家電製品ミニレビュー

野菜室が真ん中にある冷蔵庫はやっぱり便利。スペース変わらず容量600Lオーバーが置けた!

野菜のプライオリティが高い冷蔵庫

東芝ライフスタイル「GR-J610FM」

 年越しを前に、冷蔵庫を買い替えた。7年ぶりの冷蔵庫購入で、選んだのは東芝の容量605L「GR-J610FM」。この冷蔵庫を一言でいうと、「野菜のプライオリティが高い冷蔵庫」だ。

 容量139Lの大型野菜室は庫内中央に配置されており、出し入れがとにかく楽。大根や白菜といったこの時期おいしい、冬の野菜もすっぽり入ってしまうサイズで、この冷蔵庫を使い始めてから、野菜を買う頻度も食べる頻度も確実に増えた。

メーカー名 東芝ライフスタイル
製品名 GR-J610FM
購入場所 yodobashi.com
購入価格 333,030円

600Lオーバーが入った!

 今回導入した「GR-J610FM」は、ラインナップ中最大容量の605L。正直、共働きの夫婦2人+実母の3人暮らしには大きすぎるかなとも思ったが、春には家族が1人増える予定もあり、今よりもまとめ買いの必要性も増えるだろうと思い、大容量を選んだ。

 50代の母などは容量600L以上の冷蔵庫など、自宅に入るのか、不安がっていたが、実際にはそんな心配は全くなかった。以前使っていたのは三菱の「MR-E45P」という容量445Lの冷蔵庫だったが、本体幅は650mm。対して今回購入した「GR-J610FM」の幅は685mmと幅に関して言えば、わずか35mmしか大きくなっていないのだ。奥行きに関しては、従来の654mmから745mmと10cm弱大きくなっているものの、前モデルと比べてもそれほど違和感なく、置き換えることができた。

容量445Lの三菱の「MR-E45P」。本体幅は650mm
容量605Lの「GR-J610FM」に置き換えたところ。幅はわずか35mmしか変わらない

 これは断熱材の進化による外壁の薄型化のおかげ! 東芝に限らず、各メーカーでサイズそのままで中身の大容量化が進んでる。冷蔵庫の配置場所が小さくて、大容量をあきらめていたならもう一度、最新モデルのサイズをチェックしてみて欲しい。

容量303Lの冷蔵室
容量139Lの野菜室は冷蔵室のすぐ下に備えられる
野菜室の下には製氷室(左)と冷凍室/上段(右)
最下段には容量163Lの冷凍室が用意されている

デザインが良い!

 もう1つ、前使っていたモデルからの大きな変更点は、デザインや機能性。「GR-J610FM」は最近の高級冷蔵庫のトレンドでもあるガラスドアを採用しており、見た目の高級感は抜群。ガラスの奥には、「紬」の織物にも似たテクスチャーが採用されており、つややかながらも落ち着いた雰囲気だ。

 ドアには操作パネルなどは一切なく、ガラスの質感が美しい。本体の操作は、上部を触るとタッチパネルが浮き出てくる仕組みになっている。パネルの感度は良好で、思った通りの操作が可能。本体には、食材に合わせた冷蔵モードや冷凍モードが搭載されているが、いずれも複雑過ぎることもなく、充分使いこなせる範囲。

ガラスドアを採用する。ガラスの奥には、「紬」の織物にも似たテクスチャーが採用されており、つややかながらも落ち着いた雰囲気
操作パネルは触ると浮き上がってくる
タッチするだけでドアが自動で開く「タッチオープン」を採用する

 さらに東芝の冷蔵庫の大きな特徴が、タッチするだけでドアが自動で開く「タッチオープン」。軽く触れるだけでドアがさっと開くので、手が汚れている調理中でも、肘を使って開けることができるのは便利だ。

野菜を長く、おいしく保存できる野菜室

 使い始めてまず違いを感じたのは、やっぱり野菜室の充実度。容量は139Lとたっぷりで、出し入れもしやすい。大きな白菜にキャベツ、大根、人参、小松菜、りんご、大きなグレープフルーツ、それだけいれてもまだ余裕がある。上下2段になっているのだが、上段も下段も見やすくて、奥までしっかり使えるのが嬉しい。

容量139Lの野菜室。白菜や大根といった大型の野菜もすっぽり収納できる
上段を後ろに下げると、下段も奥まで見渡すことができる

 東芝の冷蔵庫では、以前から野菜室に注力しているが、それは野菜室のサイズや大きさに限ったことではない。野菜がおいしく保存できるような工夫もなされている。東芝の冷蔵庫では、水分を含んだ冷気を充分に送り込むために冷蔵・野菜室用の冷却器と、冷凍室用の冷却器を2台搭載。これにより、野菜室の湿度は常に約95%以上、温度は3〜5℃と低温環境を維持するなど、野菜に最適な環境を整えているのだ。

野菜室で1週間保存した小松菜。ラップや袋に入れていなくても、鮮度をキープできる

 さらにいうと、東芝独自の光触媒ルネキャットが野菜や果物の老化を促すエチレンガスを分解して、変色などの劣化を抑制する機能も備えられている。

 この違いは使い始めてすぐに実感できた。例えば、小松菜を1週間野菜室で保管しても、葉の部分がシナっとなることはない。良い状態でより長く保存できるので、野菜を捨てることがなくなって、いつもおいしい野菜を食べられるようになった。

冷凍野菜がおいしい!

 GR-J610FMで、おいしく保存できるのは生の野菜だけではない。製氷室の横に備えられている「冷凍室/上段」では、野菜を冷凍するための「野菜そのまま冷凍」機能を備える。下茹でしなくても切って、そのまま冷凍できるので、便利。

 正直にいうと、私は冷凍野菜が大嫌いだった。レストランなどで提供されるブロッコリーやニンジンは噛んだ時に妙な違和感がのこり、中の繊維もぐにゃぐにゃ。「おいしくないもの」というイメージが強かったので、これまで冷凍野菜を買ったことも一度もない。

製氷室の横に備えられている「冷凍室/上段」
カットしただけのブロッコリー
野菜冷凍モードを選択
袋などに入れてそのまま冷凍
冷凍した後の様子
パスタと一緒に茹でて、おいしく食べられる

 しかし、野菜そのまま冷凍で冷凍した野菜は、本当になんの違和感もなく、おいしく食べられる。特にオススメは、ブロッコリー。安かったら3房くらい一気に買って、カットしたらそのまま冷凍。使う時は、いつもと同じように湯がいて使っている。

冷蔵室も使いやすい

 ついつい野菜室のことばかり、紹介してしまったが、この製品、冷蔵室も使いやすい。特に気に入っているのは、2段式になっている「ツイン速鮮チルド」。2段で充分なスペースが設けられているため、お肉やお魚などの生鮮食品は全てこのスペースに収納できる。

冷蔵庫内の棚はガラス棚を採用
高さも調節できる
2段式になっている「ツイン速鮮チルド」

 今まで使っていた冷蔵庫も引出式のチルド室が付いていたが、サイズが限られていたので、生鮮食品が入りきらないこともしばしば。GR-J610FMのツイン速鮮チルドは、高さも9.5cmと充分に高いので、コストコで買ってきた大きなひき肉パックもそのまま入る。

 しかも、速鮮チルドモードにすると食品を凍結させないギリギリの冷気を送り込み、鮮度を保つことができる。速鮮チルドモードにすると、お肉の鮮度が確かに長持ち。買ってきて1週間経ってもニオイも、変色もなし。全く問題なく使える。

コストコで買ってきた大きなパックもそのまま入る大きさ
生鮮食品のパックは全てツイン速鮮チルドに収納できる
速鮮チルドモードにすると食品を凍結させないギリギリの冷気を送り込み、鮮度を保つことができる

野菜室を引き出すのがちょっと重い

 かれこれ1カ月使ってみて、気になった点もいくつかある。

 まず1つは野菜室を引き出すのがちょっと重いなぁということ。たくさん入るので、ついついたくさん入れてしまっているということもあるのだが、野菜室を手前に引き出す時に「よいしょ」とかけ声をかけてしまうくらいずっしりと重い。今まで使っていた冷蔵庫と比べてもかなり重いと感じるので、ここは是非改良していただきたい。

 2つ目は、「タッチオープン」の感度が良すぎるということ。冷蔵庫の前を通るときに、少し洋服が触れてしまっただけでもドアが開くということが頻繁に起こる。タッチオープン機能はオフにもできるが、機能自体は便利なので、肌だけを検知するなど、感度を調整できると嬉しい。

野菜室を引き出すのが少々重く感じる
ガラスドアの表面に指紋などが付きやすい

 最後にガラスドアは、表面の汚れが目立ちやすいということもお伝えしておこう。ツヤツヤとした表面に、高級な加工が施されているだけに、汚れがわかりやすい。指紋なども付きやすいので、拭き掃除などをマメにしたい。

食事を大事にしたい人に

 使い始めて一番良かったのは、「食材を捨てることが少なくなった」ということだ。共働きの常で、平日の夜の予定は見えない。週末、まとめ買いするときは、「平日の夜にあれを作ろう」と思い、食材を購入するのだが、実際は仕事が入ってしまったり、はたまた疲れ切って作る気がなくなってしまったり、と予定通りに行くことの方が少ない。

 結果、食材を腐らせてしまって、しょうがなく捨てることも多かった。

 しかし、GR-J610FMを使い始めてからは、野菜も生鮮食品も長くおいしく保存できるようになったので、食材を捨てることが本当に少なくなった。鮮度の良い食材が冷蔵庫にあると思うと、料理する気にもなって、以前より自炊する回数も増えたくらいだ。

 食事をより大事に考えるようになったし、食材の質や新鮮度を重要視するようにもなった大容量の冷蔵庫=大家族のモノと思っていたが、実際使ってみると、GR-J610FMの機能はむしろ、共働きの夫婦にこそ必要なものだと感じた。

(阿部 夏子)

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