やじうまミニレビュー

環境創研「エコトクくん」

~旬のサンマをおいしく食べるグリル用敷石
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


環境創研「エコトクくん」

 今年のサンマは大漁だという。旬の食材というのはやっぱりおいしいが、サンマの場合その価格も魅力の1つだ。1匹100円以下で買えて、しっかりメインディッシュとして食べられるサンマは、主婦の味方だ。そう、それは重々分かってはいるのだが、私の場合、どうも手が伸びない。

 理由はずばり、サンマを焼いた後の後片付けがどうにも面倒くさいのだ。魚のギトギトとした油は掃除が大変で、ニオイもなかなか取れない。特にサンマは脂の多い青魚で、しかもまるごと一匹焼くことが多いため、油の量も他の魚の比ではない。それでもやっぱりあの味と安さには勝てないということでグリル調理を楽にするグッズを探した。

 というわけで、今回紹介するのは環境創研の「エコトクくん」だ。数ある関連製品の中でもエコトクくんを選んだのは単純に話題になっていたから。テレビや雑誌で目にして、これは気になると購入したわけだ。


メーカー環境創研
製品名エコトクくん
希望小売価格450円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格425円


 エコトクくんは簡単にいうとグリル用の敷石だ。グリル皿に敷くことで魚の脂を吸収するため、グリルが汚れないという。と、ここまではごく一般的な機能だがこの製品のスゴイのが、お得でエコなところ。
「高機能グリル用敷石セラミックス」でできているという。見た目や手触りは軽石のようだ

 まずはお得な点から見ていこう。エコトクくんは「高機能グリル用敷石セラミックス」でできており、熱吸収率が高いため、加熱時間が通常の約1/4短くできるという。これにより、ガス代が節約できると共に時間の節約にもなる。また、通常のグリル用敷石で多く用いられているゼオライトに比べ吸収力が高く寿命は約3~5倍だという。通常の焼き魚ならば約30回使えるとしている。

 次にエコなところ。エコトクくんは、再生紙の製造時に出る材料を使用しているため、無駄がないという。主婦が気にする「トク」と「エコ」、この両方を分かりやすいネーミングにまとめたところも話題になっている要因の1つかもしれない。

 というわけでさっそく使ってみよう。使い始める前の準備ごく簡単。まずはグリル皿を取り出してアルミホイルを敷き詰める。その上にエコトクくんをまんべんなく敷き詰めるだけだ。エコトクくんは1袋、1皿の容量となっている。ケチって量を減らすと、熱効率が悪くなったり悪臭が出たりするようなので容量は必ず守りたい。

 準備ができたら後は焼くだけだ。さっそくサンマを2尾並べて焼いてみた。

 なるほど確かに焼き上がりが早い。我が家のグリルにはタイマーが付いているのだが、サンマの場合いつも表面9分、裏面6分が定番だった。それがエコトクくんを敷くと表面6分ほどでもう焦げ目がついているので慌ててひっくり返して裏面は4分程度。これまで15分ほどかかっていた作業が約10分に短縮できた。

グリル皿にアルミホイルを敷き詰める。その上にエコトクくんを敷く片面6分ほど焼いたサンマ。しっかりと焦げ目がついている更にもう片面を焼き上げたサンマ。皮がパリッと仕上がって食欲をそそる仕上がりになった

 また、焼き上がりにも満足。生臭いのが苦手な私はサンマを焼くときはいつも念入りに焼く。それでも頭や尾の方は火の通りにムラがあってどうしても生臭さを感じていた。それが、エコトクくんで焼いたサンマはいつもより短時間で仕上げているのに、しっかり火が通っている。生臭さもまったく感じない。表面の皮もパリッと焼き上がっているので見た目にも食欲をそそる仕上がりとなった。

 サンマ以外にも鮭など何回か試してみたが、時間の短縮、ガス代の節約になるのは間違いない。今まで通りの焼き時間だと焦げてしまうほどだ。また、ニオイも以前より気にならなくなった。給水の手間が無くなったのはもちろん、グリルの出し入れの際、水がこぼれることも気にしなくてよくなったので、魚を焼くときのストレスがずいぶん減った。

4回ほど魚を焼いた後の石の状態。石が魚の脂を吸収している。ニオイも水より少ない鮭の切り身などは身が露出しているため、更に時間を短縮できる

 一点、気をつけたいのが、掃除を全くしなくてもいいわけではないということ。網はそのまま使用するので、網の掃除は行なわなくてはならない。とはいえ、魚の脂がギトーっとついたグリル皿がないので負担は以前よりずいぶん少なくなった。

 気になるランニングコストだが、ホームページでは6袋入り2,700円で販売されている。1袋30回と考えても約半年は持つ。ニオイがしばらく残ってしまうほどのあの掃除を考えると充分魅力的な価格だ。サンマは食べたいけど、後片付けのめんどくささで躊躇しているという人には手にとってもらいたい製品だ。ちなみに、私は喉にサンマの骨がささるほど食べている。今年のサンマ、脂が乗っていておいしいですよ。





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2009年 10月 1日   00:00