パナソニック、中国のパナソニックセンター北京をリニューアル

~新環境宣言にあわせて、環境展示を強化一新
新光天地の5階および6階にあるパナソニックセンター北京

 中国・北京に開設している「パナソニックセンター北京」が、2009年5月19日、リニューアルオープンした。

 本誌では、2007年10月にもパナソニックセンター北京の様子をレポートしているが、このほどリニューアルにあわせて、同センターを訪れる機会を得た。

 今回のリニューアルでは、環境先進企業としてのパナソニックの取り組みについて、展示内容を強化しているのが特徴。5月19日に北京市内で、パナソニックの大坪文雄社長が出席して開催された「パナソニック・中国環境フォーラム2009」にあわせて同社が打ち出した、中国における新たな環境戦略を反映したものとなっている。

 パナソニックでは、「中国の環境分野におけるモデル企業として、単に一企業の考え方や活動内容を伝える場に留めず、1人でも多くの人に環境の大切さを知ってもらえる場として、環境発信基地としての役割を果たしたい」としている。


 以下、写真を通じて、リニューアルしたパナソニックセンター北京の様子を紹介しよう。

パナソニックセンター北京が入る北京市内の新光天地eco ideasのロゴは、世界共通のものとして使用されている環境コーナーを見学する希望者には「my eco action」カードが手渡される
これを利用してアクションテーブルで、自らの環境への取り組みを約束。その内容がカードに記録される環境展示の各コーナーでカードを読みとると様々な体験ができるようになる自身が宣言した環境への取り組み内容をスクリーンで表示。ひとりひとりの宣言が緑の葉になって表示される
バーチャルリアリティの技術を活用して、擬似的に環境への取り組みを体験eco action stageでは、地球が温暖化していく様子がシミュレーションできる地球温暖化がそれほど話題にはなっていない1967年は青い部分が多い
それが2098年になると、まさにヒートアイランド現象が全世界で起こっているこちらは中国国内における環境問題を考えるコーナー環境問題がパネルなどでわかりやすく展示されている
パナソニックの環境への取り組みを紹介。松下幸之助氏の「社会の公器であれ」という言葉が環境戦略の発端になっている2007年に行なわれた中国における環境宣言。「商品のエコアイディア」、「モノづくりのエコアイディア」、「ひろげるエコアイディア」の観点から提案2009年5月19日に行なわれた環境宣言。省エネトップレベルの商品、環境ノウハウの公開による社会貢献、人材育成などを掲げている
201X年のCO2排出量ゼロの提案。今年4月に開設した東京・有明のエコアイディアハウスを紹介しながら提案しているインバーターの環境優位性の紹介。安定した出力を実現できることを実演VIERAの進化を表現。2007年モデルに比べて、2009年モデルは消費電力が半分になっている
こちらではVIERAをテーマにした環境への取り組みをパネルで紹介斜めドラム洗濯乾燥機もスケルトンモデルとして展示燃料電池も将来の創エネの柱として期待されている
ペダルを漕ぐと、右側のグリップ部が熱くなる左側のグリップ部は熱交換機により温度が上がりにくいこちらも熱交換機を体験することでメリットを訴求。エアコンでは、外気10℃の時に、30℃の温風によって室温を20℃にするが、熱交換機を利用すると7.5℃の温風で済む
パナソニックの生産現場における環境への数々の取り組みを模型で紹介屋上緑化や壁面緑化などにも取り組んでいる見学者に配布される環境家計簿。これによって、家庭における環境意識を高めてもらう
環境コーナー見学後に、それぞれの決意を表明。それが葉となって茂ることになる。日本語の書き込みもあった2007年のオープン時から実施している小学生を対象にした環境教室は、月2回のペースで開催。これまでに1,300人が参加しているこれらの教育的な取り組みが評価され、2009年度北京市科学技術普及基地に認定された
一般展示では103インチのプラズマテレビをデモストレーション入口付近には、パナソニック・トヨタのF1マシンを展示中国で販売している薄型テレビを一堂にラインアップ
中国ではBDプレーヤーも注目を集めはじめているテレビの位置を移動させることができる展示。大画面テレビの最適な視聴環境を提案する日本では未発売の42インチ液晶テレビ。日本での投入はいつになるのか?
LUMIXコーナー。実際に手に取って、撮影の体験ができるようになっているNeoPDPパネルを搭載したプラズマテレビの比較展示。輝度などを比べることができるカーナビのデモストレーションコーナーも設置している
ユニバーサルデザインの展示も行なっているキッチンにおけるパソナニックグループとしてのトータル提案の様子お風呂やゲンキ浴シャワーといったパナソニック電工の商品も展示
ホームシアターのコーナーは一番人気だというこんな空間の演出がパナソニックであれば可能になる
実際の利用環境を想定したような展示が多いのも特徴こちらは、キッチンの利用環境を提案した展示家庭内利用の展示提案に留まらず、オフィスをイメージした展示も行なっている




(大河原 克行)

2009年5月20日 13:53