ハイアール、画家・鶴田一郎氏の“美人画”が扉に描かれた冷蔵庫

写真は容量40Lの小型冷蔵庫に描かれた「ピュアレッド」

 ハイアールジャパンセールスは、画家の鶴田一郎氏とコラボレートした冷蔵庫のコンセプトモデルを発表した。一般ユーザーへの販売は現在のところ未定。

 「冷蔵庫をもっと身近な生活空間に。機能だけでなく、インテリアの美しさを追求する。」をコンセプトとした冷蔵庫。容量305Lの冷凍冷蔵庫「JR-NF305AR/AL」、容量40Lの小型冷蔵庫「JR-N40C」(冷凍機能なし)に、鶴田氏による絵画が描かれている。

 採用したデザインは4作品で、JR-N40Cには「ピュアレッド」と「笹百合」、JR-NF305AR/ALでは「Desire」と「Snow」が採用されている。ピュアレッド以外の3つのデザインは2台1組となっており、を並べて設置することで、ひとつの絵が完成する。

40Lの小型冷蔵庫に描かれた「笹百合」は、2台1組となっている容量305Lの冷蔵庫には“美人画”の「Derise」が2台1組で描かれている“琳派”をアレンジした「Snow」も、305Lの冷蔵庫に2台1組で描かれている

 コンセプトモデルは、家電と個人の関係を模索することをテーマとした、同社の新プロジェクト「a life Studio」の第一弾として開発された。冷蔵庫の扉にイラストを使うというアイディアも、「使用ニーズを追求するだけでなく、そこに情緒的な表現を加えて空間そのものを演出するオブジェであったら、毎日の暮らしがもっと楽しくもっと好きになるのでは」という考えから生まれたという。

 なお、コンセプトモデルの冷蔵庫は、阪急阪神百貨店の博多阪急店で10日まで開催中の「鶴田一郎展 美人画30年の軌跡」にて展示される。

 鶴田一郎氏は1954年熊本県天草市生まれ。1987年にノエビア化粧品の広告に採用された「美人画」の描き手として知られる。近年では、安土桃山時代~江戸時代の絵画の流派「琳派」をアレンジした作品も描いている。



(正藤 慶一)

2012年9月6日 18:16