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最強ではなく最適な吸引力を備えた3WAYスティッククリーナー

スティッククリーナー市場へ本格参入

コードレスサイクロンスティッククリーナー「ORA(オーラ) CS3250」

 ブラック・アンド・デッカーは、コードレスサイクロンスティッククリーナー「ORA(オーラ) CS3250」を11月中旬より発売する。希望小売価格は57,000円(税抜)。

 アメリカの電動工具メーカー、ブラック・アンド・デッカーがスティッククリーナー国内市場へ本格参入する新製品。ORAは、日本と英国のチームが共同開発した製品で、世界に先駆けて日本で発売する。最大の特徴は、着脱式のハンディユニットを備える点。60cmまで伸縮する蛇腹ホースを搭載しており、同社ではスティッククリーナー、ハンディクリーナー、蛇腹ホースの3WAYとしている。

本体カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色
着脱式のハンディユニットを備える
ハンディクリーナーとしても使える
内部には60cmの蛇腹ホースを備えており、車内の掃除などに便利だという

 集じん方式は、12気筒のサイクロン式を採用。ダストボックスの容量がいっぱいになるまで99.9%の吸引力を維持するという。着脱式のハンディユニットに本格的なサイクロン機構を搭載するのは難しく、同技術は欧米や中国などで特許を申請している。

 バッテリーは、32.4Vの大容量リチウムイオン電池を採用。最大25分の連続運転が可能で、充電時間は約4時間。

集じん方式は12気筒のサイクロン式を採用
サイクロンでゴミを分離する
ダストボックスにゴミが入っている状態でも吸引力が落ちない

 ヘッド部は、太さや硬さが違う4種類のブラシを組み合わせた。前面・左・右からゴミを吸引するため、壁際まで残さずゴミを取り除くという。

ヘッド部分
太さや硬さが違う4種類のブラシを組み合わせている
壁際まで残さずゴミを取り除くという

 アタッチメントは、5種類を用意する。布団掃除に最適な「ファブリック&ペットノズル」のほか、棚の上やベッド下の掃除に便利な「延長ノズル」、2通りの使い方が可能な「2in1コンビネーションノズル」、すき間掃除に便利な「先細すき間ノズル」、ブラインドの掃除などもできる「ロングブラシノズル」の5種類で、いずれも本体充電台の背面に収納できる。

5種類のアタッチメントを用意する
全て充電台の背面に収納できる
ペットの毛や布団掃除に最適な「ファブリック&ペットノズル」
「先細すき間ノズル」は車内の掃除にも向く
ブラインドの掃除などもできる「ロングブラシノズル」
「延長ノズル」と「ロングブラシノズル」を組み合わせると、家具やエアコンの上まで掃除できる

 使い勝手の面では、本体を自立式としたほか、ヘッド部のブラシを簡単に取り外せる機構とした。またダストケースとスポンジフィルターは水洗い可能。吸引力の調整はパワーブラシのON/OFFで調整する。

本体は自立する
操作スイッチ。吸引力はパワーブラシのON/OFFで調整する

 本体サイズは270×210×1,120mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.6kg。本体カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色。

最強ではなくて最適な吸引力を備える

ブラック・アンド・デッカー 開発担当者 渡辺氏

 ブラック・アンド・デッカー 開発担当者 渡辺氏は、コードレススティッククリーナーの日本市場参入について「住環境の変化によって、今やほとんどの家がフローリングになっている。フローリングはカーペットと違い、高い吸引力を必要としない。我々は家庭用のクリーナーとしては後発ではあるが、フローリングの掃除であればメインのクリーナーとして提案できると考えた。実際、自動車でも昔は排気量が大きなものが好まれる傾向にあったが、今は違う。掃除機であっても吸引力が最強である必要はない。日本のコードレススティッククリーナー市場はまだスタートしたばかりで、まだ参入できる余地がある」と語った。

 ORAという製品名については「Optimized Runtime+AIRFLOW」の頭文字を取ったもので、ユーザーにとって最適な製品を提供するという意味が込められているという。

阿部 夏子