類は増えているという紅茶派かコーヒー派かという調査では30代を堺にコーヒー派が増加しているという傾向があるNC-BV321では1台で様々なコーヒーを楽しめるように3種類のアタッチメントを付属

 本体にはドリップコーヒー、エスプレッソコーヒー、カフェラテやカプチーノ用のフォームドミルクに対応する3種類のアタッチメントを付属する。いずれも専門店に近い本格的な味を目指したという。

製品本体カットモデル本体正面
ドリップコーヒーを作るためのコーヒーバスケットエスプレッソを作るためのエスプレッソホルダーフォームドミルクを作るためのミルクフォーマー

 まずペーパーフィルターを使用するドリップコーヒーでは、豆をしっかりふくらますために、時間をかけて抽出する間欠方式を採用。豆をしっかり蒸らすことで、コクのあるドリップコーヒーを楽しめるという。

コーヒーバスケットにペーパーフィルターと豆をセットした状態バスケットは本体手前からスライドさせるようにセットする

 エスプレッソコーヒーでは、コーヒー本来の味を楽しめるよう抽出口の構造にこだわった。エスプレッソを作るには、コーヒーの豆が個別にパック状になったカフェポッド(エスプレッソ1杯分に最適なコーヒー豆がフィルターパックになっているもの)を用いるが、コーヒーパックはその構造上、場所によって偏りが生じてしまうという。そこでNC-BV321では、パックを上からしっかりと押さえることで、パックの偏りを防ぐ「ポッド押さえ」を搭載。ポッドを上部から全面的に押えることで、仕上がりにムラが無くなるという。

カフェポッドをエスプレッソホルダーにセットした状態ポッドを平らにして、ムラなく抽出するためにポッドを押える「ポッド押さえ」機能を搭載。写真はカットモデル。通常は押さえ部分は露出していない

 カフェラテやカプチーノなどに用いるフォームドミルクでは、蒸気を用いる「スチーム式ミルクフォーマー」を採用。蒸気を用いることで、カプチーノやカフェラテなどに最適な60℃前後の温度を保てるほか、内側からしっかりと泡立つため、専門店に負けないキメの細かいミルクを作れるという。

ミルクフォーマーに適量のミルクを入れる本体にセットした状態泡立てた後のミルク

 単身者やカップル、若い夫婦をターゲットとする製品のため、容量はいずれも1杯~2杯。その分、本体をコンパクトにし、操作を極力シンプルなものとした。本体サイズは184×360×367mm(幅×奥行き×高さ)で、A4程度のスペースに設置可能。アタッチメントはいずれも、本体前面からスライド式でセットできる。

操作部は本体上部に配置する本体背面にセットする給水タンクは取り外し可能NC-BV321を使って入れたカフェラテ

 「電気ケトル NC-KT081」は、容量0.8Lの電気ケトル。カップ一杯分(約140ml)を約75秒で沸かせる「クイック沸騰」機能を搭載するほか、湯切れ良くスムーズにお湯が注げるように注ぎ口に整流板を設けた。

 デザイン面では、本体中程に目立たないように小紋柄を配置。遠目では黒一色に見えるデザインで「アラサー世代のこだわりを意識した」という。

電気ケトル NC-KT081カップ1杯分が約75秒で沸かせるという
ラテアーティストの澤田洋史さん

 会場には、ラテアートの第一人者として知られる澤田洋史(さわだひろし)さんも登場。ラテアートとは、カフェラテのカップ表面にリーフやハートなどのモチーフを描くことで、抽出後のエスプレッソ表面にあるクレマと言われる泡だった層に、スチームミルクを注ぎ入れる際のテクニックが必要とされる。澤田さんはラテアーティストの世界大会で優勝経験を持ち、世界レベルで注目を集めるラテアーティストだ。

 澤田さんはラテアートについて「ラテアートを作るには、もちろんバリスタ(コーヒーを淹れる人)の技量も必要だけど、マシーンの性能も重要。特に、キメの細かいシルキーなミルクが必要不可欠」と語った。その上で、「パナソニックのエスプレッソ&マシーンは、専門店並みの質の高いミルクが作れる。このサイズでここまでのミルクが作れるのは驚き」と評価した。

 会場では澤田さんがNC-BV321を使って、ラテアートを実演。複数のハートが折り重なったチュリーップの高度なラテアートを披露し、「ここまでのレベルのものを作れるのも、高い性能を持ったマシンならでは」と語った。

会場では澤田さんによるラテアートの実演が行なわれた澤田さんが作ったラテアート作品




(阿部 夏子)

2011年2月2日 00:00