エディオン、月250円で家の電力使用量が“見える化”できる「エディスマHEMS」

~導入費10万円は補助金でほぼ回収
エディスマHEMS スタンダードのシステム構成図

 家電量販店のエディオンは、家庭の電力使用量の監視・制御ができるサービス「エディスマHEMS スタンダード」を、10月下旬に開始すると発表した。導入費は工事費込みで10万5千円。サービス利用料は月額250円。

 家庭における電力使用状況を“見える化”したり、家電製品の制御などができるサービス。同社が7月より行なっている店舗・ビル向けのサービス「エディスマ・エネルギー管理システム」の家庭向けサービスとなる。

 利用するには、エディスマHEMSスタンダードの主装置である「EDISMA-H001」を、家庭の分電盤とルーターに接続する必要がある。主装置が測定したデータは、インターネットでエディスマのクラウドサーバーに送られ、インターネットに接続したパソコンやスマートフォン、タブレット端末などから閲覧できる。

 電力使用状況は30分単位で表示され、消費電力や電気料金、CO2排出量などが確認できる。家全体/ブレーカー単位/機器別や、時間/日/週/月/年ごとの比較分析もできる。

 さらに、任意の家電製品に制御継続機を使うことで、自動でのON/OFFの制御もできる。消費電力が設定上限値を超えたり、電力逼迫信号が発せられた場合は、ブザーやLED表示、メールなどのアラームにより、節電行動を促され、あらかじめ設定した優先順位により、機器が自動でON/OFFされる。

 また、太陽光発電システムとも連携可能。発電量、売電量、売電価格を30分単位で表示する。こちらも、時間/日/週/月/年ごとに表示できる。

パソコンなどで、電気代や消費電力などが確認できる太陽光発電システムとの連携もできる

 このほか、エディスマのサーバーに集積されたデータを監視・分析し、ユーザーに対してピークカットや電気料金の削減など、電力使用の最適化を図るためのコンサルタントサービスも提供される。

 主装置と各家電の制御機器間の接続、および主装置とルーター間の接続は、有線でも無線でも可能。家電機器を制御するための標準インターフェイス「ECHONET Lite」規格にも対応している。

 また、この事業においては、日本IBMと協業している。

 なお、主装置「EDISMA-H001」は、経済産業相が実施している、家庭用エネルギー管理システム「HEMS」の導入を促進する補助金の対象製品となっている。申請すれば、補助金制度を執行する一般財団法人 環境共創イニシアチブ(SII)より、定額10万円が支給されるため、導入費がほぼ回収できることになる。






(正藤 慶一)

2012年10月5日 00:00