やじうまミニレビュー
お店で食べる花のようなオニオンフライを作る!
by 石井 和美(2013/10/10 00:00)
アメリカのレストランで食べる、豪快なオニオンフライが大好物だ。家族でグアムに行くと、いつもオニオンフライを食べているが、日本では一部のレストランしか提供していない。
そこでオニオンフライ専用の調理グッズ「オニオンブロッサムメーカー」を試してみることにした。
メーカー | Norpro |
---|---|
製品名 | オニオンブロッサムメーカー |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,680円 |
オニオンブロッサムとは、玉ねぎを丸ごと1個揚げて作るオニオンフライで、玉ねぎが華のように開くのがポイントだ。
作るには、玉ねぎに放射状の切り込みを入れる必要があるが、包丁でやるのはなかなか難しい。その点、オニオンブロッサムメーカーを使えば、タマネギを簡単に16等分できる。
本体サイズは108×95mm(直径×高さ)。中心にタマネギを入れ、切り込みに包丁を入れるだけでタマネギが切れる。芯をくり抜くためのスティックも付属している。
先に牛乳、卵、薄力粉、ベーキングパウダー、塩で衣を作っておく。次に、根の部分を残してタマネギの上の部分だけ切り落とし、根を下にしてオニオンブロッサムメーカーの中に入れる。
オニオンブロッサムメーカーは小さめなので、タマネギは中玉しか使えない。平べったい形の大きめなタマネギは引っかかってしまうので、購入するときは小ぶりなものを選んでおく。
簡単に16等分できた
タマネギを中に置いたら、隙間に合わせて、包丁で放射状に切れ目を入れる。最初は十字に切り、次に4等分にして、その後8等分、16等分……と切ると、均等にうまく切れる。かなり細かく切るので、8等分以降は上手に切れるか不安だったが、崩れることもなく、短時間でキレイに切ることができた。オニオンブロッサムメーカーがなければ、このように均等に切るのは難しい。
切れ目を入れたタマネギは、熱湯の中に1分間入れ、そのあとすぐに氷水の中に3分間入れる。先に氷水はボウル等に入れて準備しておく必要がある。熱湯と氷水を準備しなければならないのは少々面倒だ。
この時点で、タマネギがパラパラッと広がって花のようになる。根の部分を押してしっかり広げ、小麦粉を全体にまぶし、余分な粉を払ってから、最初に準備しておいた衣にくぐらせる。
どの程度、粉をまぶして、衣をつければいいのかがよくわからず、かなり多めにつけてしまった。
185℃に熱したサラダ油に入れ、キツネ色になるまで揚げる。我が家では普段小さい天ぷら鍋を使っているが、タマネギが広がると入らないので、今回は大きめのホーロー鍋で揚げることにした。油もたっぷり多めに使うので、揚げ物をしないご家庭では、この時点でハードルが高いかもしれない。キツネ色に揚がれば完成だ。
ちゃんとタマネギのお花が咲いた!
出来上がったオニオンブロッサムは、見た目がとても華やかだ。お花のようにきれい広がっている。付属のスティックを使えば、タマネギの中心の芯は簡単に取り除ける。
家族に出したところ「キレイ!」と好評だった。ただ、やはり衣が厚すぎたようだ。特に下のほうは、衣が厚めの天ぷらのようになってしまった。
揚げたては、アツアツで味も格別だ。ふんわりした衣に、甘いタマネギ。少し塩味が足りなかったので、クレイジーソルトをかけながら食べたところ、止まらなくなってしまった。
手でちぎって食べるので、指はベトベトしてしまうが、そんなのはお構いなし。みんなで競い合うように食べて、あっという間になくなった。盛り上がるのでパーティーにもおすすめできる。
衣は薄めのほうがうまく揚がる
衣の出来がイマイチだったので、リベンジしてみた。同じ味ではおもしろくないので、衣を作るときにガーリックパウダーも入れてみた。
真ん中にマヨネーズを入れた容器を置くと、見た目がさらに華やかになる。衣は薄いほうがパリッとしていて見た目も食感もよい。子供はオニオンブロッサムをとても気に入ったようで、毎日のようにせがまれて困っているほどだ。
ちょっと手間はかかるけれど、見た目がキレイで盛り上がる
オニオンブロッサムメーカーを使って切り込みを入れるのはとても簡単にできるが、その後、熱湯に入れたり、氷水につけたり、大きめの鍋で油をたっぷり使うなど、手軽にできるとは言えない。特に、ふだん揚げ物をしない方にはなかなかハードルが高い調理かもしれない。我が家は揚げ物をよく作っているので、特に苦にはならなかったが、それでも氷水に浸けたりする作業は少々面倒に感じた。忙しい平日にはちょっと無理かな、という印象だ。
ただ家族にこれだけ喜んでもらえるなら、たまに作ってもいいかなと思える。何より、家で作れば格安で、揚げたてが食べられるのは嬉しい。見た目がかわいく、お酒のつまみにもピッタリなので、女子会などでふるまっても盛り上がりそうだ。
時間がある休日に、ちょっと手間をかけて、華やかなオニオンブロッサム作りに挑戦してはいかがだろうか。