野菜の下ごしらえは電子レンジを使った方が「低コスト・時間短縮」

 東京電力は、電子レンジの使用実態に関するアンケート結果と、電子レンジによる野菜の下ごしらえに関する実験結果を発表した。

 毎食の調理で電子レンジを使っている人は、全体の半数以上を占め、電子レンジを調理家電として活用している人が多いとことが明らかになった。また、電子レンジを使った野菜の下ごしらえはガスコンロで調理を行なうよりも、コストが低く、時間も短縮できるという実験結果も発表した。

 アンケートは8月10日~11日にインターネットで実地されたもので、東京電力サービスエリア内に住む20代~60代の女性を対象に行なった。

 食事の際、ほぼ毎回使う調理家電は何ですかという質問では、平日の朝食・夕食、休日の朝食・夕食についてそれぞれ聞いている。それによると、平日の朝食時は電子レンジを使うと答えた人が58%で、コンロの57%を上回るという結果になった。それ以外の平日の夕食時、休日の朝食・夕食時はコンロが第1位という結果になったものの、いずれも電子レンジが第2位で、半数の50%を上回る結果となった。

食事の際にほぼ毎回使う調理家電についてのアンケート結果。コンロと電子レンジが上位を占めた

 また、電子レンジ/オーブンレンジを使うようになってどのような変化がありましたか、という設問では、「忙しくても効率よく料理をするようになった(69%)」、「料理の幅が広がった(52%)」、「弁当作りが楽になった(48%)」などの回答が並んだ。

 電子レンジの機能については、レンジ機能が人気で「1日数回以上使っている」と答えた人は68%となった。レンジ機能で行なっていることは「冷えた料理のあたため(92%)」、「冷えたごはんのあたため(87%)」が多く、次いで、「冷凍食材の解凍(69%)」、「野菜の加熱(下ごしらえ)(64%)」となった。

電子レンジを1日に複数回使っていると答えた人は68%電子レンジで現状よく行なっていることについての質問では「温め直し」が上位にきたものの、調理に活用しているという回答も目立った

 東京電力では電子レンジを温め直しだけではなく、野菜の下ごしらえにも使っている点に注目。独自の実験を行なった。実験では、じゃがいも・にんじん・ブロッコリー・小松菜の4種類の野菜使って、茹でた場合とレンジで加熱した場合の、時間とコスト、栄養価を比較した。それによると電子レンジで加熱した場合の方が時間が短く、コストが低かったという。また、栄養価についても、にんじん以外の野菜は電子レンジで加熱した場合の方が、高いという結果になった。

茹でた場合と電子レンジで温めた場合のコスト・時間・栄養価を比較した実験結果



(阿部 夏子)

2010年9月9日 15:34