■軽い!コンパクト!継ぎ足し充電OK!

ブラック&デッカー「コードレススクリュードライバー AS36LN」

　充電式でコードレスタイプのドリルといえば、グリップの下についている巨大なニッカド電池が重く、狭い場所では使えなかった。今回紹介するブラック&デッカー「コードレススクリュードライバー AS36LN」は、それを解決した電動ドライバだ。

　写真を見て分かるとおり、まず小さい。これでバッテリを内蔵しているから驚きだ。そして軽さにも注目。内蔵バッテリには、ニッカドより軽く、ケータイのように継ぎ足し充電も可能なリチウムイオン電池が採用されている。このため通常のものが1.5kg程度あるのに、AS36LNは420gまで軽量化されている。

　ニッカド式はバッテリが完全になくなるまで充電できなかったため、常に予備のバッテリパックを手元において作業ししなければならない。でもこのドライバならチョコっと使ったら、すぐに専用チャージャにかけておけるので、いつでもフルチャージされた状態で作業ができる。これは「超」が付くほど便利だ。しかも1年以上も自然放電を最小限に抑えるというから、頻繁に使わない人にはお勧めの電動ドライバだ。

左が一般的なバッテリ式電動ドライバ(ドリル)。どれだけ小さいかがわかるだろう	重さ比較。バッテリに加えドリル刃を固定するチャックがないぶん劇軽という印象	専用チャージャもコンパクトで作業場に置いてあっても邪魔にならない。脇には、ドライバの先(ビット)を収納できる

■DIY入門用にも最適! 簡単・親切設計

　回転数は180回転/分固定となっており、正転と逆転、ロックのスライドスイッチがある。初心者には分かりづらい正転と逆転は、ネジの進む方向が▲▼マークで示されるので、とても親切と言えるだろう。ただ普通の電動ドライバに慣れていると、若干遅いという印象を受ける。とはいえイライラするほどではない。

　ドライバの先(ビット)は、ワンタッチで6角軸チャックにはめ込むだけ。付属品として次のようなビットも付いてくるので、組み立て家具を作るのに困ることはまずないだろう。

正転と逆転は、ネジを打ち込む方向が▲▼マークで示される	ピットはワンタッチで取り付け可能。わざわざチャックを締める必要がない	+は標準的な2号が長短の2本。これに細い1号と、極太の3号がある。-は標準的な2号が長短あり、細い1号は短い軸。6角レンチは3,4,5mmでミリ規格。これに星型レンチと下穴穿孔用の2.3mm径ドリル刃が添付されている

　ホームセンターでは、6角軸のドリル刃も入手できるので、木工用のドリルとしても活用できるだろう。さらに電動ドリル用のチャックを別途購入すれば、1～2mm厚のアルミ版なら10mm程度の穴は開けられそうだ。穿孔力に問題はない。

　ネジの締め具合を調整するクラッチは、6段階ありネジ山を潰してしまうこともない。組み立て家具や自作PCなら3段目ぐらいがちょうどいい。長いコースレッド(木)ネジやドリルとして使う場合はクラッチを固くすると、回転を腕で支持するのが難しいぐらいにハイパワーだ(最大締め付けトルク：4.8N/m)。

■自作PC派にお勧めしたいワケ

　暗い場所で使うのに便利なのが、先端に仕込まれたブルーの高輝度LED(狭角タイプ)。トリガを引くと光るようになっていて、回転をさせずにLEDを点灯することも可能だ。これまで懐中電灯を咥え、落ちるヨダレを気にしながらネジ穴を探すという屈辱的なシーンだが、実にエレガントにすばやく作業できること間違いなし!

　ネジを磁石で支持してくれるスクリューホルダは、片手でネジ止めできるだけでなく、木工では垂直にネジを打ち込むガイドとして便利だ。

もうこんな屈辱的な姿でPCを組み立てる必要はない!	暗いPC内部のネジ穴も高輝度LEDのおかけでクッキリ見えて、エレガントに作業できる!	ネジをスクリューホルダにセットすれば、片手での作業ができる。落としたネジを拾うのにも便利

　ネジを打ち辛い上を向いての作業などで、その機能を発揮するだろう。また狭い場所に落としてしまったネジを拾うのにも便利だ。ステーショナリ感覚で、いつも机の上に置いておきたい電動ドライバを遂に発見って感じだ。