パナソニック、“業界最薄”26mmの住宅用火災警報器
パナソニックは、高さ26mmの住宅用火災報知機「けむり当番」「ねつ当番」の2製品、全5機種を9月1日より発売する。希望小売価格ははオープンプライス。製品の詳細は以下の表の通り。
けむり当番 SH6410P | けむり当番 SH6420 | ねつ当番 SH6620 |
製品名 | けむり当番 | ねつ当番 | |||
作動方式 | 煙式 | 熱式(定温式・65℃相当) | |||
種類 | 親器・子器セット | 親器 | 子器 | 子器 | 子器 |
品番 | SH6902P | SH6410P | SH6420P | SH6420YP | SH6620P |
本体カラー | 白 | 和室色 | 白 | ||
希望小売価格 | オープンプライス | ||||
店頭予想価格 | 18,000円前後 | 9,000円前後 |
本体の薄さは26mmで“業界最薄”だという |
火災時に発生する煙や熱を感知して、警報音、音声で火災を知らせる住宅用火災報知機。けむり当番と熱当番では、作動方式が異なっており、けむり当番は煙を感知、ねつ当番は65℃相当の熱を感知してそれぞれ作動する。
同シリーズは、本体を住宅内に複数設置した場合、1台が火災を検知すると連動して、ほかの警報器も火災を知らせるワイヤレス連動型の火災報知機。本体は電池式のため、取り付けの際の配線工事は不要となっている。なお、ねつ当番は、子器のみの展開となっているため、設置にはけむり当番の親器を購入する必要がある。
新製品では「警報器を目立たせたくない」というユーザーの声に応え、本体の高さを従来より約40%軽減した。本体を薄型化するために、独自の「高性能IC」を採用したほか、従来は本体の外に露出していたアンテナと検知部を本体に内蔵し、本体が薄くても煙が流入しやすい構造を新たに開発した。これにより、高精度な検知性能を維持しながらも、本体サイズは、100×26mm(直径×高さ)。重量は120gとした。これは、電池式無線式連動型の火災警報器としては“業界最薄“にあたるという。
本体を薄くするために、アンテナと検知部を本体に内蔵したほか、煙を感知しやすい独自の構造を開発した |
使用電池は、専用のリチウム電池1本で、電池寿命は約10年。本体の省エネ性を向上させたことで、電池寿命は従来通りながら、使用電池の本数は従来の2本から1本になっているほか、電池サイズも従来より小さくなっているという。
1台が火災を検知すると、連動してほかの警報器も火災を知らせるワイヤレス連動機能は、最大14台まで連動可能。また、電波の信頼性を維持するため設置後も1日に1回、自動的に親器と子器間で電波が届くことを確認する機能を搭載する。
設置性も向上している。従来では取り付けベースと本体の位置を合わせてから、本体を回して設置していたが、新製品では位置を合わせる必要がない。また、親器と子器の登録は本体同士を近づけて、同時に登録ボタンを押すだけで行なえる。
1台が火災を検知するとほかの部屋に設置してある警報器も連動して作動する | 親器と子器の登録はボタン1つで簡単に行なえる |
(阿部 夏子)
2010年6月7日 15:24