やじうまミニレビュー
エンペックス「環境管理温湿度計 〈熱中症注意〉」
エンペックス「環境管理温湿度計 〔熱中症注意〕」 |
梅雨シーズン到来だ。この時期になると湿度が高くなり、不快指数も一気に高くなる。天候が変わりやすいこともあって、空調管理が難しい時期でもある。すでに温湿度計付きのデジタル時計を持っているのだが、設置場所がパソコン近くであるため、あまり正しく機能していないのが実情だ。そこで電池不要の精度の高いアナログタイプ温湿度計を探してみたところ、エンペックス「環境管理温湿度計 〈熱中症注意〉」を発見した。
メーカー | エンペックス気象計株式会社 |
製品名 | 環境管理温湿度計 〈熱中症注意〉 |
希望小売価格 | 3,675円 |
購入場所 | ヨドバシ.com |
購入価格 | 3,675円 |
「環境管理温湿度計 〈熱中症注意〉」は、コンパクトな温湿度計で、サイズは132×121×50mm(高さ×幅×奥行)。材質はPS樹脂製でアナログの温湿度計が入っているだけなので、重量は約160gと軽い。今回購入した物は卓上タイプだが、この他にもサイズが異なる複数の壁掛けタイプが用意されている。
本体側面。卓上にあっても見やすいように傾斜が設けられている | 本体背面。計測用のスリットと壁掛け用の穴がある |
複数あるタイプのなかで、この卓上タイプを選んだ理由は、見た目がもっともシンプルでわかりやすいと感じたからだ。「環境管理温湿度計 〈熱中症注意〉」シリーズは、いずれも温度と湿度の状況に応じて、熱中症に対する注意を4段階で教えてくれる機能を有している。卓上タイプの場合だと「危険」「厳重注意」「十分注意」「注意」の4段階を段階で表示してくれるのだ。
温度計性能は、-20℃~+40℃のときは±1℃、それ以外では±2℃。湿度計は、湿度35%~75%のとき±3%PH、左記以外では±5%RHとなっており、民生用アナログタイプとしては高精度の部類に属している。
湿度は左側、温度は下部にあり、温湿度から中央付近の注意目安が決定される。黒いラインがそのボーダーライン |
さて、マニュアルを見ていたら別紙の「熱中症について」に興味を引かれた。
従来、熱中症は気温の高いところで運動や作業をすると発生すると認識されているが、真夏だけでなく梅雨のシーズンにも発生するという。湿度が高いとき、急な気温上昇があったら要注意で、室内でも発生する可能性があるそうだ。気温30℃以上で湿度が高い場合は、とくに注意が必要とのこと。そういえば去年の梅雨時、妙にぐったりしたことがあった。
設置場所の基本は空気がよく循環するところなので、エアコンや空気清浄機の位置を見ながら設置してもらいたい。また熱源の近くだと室温以上の温度を計測するため、棚の上やテーブルの上がオススメである。また卓上タイプと銘打っているが、台座は取り外し可能で背面にある壁掛け用穴を利用すれば、壁掛けタイプとして使用できるため、場所を選ばない。
多少遠くにある場合は、温湿度の数値は見にくいが、目安はカラーで把握できるためエアコンの強さを調整するタイミングをつかむことはできる。
作業机の上に置いてみたところ。視力の低い筆者だとちょっと実数値が見にくかったが、注意の目安はわかりやすくていい | 壁に掛けることもできるため、設置場所に困らないところがステキ |
価格もお手頃で、熱中症に対する目安をつかみやすい本機は、一部屋にひとつといってもいいくらいだ。梅雨シーズンから夏場の間は室温管理で体調がずいぶんと良くなるし、またエアコンの強さの調整にも使えるので、電気代の節約になる。健康と省エネのために導入を検討してもらいたい。
2009年 6月 9日 00:00
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