世界の家電需要、電子レンジやエアコンなどが伸長

~国別では中国の構成比率が増加

 JEMA(日本電気工業界)は、2001年から2007年までの、生活家電の世界的な需要動向についてまとめた調査レポート「白物家電7品目の世界需要調査」の販売を開始した。価格は1万円(JEMA会員は5千円)。レポートでは世界62カ国における、エアコン/冷蔵庫/洗濯機/掃除機/電子レンジ/炊飯器/電気シェーバーの7品目に関する需要や生産、輸出入のデータがまとめられている。

 要約資料では、各品目における2007年の世界的な需要の変動をデータで公開。世界的に需要は増えており、特に中国市場の割合が増えていることがうかがえる。

 2007年の需要は、2006年比で全品目で需要が増加。電子レンジの5,676万台(6.7%増)をはじめ、エアコン(5.2%増)、電気シェーバー(3.2%増)、洗濯機(2.6%増)、冷蔵庫(2.1%増)、炊飯器(1.7%増)、掃除機(0.1%増)の順で増えている。

 地域別で見ると、中国ではエアコン/冷蔵庫/洗濯機/炊飯器/電気シェーバーの需要が伸長。世界全体に占める需要の構成比率も高くなっており、炊飯器では全需要の50.5%(2001年比で5.2%増)、エアコンでは36.7%(同比6.6%増)、洗濯機が24%(同比3.1%増)となっている。

 このほか、中南米では冷蔵庫や電子レンジ、欧州では洗濯機/掃除機/電子レンジ/電気シェーバー、日本・中国を除くアジアでは冷蔵庫/洗濯機/炊飯器の需要が拡大しているという。

 また掃除機は、世界全体では需要が増えたものの、日本では前年比の2.5%減、アメリカでは同比4%減と減少している。


(本誌:正藤 慶一)

2009年3月30日 16:00