日立、最小運転音15dBの多機能空気清浄機「クリエア7」

クリエア7 EP-EV1000

 日立アプライアンスは、最小風量時の運転音が15dBの多機能空気清浄機「クリエア7 EP-EV1000」を10月10日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は9万円前後。

 加湿・除湿機能を搭載した多機能タイプの空気清浄機。空気清浄/加湿/除湿のほか、強脱臭/肌保湿/衣類乾燥/結露抑制と合計7つの運転モードを備えるため、「クリエア7」という名称を採用している。

 EP-EV1000では、少ない回転数で風量を維持できる高性能ファンを新たに搭載したことにより、基本的な機能はそのままに運転を抑えた点が特徴。運転音は、最大風量時で従来より4dB少ない48dB、最小風量時で従来より約2dB少ない15dBとした。

 空気清浄の機能では、0.3μmの微粒子を99.97%以上集じんする「アレルオフHEPAフィルター」を備えるほか、脱臭フィルターとして「ナノパワー脱臭フィルター」を新たに採用する。同社では、従来よりアンモニア臭を吸着する素材「シーキュラス」を脱臭フィルターに採用していたが、ナノパワー脱臭フィルターではシーキュラスに活性炭を採用することで、脱臭力を高めた。これにより、下水臭や野菜の腐敗臭も対応できるようになったとし、脱臭できるニオイの種類は、5種類から7種類に増加したという。

本体にはプレフィルター、アレルオフHEPAフィルター、ナノパワー脱臭フィルターの3種類のフィルターを搭載するナノパワー脱臭フィルター採用により、脱臭できるニオイの種類が従来の5種類から7種類に増えた
プレフィルター交換用付属部品としてダチョウ抗体フィルターを新たに設定した。抗体性能寿命が約1年と短いため、本体には付属せず、購入後に取り寄せるという方式を採用する

 また、プレフィルターの交換用付属部品として、富士フィルム株式会社が開発した「ダチョウ抗体フィルター」を新たに設定する。ダチョウ抗体フィルターは、フィルターに付着した特定のウイルスの活動を抑制できるというもので、フィルター性能の寿命は約1年となっている。同社では、抗体性能を維持するためにダチョウ抗体フィルターを本体には同梱せず、引換用ハガキを投函して取り寄せる方式を採用している。

 本体にはあらかじめ、プレフィルターが付属しているため、交換しなくても本体の運転には支障はないが、本体のウイルス抑制機能を向上させるための、交換用部品としてダチョウ抗体フィルターを用意する形となる。

 運転モードでは、室内の空気がきれいな場合や目標湿度に達すると、自動で節電モードに切り替わる「eco運転モード」を新たに採用した。1カ月当たりの電気代は、通常の自動運転モードに比べて約12円安くなるという。

 使い勝手の面では操作パネルの操作性を向上させるために、使用頻度の高い「空清」(空気清浄機能の略)「加湿空清」「除湿空清」のボタンを大きく表示したほか、センサーで室内の温度・湿度を感知して自動でモードを選んで運転する「まかせてスタート」ボタンを分かりやすく配置したという。

 本体サイズは398×293×648mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は16kg。最大適用床面積は、空気清浄のみの場合で29畳、加湿運転で17畳(洋室)、除湿運転で14畳(洋室)。1時間当たりの最大加湿量は約650ml、1日当たりの最大除湿能力は約7.3L。

 なお、除湿能力のないお加湿空気清浄機2機種と、空気清浄機単体も同時発売する。詳細は以下の表の通り。


機種名EP-EV65EP-EX50EP-EZ30
加湿機能
加湿量約670ml約520ml
空気清浄の適用床面積28畳20畳15畳
希望小売価格オープンプライス
店頭予想価格4万円前後3万円前後12,000円前後






(阿部 夏子)

2010年9月27日 15:21