タニタ、SDカードで測定値を保存する“世界初”の体組成計

~パソコン上で体重や体脂肪率のグラフ表示も可

SDカードのスロットを搭載した“世界初”の体組成計


 タニタは、測定値をSDメモリーカードに保存して、パソコン上でグラフ表示できる体組成計「インナースキャン」を、4月に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、50g単位で測れるBC-309が18,000円前後、100g単位のBC-569が13,000円前後。

タニタの体組成計「インナースキャン50 BC-309」左が「BC-569」

 体重をはじめ、体脂肪率や体内年齢なども測定できる体組成計で、SDメモリーカードに測定値を自動で保存する“業界初”の機能が特徴。保存したデータは、付属のアプリケーションソフトを使ってパソコンに取り込み、時系列順にグラフ化することで、健康管理に活用することができるという。データ保存形式はCSVで、32MBのメモリーカードでは、5人が1人1回測定した場合、80年分まで保存できるという。

SDメモリーカードを本体内に入れたまま測定する。乗るだけで自動で電源がON、しかも自動判別してくれる測定データはSDメモリーカード内に保存されている。パソコンでグラフを見る場合は、本体内からSDメモリーカードを取り出し……パソコンのSDカードスロットへ入れる
専用ソフトウェアで体重の変遷を確認しているところ。閲覧ソフトは本体に同梱のSDカードからインストールする測定したほとんどのデータをグラフ表示できる。写真は推定骨量マウスポインタをグラフの上に置くと、より詳細なデータが見られる
棒グラフだけでなく、折れ線グラフでも確認できる数値だけの一覧表示も可能目標体重も設定できる

 また、体重や体の電気抵抗データを基にして、測定者を登録された中から自動で判別する自動認識機能も搭載。一般的な体組成計のように、測定前に登録ボタンを押さずに、そのまま乗るだけで計測できる。さらに、本体に乗るだけで電源が入るステップオン機能も備えている。

 BC-309では、女性向けの機能として、ホルモンバランスの変化を基に、ダイエットに適した時期を知らせる「女性ダイエットモード」も用意されている。BC-569では搭載されない。

 このほか、操作部には静電式のタッチホイールを採用。個人データの登録や計測後の体組成データの確認時に使用する。また、体組成データの表示順番も好みに応じてカスタマイズできる。

測定者を自動で判別する認識機能を搭載。そのため、一般的な体組成計で採用されている登録ボタンは省かれている操作部はiPodのようなタッチホイールを採用。初回の個人データ登録時の操作が簡単になった

 BC-309の本体サイズは320×291×37mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.5kg。最大計量は150kg。表示は0~100kgまでが50g単位、100~150kgが100g単位。本体カラーはパールホワイト。同梱されるSDメモリーカードの容量は64MB。

 BC-569は327×330×36mm(同)で、重量は約1.5kg。最大計量は150kgで、表示は0~100kgまでが100g単位、100~150kgが200g単位。SDメモリーカードの容量は32MB。カラーはグリーン。

 このほかの仕様はBC-309/569ともに共通。測定項目は体重/体脂肪率/筋肉量/内臓脂肪レベル/基礎代謝量/体内年齢/推定骨量/体水分率/BMI(体格指数)の9項目。登録人数は5人まで。電源は単三アルカリ乾電池4本。データ閲覧用のアプリケーションソフトが保存された32MBのSDメモリーカードが付属する。

ちなみにこちらは百貨店向けに販売されるブラックの「BC-308」。機能はバックライトが付いている以外はBC-309と同じ同じく百貨店向けの「BC-567」。こちらもバックライト付きで、SDカードスロット付近のカラーがシャンパンゴールどとなる

【お詫びと訂正】初出時、「BC-308」と「BC-567」を量販店向けの商品とする記述がありましたが、正しくは百貨店向けモデルです。訂正してお詫びさせていただきます。

20~30代の女性向け機種も

女性向けの体組成計「インナースキャン BC-750」。約900gと軽いため、写真のように片手で持てる
 女性向けの体組成計「インナースキャン BC-750」も、4月1日に発売する。希望小売価格は10,500円。

 20~30代の女性向けに販売される体組成計で、クッションのように丸みを帯びた形状の本体、葉っぱのようなボタンや電極部など、女性の使用を意識したデザインが特徴となっている。本体カラーはローズピンク/サクラピンク/シトラスグリーン/コットンホワイト/ウッドブラウンの5色。

 機能面では、BC-309/569でも搭載されている、女性ダイエットモード、自動認識機能、ステップオン機能を備える。

 本体サイズは226×266×34mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約900kg。最大計量は150kg。表示は0~100kgまでが100g単位で、100~150kgが200g単位。測定項目は体重/体脂肪率/筋肉量/内臓脂肪レベル/基礎代謝量/体内年齢/推定骨量/体水分率/BMI(体格指数)の9項目。登録人数は2人まで。電源は単三マンガン乾電池4本。

カラーは5種類で、写真はコットンホワイト。なお、店頭では透明パッケージに入った状態で販売されるとのことシトラスグリーンウッドブラウン
ローズピンクサクラピンク。ピンクが2種類用意されるのも女性向けモデルらしい

横倍の現状を打破するための商品

タニタ ベストウエイト事業部 内田利典部長
 発表会に出席したタニタのベストウエイト事業部 内田利典部長は、体組成計など高機能のヘルスメーター市場について「競争の激化により、横倍状態が続いている」と分析。そのうえで、今回投入する新しい体組成計を「この状況を打破するための商品。新たな流通チャネルを開拓したい」と評価した。


(正藤 慶一)

2010年2月24日 18:09