やじうまミニレビュー

特別なフォンデュをいつもの食事にできる「フォンデュブロック」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

ソースの温かさが維持できる小さな保温鍋

阪和の「PRISMATE フォンデュブロック」

 チーズフォンデュやチョコレートフォンデュ、バーニャカウダと聞いて、「火を使うのはちょっと面倒」とか、漠然と「家ではできそうもないもの」「飲食店のメニューでは」と思っている方は、ぜひ今回ご紹介する「フォンデュブロック」を試していただきたい。これがあれば、フォンデュやバーニャカウダが日常食になってしまうからだ。

メーカー名阪和
製品名PRISMATE フォンデュブロック PR-SK001
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,100円

 「フォンデュブロック」は、いうなれば小さな保温器。サイズは125×125×132mm(幅×奥行き×高さ)のキューブ型をしており、容量約250mlのフッ素コーティングされた鍋と、フォークが4本付属する。

 鍋にソースを入れてセットしたら、フロントのスイッチを「HEAT」に合わせれば65℃に加熱、「KEEP」なら45℃を維持できる。これなら火を使わなくても温かいソースを温かいまま楽しめる。ボディに空洞があるが、これは4本のフォークをしまっておける場所。使っているときは、フォークレストとしても活用できる。

鍋はとりはずせる
フォークは4本付属
フロントには3段階のスイッチ
本体側面の穴はフォークレストやコード収納として使用できる

牛乳に入れて溶かすだけで簡単「チョコレートフォンデュ」

牛乳の中に砕いた板チョコを入れる

 筆者も自宅でフォンデュ系は経験したことがなかったのだが、まずはチョコレートフォンデュにトライ。鍋に牛乳60ccと、小さく刻んだ板チョコ2枚分を入れたらスイッチを「HEAT」にセットする。しばらくするとチョコレートが溶けてくるので、よく混ぜる。あとはマシュマロやフルーツ、クラッカーなど好きなものをつけるだけである。

 ソースの準備が面倒臭そうだったが、牛乳の中にチョコレートを入れるだけだった。とても簡単なうえに、焦げ付きなどの心配がないところが嬉しい。鍋1杯分で3~4人で楽しめるので、休日に友達を呼んでお茶をしたり、家族で味わってもいいだろう。

「HEAT」で加熱するとチョコレートが溶ける
よくかき混ぜたらソース完成
好きな食材を準備
チョコレートたっぷりのティータイムがいつでも実現する

気がつけば毎日「チーズフォンデュ」

 続いて、密かに憧れていた「チーズフォンデュ」にチャレンジした。フォンデュブロックが加熱できる最高温度は65℃までなので、チーズをトロトロに溶かすことはできない。チーズはあらかじめ別容器で溶かしておく必要があるが、溶けたところでフォンデュブロックに移し替えれば、あとはアツアツトロトロの状態を維持できるというわけだ。

 チーズフォンデュ用のチーズというと特別なものが必要だと考えていたが、実際は加熱して溶けるタイプであればいいようだ。今回はピザやトーストに使えるチーズを使ってみた。作り方はとても簡単で、鍋に白ワインを適量入れたら加熱。アルコールが飛んだところで、片栗粉をまぶしたチーズを入れて溶かし、胡椒やナツメグで風味を整える。お好みでニンニクで香りづけしてもいい。

 バケットやホタテ、海老、ソーセージ、ブロッコリー、アスパラガスなどにチーズを絡めて食べるとなんとも贅沢。思わずワインが進んでしまう……といいたいところだが、これを使っていると普通にスープを飲みながら、食事として利用できることに気づく。準備も片付けも簡単なので、チーズフォンデュがワインを飲むためではなく、まったく気取ることのない普段の食事になってしまうのだ。ニョッキやマカロニを茹でておいて、付けながら食べてもいいだろう。チーズ好きにはたまらない食事が実現する。

別につくっておいたソースを移し変えて温める
食べたいものを用意(そのままで食べられる状態にしておく)
あとは好きなだけチーズを絡めて食べる!
チーズたっぷりの食事は休日のブランチにもあう

野菜があったらサラダ代わりに気楽な「バーニャカウダ」

 最後は「バーニャカウダ」。こちらもチーズフォンデュと同様にソースは別鍋で加熱してから移し変える。材料はニンニク、アンチョビ、牛乳、オリーブオイルがあればOK。鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて加熱したら、アンチョビを加え、よく混ぜながらなめらかに。最後に牛乳を加えて煮詰めたらできあがりだ。

 これは野菜が進む進む! いくらでも食べられてしまう。こちらもソースさえ準備できれば、特別な日ではなくても味わえる。暴飲暴食しすぎて摂生が求められるという日は、バーニャカウダでビタミンと繊維質をたっぷり補給というのもよさそうだ。余ったアンチョビのソースはドレッシングがわりに使えるし、パンにつけて食べても美味しい。

 お店ではソースが火で加熱されてふつふつしているが、フォンデュブロックの場合は静か。 ちなみに「HEAT」状態で温度を測ってみたら67~68℃くらいだった。もう少し熱いと嬉しいが、やけどしにくく煮詰まりにくい温度だと思えば、食べやすくていいのかもしれない。

バーニャカウダソースはフライパンで作った
鍋に移し替えて「HEAT」で加熱を続ける
食べたい野菜をたっぷり用意
新ジャガもソースをつけて皮ごとほくほく

あの味が我が家の味に

 フォンデュブロックはソースを温めるだけというシンプルな製品だが、あこがれのメニューがいきなり我が家の味になるから楽しい。火を使わないので安心だし、それがあるだけでテーブルがにぎやかになり、いつもと違った雰囲気が楽しめるところもいい。パーツも少ないのでお手入れも簡単。お好きな方は持っていて損はない製品だ。

すずまり