シャープ、“業界初”単一のデバイスで調色できる照明用LEDデバイス「銭形」

調色機能付き照明用LEDデバイス「銭形(ZENIGATA) GW6TGCBG4FD」

 シャープは、単一のLEDデバイスで電球色から昼白色の調色ができる照明用LEDデバイス「銭形(ZENIGATA) GW6TGCBG4FD」を開発。5月28日に量産を開始する。サンプル価格は4,000円。

 LEDチップを高密度に実装した同社の照明用LEDデバイス「銭形」の新モデル。従来のデバイスと同じパッケージサイズながら、単一のデバイスで調光機能を搭載している点が特徴となる。

 新しいデバイスでは、ひとつの基板上に多数のLEDチップを高密度に実装。寒色用と暖色用の2種類の蛍光体樹脂でLEDチップ全体を封止している。2色の光を効率良く発光し、混ぜ合わせることで、電球色から昼白色の調色ができるという。同社では、単一のデバイスで調光できるのは“業界初”としている。また、光源部の面積が小さいため、輝度のムラが少なく、高品位な調色機能付きLED照明の光学設計が可能になるという。

 このほか、高温動作時における消費電力1W当たりの発光効率は80lm/Wと高効率で、演色評価数もRa90以上となっている。

 サイズは24×20×1.8mm(幅×奥行き×高さ)。投入電力は25.9W。調色できる色温度の範囲は2,700K~5,700K。全光束は、電球色(2,700K)が1,840lm、中間色(3,800K)が2,070lm、昼白色(5,700K)が1,990lm。寿命は60,000時間。主な用途はスポットライトやダウンライトの光源。






(正藤 慶一)

2012年3月23日 14:24