イベントレポート
文具
【国際 文具・紙製品展2013】
貼って剥がせる「セメダイン」と、縫わずにバッグを作る超強力な接着剤
(2013/6/27 00:00)
文具の商談市「国際 文具・紙製品展 ISOT」が、6月26日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は28日までの3日間。一般および18歳未満の入場はできない。時間は10時から18時。
家電Watchでは、オフィスや家庭で便利に使える文具を中心に取り上げる。
布やフィギュアにも使える、貼って剥がせる粘着剤
セメダインのブースは、貼って剥がせる強粘着剤「セメダインBBX」を展示していた。セメダインBBXの20mlタイプは昨年8月に発売しており、今年9月に10mlタイプを発売する。希望小売価格は順に683円、472円。
セメダインBBXは、普通の接着材とは異なり、時間が経っても固まらない粘着剤。長期間に渡って粘着力を維持するため、物を繰り返し貼ったり剥がしたりできる点が特徴。紙だけでなく、布や皮革、フィギュアなどのプラスチック素材、木材や金属など、幅広い素材に対応する。
完全に固着するわけではなく、空気中の湿気に反応して、弾力のあるジェル状に固まる。両面テープに比べ、曲面や立体的な形状など、形を選ばずに使える点がメリットとなる。
例えば、フィギュアを立たせるのに便利という。細い足でも、足の裏に粘着剤を塗れば、安定して自立する。また、ふせんやシール感覚で紙や布を貼り付けられるので、店頭の販促ポップにも使える。
セメダインの岩原慎一郎 営業統括本部 第一事業部 企画開発グループ課長は製品について「これまで接着剤は、モノを“作る”か“直す”という目的を達成するために買うもので、販路はホームセンターがメインだった。ところがこのセメダインBBXは、さまざまな方々から高好評で、販路もホビーショップや家電量販店など広がっている」と話す。
裁縫の必要無し! 強い粘着力で布バッグも作れる接着剤
コニシの「裁ほう上手」は、針や糸を使わずにバッグや雑貨が作れる接着剤。コニシは接着剤「ボンド」の名で知られるメーカーで、これまでにも布用の接着剤を販売してきたが、「裁ほう上手」は従来より粘着力を高め、ミシンを使わずにバッグなどの雑貨を作れるようにした点が特徴。
今年1月より手芸屋ルートで発売している。価格はオープンプライス。店頭予想価格は800円前後。
使い方は、布や皮革などの素材に、ジェル状の接着剤を塗り、付属のハケで伸ばす。そこへもう1枚の素材を重ねる。これだけでも接着力があるが、さらにアイロンを当てて熱を加えることで、接着剤の強度が増す。乾くのが早いため、次々に作業できるという。
実際にブースに並べられているバッグ類を見ると、取っ手の部分だけでなく、内側のバッグの縁の部分など、全て一切糸を使わずに作られていて、一見しただけでは、普通のバッグとの違いがわからなかった。皮素材の部分も、布にしっかりくっついている。
ちなみに、裁ほう上手で作ったバッグなどのアイテムは、洗濯やドライクリーニングにも対応する。裁縫が苦手な主婦や、ミシンのない家庭でも、子供の通学バッグやグッズを手軽に作れるという。また、ズボンのすそ上げにも使えるという。