“タニタの体組成計が育てた”オリンピック候補選手
バンクーバーでの活躍を誓う
タニタよりコンディション管理のサポートを受けた、リュージュ五輪候補選手の3名。左から、原田窓香選手、小口貴久選手、安田文選手 |
同社は2008年12月より、2010年2月12日にカナダ・バンクーバーで開催される冬季オリンピックのリュージュ競技における五輪強化指定選手に対して、独自のアスリート向け個人指導プログラムでコンディション作りをサポートしている。
3選手が体組成の計測に使用した、業務用の体組成計「MC-190」。写真の原田選手のように、手に電極を握って計測する |
また、同社が一般向けに提供しているサービス「からだカルテ」も利用。同サービスは、体組成データや脈拍、歩数など、毎日の測定データをWEB上に自動でアップし、管理できるというもの。計測データをグラフ化する「健康グラフ日記」、専門家が個別に生活改善をアドバイスする「からだサポート倶楽部」などのコンテンツを利用することで、ダイエットやメタボリック症候群の改善などに役立てることができる。 今回のサポートでは、選手たちの結果を分析し、管理栄養士など専門家によるアドバイスが行なわれている。
データの分析や選手へのアドバイスを担当したタニタヘルスリンク 健康支援サービス事業部の宇野薫氏は、サポートの成果について「リュージュの場合は、左右の筋肉のバランスが重要と聞いていましたが、MC-190なら筋肉のバランスも確認できるので、お役に立てたのではないか。(前回測定した8月から)久しぶりに会いましたが、がっしりとした体格になっていて、すごく安心しました」と話した。
会の終了後は3人の選手が、五輪前最後となるMC-190での体組成を計測。宇野氏から個別のアドバイスを受けた。
会場では公開測定も催された | その後、宇野氏による個別の分析が行なわれた。ちなみに、小口選手の筋肉のバランスは見事に左右均等だった |
会に出席した五輪候補選手は、同社のサポートが強化に貢献したことをスピーチにて明らかにした。
一人乗りの小口貴久選手 |
女子一人乗りの安田選手は「海外遠征では、朝起きたときに血圧計を使っていました。(飛行機の都合で)日本に持ってこれませんでしたが、そのせいか風邪を引いてしまいました」というエピソードを披露。続けて「筋力は維持できているので、このまま五輪に向けて体調を維持できるようにがんばっていきたいと思います」と、五輪への意欲を見せた。
同じく女子一人乗りの原田選手も、「昨年のデータを見ても筋力が増えており、実際にスタートタイムも伸びました。また、測定で体幹が強化されていないという結果が出たら、その結果をトレーニングに反映し、鍛え直すということもできました」と、トレーニングに対する効果を評価。最後に、「20日に行なわれた全日本選手権では、筋力が大事なスタートで成功し、自己ベストタイムを記録できました。オリンピックに向けてもしっかり仕上げていきたいと思います」と意気込んだ。
女子一人乗りの安田文選手 | 同じく女子一人乗りの原田窓香選手 |
リュージュは、ソリに乗って氷のコースを猛スピードで駆け抜ける競技。写真は二人乗り |
(正藤 慶一)
2009年12月22日 00:00
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