やじうまミニレビュー
テクノ月星「合成ゴムまな板 キッチンタイム」
■汚れにくいまな板が欲しい!
合成ゴムまな板 キッチンタイム 大・小2枚セット |
長年連れ添った「まな板」と別れることにした。どこにでも売っている安いまな板だったが、包丁が当たったときの感触がよかったので、ずっと愛用していた(もしかしたら10年以上は経過しているかもしれない)。しかし最近、キッチン用の漂白剤に漬けても汚れが落ちにくくなり、さらにカビと思われるものが頻繁に発生するになり、衛生面で心配になってきたのであった。
そういえば、まな板を買い換えるなんて、そうあることじゃない。ゆえに、人生初の“マジメなまな板選び”が始まった。種類なんて、木製かそうでないかくらいしか認識がなかったのだが、サイズから材質までさまざまで驚いた。当然値段の幅も広い。
そこで今回は、衛生面に配慮した機能が備わっていること、従来よりもサイズが大きいこと、包丁の当たりが優しそうなことの3点を重視しつつ探してみた。そこで見つけたのが「キッチンタイム」だ。
メーカー | テクノ月星 |
製品名 | 合成ゴムまな板 キッチンタイム 大・小2枚セット |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 9,800円 |
「キッチンタイム」の製造元は、月星化成グループのテクノ月星。月星と聞いて、とっさに「上履き」を思い出してしまったが、つまりあの月星シューズの関連企業であり、ゴム・プラスチックの製造を行っている会社である。まな板と接点がなさそうにも思えるが、実は「キッチンタイム」の素材は、「エストラマー」と言われる合成ゴムなのであった。
この合成ゴムは弾力があるため、多少のキズなら閉じてしまうらしい。しかも、木製のまな板と違って吸収性がないため、内部で雑菌が増殖するきっかけを与えない。キズが残らない、水分を吸収しないということは、汚れにくく、汚れが落ちやすく、カビや雑菌が繁殖しにくい、つまり、清潔に保ちやすいまな板というわけである。しかも、耐熱温度は130℃、耐冷温度はマイナス30℃。調理中のかなり熱い材料を直接乗せても安心。これは心強い。ただし、火のそばに置いたり、ガスコンロで熱した鍋やフライパンを押しつけると溶ける恐れがある点には注意。
■広いまな板は快適。小ぶりのまな板は小回りが利いて便利
今回購入したのは、大小1枚ずつがセットになったタイプだ。大サイズは、約410×250×10mm、小サイズは、約240×180×10mm(幅×奥行き×高さ)。いずれも色はベージュである。
従来のまな板(約370×210×15mm)より若干薄いことで、当初は包丁が当たったときの固さが少々気になったが、現在ではほぼ慣れた。
特に大サイズは、広くなった分、食材の扱いが格段に楽になった。切った後の肉や野菜をまとめておくスペースが確保しやすいのだが、特にみじん切りに効果絶大。破片が広がっても、慌ててかき集めなくて済むので嬉しい。
端をみると野菜のマークがついている。単なる飾りかと思いきや、これは両面の使い分けがしやすいようにするためのものだとか。そんな配慮も心憎い。
どちらも色はベージュ | 下はこれまで使用していたまな板。「キッチンタイム」の大サイズのほうがやや大きい | 裏表がわかるように施された野菜のマーク |
付属してきた合成ゴムまな板専用のヤスリ | 「まな板削り」の上は固めのスポンジ | 「まな板削り」のサンドペーパー面 |
小サイズはピンチヒッターとして大活躍 |
小サイズは、あえて買う必要もないと思うかもしれないが、これが意外と便利なのだ。
具体的な場面でいえば、大サイズのまな板で生肉類を切ってから、急に生野菜をカットしたくなったときや、大サイズのまな板を流しに移したあと、何らかの食材をカットする必要に迫られたとき。そして、そもそも大サイズを出すほどでもない分量のとき。いずれの場合も、さっと取り出して使える。当然、テーブルの上でフルーツをカットしたいなんてときも役立つ。なくてもいいや……と思っていたが、意外と出番が多い存在となっている。もちろん、素材は大サイズと同じだ。
■キズが増えたら「まな板削り」でケア
購入時に「まな板削り」なるものが付属してきた。これは、まな板表面のキズや汚れが気になってきたら、削って綺麗にしてしまおうというものだ。キズがなければ雑菌も入り込みにくいということだろう。程度にもよるだろうが、概ね1年に1~2回の頻度で使用するといいらしい。
今回は使用開始から間もないが、すでについた細かいキズがどうなるかを試してみた。方法は簡単で、まな板を水に流しながら、サンドペーパー面で横目に沿ってこすりつけるだけ。
なかなかとれなくなった、カビとおぼしき汚れ。まな板の表面もキズの蓄積でガサガサに | 新しいまな板についた包丁キズ | 使い続けていると、細かい包丁キズが重なってくる |
削った箇所だけ白っぽくなったが、包丁のキズはかなり目立たなくなった。ヤスリのキズもできるので、サンドペーパーの粒子は、もう少し細かいほうがいいのではないか……という気もするが、雑菌が繁殖しそうな溝がなくなればOKということだろう。
水に濡らした「まな板削り」でまな板表面を擦ってみると、合成ゴムの削りカスが生じる | 流水の下でまな板を削る | 削った箇所が白っぽくなった |
削る前のまな板の様子 | 削った後のまな板の様子 |
このまな板とは、これから何年の付き合いになるのだろうか。ちょっと楽しみである。
2010年 9月 3日 00:00
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