イベントレポート

グッドデザインエキシビション2013

小型化が進む、Qi対応の無接点充電パッド

 グッドデザイン賞の受賞作品1,212点を展示する「グッドデザインエキシビション2013」が、10月30日から11月4日まで東京ミッドタウンで開催されている。家電Watchでは、会場で公開された家電製品や照明機器、日用雑貨品を紹介する。

 会場で目を引いたのが、小型化が進むワイヤレス給電の国際標準規格「Qi(チー)」対応の充電パッドだ。各国のメーカーから、小型で、設置場所を取らないタイプが登場していた。

持ち運びできるポケットサイズの充電パッド

Tektos Limited「Qimini Pocket」

 香港のTektos Limitedの「Qimini Pocket」は、厚さわずか9mmのポケッットサイズの充電パッド。コンパクトなので、出先へ持ち歩いて使える。価格は79.95米ドル。日本国内の販売代理店を募集している。

 本体にはUSBケーブルを内蔵し、パソコンのUSBポートなどから給電を行なう。Qi対応のスマートフォンやモバイルバッテリーを本体の上に置くと、充電できる。ケーブルが絡まる心配がなく、出張先などへ携帯するのに便利そうだ。

 本体サイズは90×9mm(直径×厚さ)。本体重量は78g。入力は5V、出力は5V/1A。カラーはブラック、ホワイト、レッド、グリーンの4色を用意する。

厚さ約9mmと薄く、平らな円盤状の形だ
USBケーブルを内蔵し、本体へ給電する

充電中のスマホの画面が見やすい“充電ボール”

LGエレクトロニクス「Wireless Charging Orb for Nexus4 WCP-400」

 韓国のLGエレクトロニクスは、スマートフォンを斜めにくっつけて充電する「Wireless Charging Orb for Nexus4 WCP-400」を出展した。海外では既に発売済み。価格は60米ドル。

 Nexus 4などのQi対応デバイスを充電できる充電パッド。本体は小さな半球状で、天面が底面に対して斜めにカットされている。ここにスマートフォンを置くと、ピタッと斜めにくっつくため、充電中も液晶画面が見やすい。デスクの上で充電するにはちょうど良さそうだ。

 本体サイズは76×53.05mm(直径×高さ)。本体重量は約130g。

スマートフォンが斜めにくっつく
本体は半球に近い形をしている
背面には付属のMicro USB ケーブルを挿し込む給電用ポートを備える

充電効率の良いポジションを光でお知らせ

KDDI「ワイヤレス充電台01」

 日本からは、KDDIが9月に発売した無接点充電パッド「ワイヤレス充電台01」が展示されていた。製造はパナソニックグループ オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社が手掛ける。

 光によって充電効率の良いポジションを知らせる点が特徴で、充電ロスを防ぎ、慣れない人にも扱いやすいよう工夫している。

スマートフォンを乗せた様子
光によって充電効率の良いポジションを知らせるという

小林 樹