【IFA2009】デザインで欧州をリードするエレクトロラックス
エレクトロラックスのブース |
このコンペは世界規模で募集していること、また優勝者にはエレクトロラックスでのインターンの権利が与えられること、そして受賞作を見本市で広く展示することなどから、プロダクトデザイナーへの登竜門としても知られている。
ブースでは、優勝したルームシェア用の冷蔵庫「フラットシェア」はじめ、最終選考に残った9作品を展示。いずれも実機ではなく模型だが、実物大であるため、より製品のイメージがつかみやすくなっている。ここではノミネート作品のいくつかを写真で紹介しよう。
優勝作品の「フラットシェア」。ルームシェア用の冷蔵庫で、部屋が別れているのが特徴 | 洗濯バスケットと洗濯機を合体させた「iBasket」。洗濯物の持ち運びの手間をなくすのが狙い | 食べ物を台座の部分に置くと味を分析して、ネット上に送信し、レシピを作成、共有できる「Sook」 |
パソコンでスキャンした絵をパンに焼き付けられる「ScanToaster」 | 衣服を掛けておくだけで除菌、脱臭してくれる「ストラトスフィア」 | 手に持っているときの動きで発電し、中身を冷やしてくれるショッピングバッグ「E-bag」 |
折りたたみ式で、ICカードリーダーが付いたIHクッキングヒーター「Vesta」。折りたたみ型で場所を取らず、レシピのタグを読み込ませれば、自動的に調理してくれる | 持ち運び可能なIHクッキングヒーター兼テーブル「Coox」 |
こうした取り組みが示すように、エレクトロラックスは欧州の家電業界において、ミーレと並んで、白物家電のデザインを牽引する企業でもある。
ひとことで言うとその特徴は「フラット」。会場では多数の冷蔵庫が展示されていたが、そのどれもが表面がフラットな形状だ。ビルトインタイプの製品では、壁にぴったりと溶け込むデザインのものもある。表面も素材感をそのまま活かしたものが多く、装飾やコーティングは最小限に抑えられている。こうしたフラットデザインは、まだ日本にはないものだ。
機能面で言うと、大型冷蔵庫のリットル数は日本と同じく、500Lを超えるが、ハイエンドモデルでもドア数が少なく、その分、巨大なスペースを確保している。この形態はエレクトロラックスに限らず各メーカーに共通で、これも日欧の違いといったところだろう。
ハイエンドの冷蔵庫「SANTO」シリーズ。シンプルなデザインが目を惹く | ビルトインタイプの「SANTO」シリーズ。壁にぴったりと溶け込む形状は日本にはないタイプだ | 室内もシンプルで、変わった仕掛けはない |
(本誌:)
2009年9月5日 08:53
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