シャープ、イオンでゴミの付着を抑制するプラズマクラスター掃除機

プラズマクラスター掃除機 EC-VX210

 シャープは、プラズマクラスターイオンでダストカップ内のゴミの付着を抑制するサイクロン式掃除機「プラズマクラスター掃除機 EC-VX210」を11月2日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は8万円前後。

 同社の掃除機のラインナップで最上位機種にあたるサイクロン式掃除機。同社のサイクロン式掃除機は吸い込んだゴミを圧縮することで、ゴミ捨ての頻度を減らすほか、ゴミ捨て時のホコリの飛散を防ぐ点が特徴。

 新製品では、従来は室内にのみ放出していたプラズマクラスターイオンを本体内部にも放出する新しい機構を搭載した点が最大の特徴。

 高濃度プラズマクラスターイオンは同社の空気清浄機などに搭載されているイオン。空気中の水分子と酸素分子を電気分解し、プラスとマイナスのイオンを空気中に放出することで、空気中のウイルスや菌、ニオイ成分とイオンが反応し、無力化する効果がある。

 EC-VX210では、プラズマクラスターイオン発生ユニットをホース接続部に搭載し、ダストカップ内にイオンを放出する。プラズマクラスターイオンがゴミの付着の原因となる静電気を除去し、ダストカップ内部へのゴミやホコリの付着を抑制するという。

プラズマクラスターイオンをダストカップ内に放出することで、ゴミの付着の原因となる静電気を除去しカップ内部へのゴミの付着を抑えるという

 また、排気にもプラズマクラスターイオンが含まれるため室内の空気にもプラズマクラスターイオンが作用するとしている。なお、イオン濃度は空気清浄機と同レベルの1立方cm当たり7,000個。

本体内部で放出されたプラズマクラスターイオンはフィルターを通って室内にも放出される

 また、ゴミの圧縮機能では、圧縮率を高めるために、ゴミをダストカップ内底部に誘導するスクリューフィンの回旋部分を従来の一重から二重に変更した。これにより綿ゴミの圧縮率は従来の約1/2から約1/4に向上している。ゴミの圧縮は運転終了後に自動的に行なわれる。

2枚のらせん状フィンがゴミを圧縮する

 そのほか運転音を抑えるために、ヘッド部分には高効率の消音機構を搭載したサイレンサーカバーを搭載する。またホースや延長管内で発生する風切音を防ぐためハンドル部分にも大型のサイレンサーを備える。これにより、特に運転音が響きやすいフローリングでの騒音が低減したとする。

EC-VX210に搭載されている消音機構

 ヘッドは従来機種より約150g軽くなった新型のヘッドを採用する。使用時にヘッドを持ち上げなくても段差を越えられるように「パワーアシストローラー」を備える。

 本体サイズは、250×420×262mm(幅×奥行き×高さ)。重量は5.4kg。最大消費電力は950W。集塵容量は0.4L。本体カラーはレッド系の「ルビーレッド」、ピンク系の「メタリックロゼ」、ゴールド系の「シャンパンゴールド」の3色。

EC-AX110

 消音機構などを省略した下位機種「EC-AX110」も同時発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は7万円前後。本体カラーはゴールド系の「シャンパンゴールド」と、ブルー系の「シャインブルー」の2色。






(阿部 夏子)

2009年10月8日 18:31