家電製品ミニレビュー
エレクトロラックス「EASYIH IHクッカー EIH600」
エレクトロラックス「EASYIH IHクッカー EIH600」 |
家で鍋料理をする機会が多い冬、手軽にテーブルで調理のできる卓上クッキングヒーターは重宝する存在だ。最近では、本体サイズが小さなものや、ボタン表示のわかりやすいものなど、使い勝手とデザインにこだわったタイプも多い。
今回ご紹介するエレクトロラックス「IEH600」は、タッチセンサーで操作を行えることが特徴の卓上IHクッキングヒーターである。
メーカー | エレクトロラックス |
製品名 | EASYIH IHクッカー EIH600 |
希望小売価格 | 19,800円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 19,816円 |
IEH600の本体は、操作ボタンの部分も含め全てが平面のガラス張りになっていて、触るとツルッとしている。サイズは290×340×58mm(幅×奥行き×高さ)で、4人掛けのテーブルに置くにはちょうど良いサイズである。
パッケージには製品の機能などが記載されている | 厚さは約50mm |
パネル部分はフラットなガラス張りだ | ファンの直径は約130mm |
本体質量は約2.4kgで、持ちあげるとややずっしりとしているが、キッチンの中で運ぶぶんには困らない。電源コードの長さは2mあり、コンセントから離れた位置でも十分に使える。
さっそくテーブルの上に置いて鍋を乗せ、コンセントを差し込んだ。すぐにピーッと音がして、操作パネルの電源ボタンが点滅する。点滅している電源ボタンに触れると、ピッと短めの音がして赤いランプが灯った。これで電源が入った状態だ。パネルはブラック地なので、赤いランプの光が映えて見やすい。
用途に合わせてコースを選ぶ。今回は鍋料理なので、普通の「Cook」ボタンを選択してタッチ。すぐに加熱が始まる。ほかにも、タイマー機能で1分~9時間59分の間で設定することもできる。じっくり煮込み料理をする際にも便利な機能だ。
電源を入れたら、ファンが回り始めた。ファンの音はほとんど気にならないほど静かだ。卓上のIHクッキングヒーターの中には、ファンの音が大きくて会話もままならないというものもあるというが、今回のIEH600は、テレビを見ながらでも、会話をしながらでも問題なく調理が進められる。
タッチセンサーは、触れるたびにピッピッと音が鳴るので、なんだかリズミカルで面白い。操作中のタッチセンサーの様子については、以下の動画をご覧いただきたい。
電源ボタン→「Cook」ボタンを選択してタッチ |
EIH600には、ほかに「Quick」「Deep Fly」「Keep」という3つの自動調理機能がある。急ぎの場合は220℃で加熱する「Quick」、揚げ物には約190℃で加熱する「Deep Fly」、保温する時には約60℃に保つ「Keep」をそれぞれ選択する。
矢印に触れて温度を上げ下げするところ |
ものの5分程度で鍋が煮立ってきたので、少し火力を弱めた。火力は、60/90/120/160/220℃の5段階から選べる。温度を選べるのは、IHクッキングヒーターならではの長所。チョコレートを湯せんにかける時などの温度調整にも便利だ。
温度を調整するには、操作パネルの矢印ボタンを押す。左右の矢印を押すことで、温度を低くしたり高くしたり調節できるのでわかりやすい。
ただしタッチセンサー式だと、パネルに指を触れるだけでボタンを押してる感覚がない。最初はちょっと戸惑ったが、キーにタッチするたびにピッピッと音が鳴るので、ちゃんと操作できていることがわかる。
「Cook」キーを選択して調理開始 | 煮立ってきたら火力を弱める | ブラック地のパネルに、赤いランプの光が映えて見やすい |
矢印に触れて温度を調節する |
タイマーを設定する |
これまでガスコンロを使っていた我が家では、この薄い板をタッチするだけで鍋を加熱できるなんて、ちょっとした感動だった。ただ加熱するだけでなく、温度の数値を見ながら調理でき、操作パネルや油や汁気で汚れても、サッと拭きとるだけで汚れが取れるのは、とにかく便利。ボタン部分もフラットだから、気にせずゴシゴシ拭ける。
ここでひとつ疑問がわいた。調理で操作パネルが汚れていたり、油などが付いて指でタッチしても、センサーは反応するだろうか……。ものは試しに、指にオリーブオイルを塗って、パネルにタッチしてみた。すると、要らぬ心配だったようで、いたって通常どおりセンサーが感知し、点灯した。これなら、毎回使い終わったあとに汚れを拭けば、なんの問題もないだろう。
フラットパネルなので汚れをサッと拭き取れる | 油で汚れた指でタッチ | 油で汚れた指でも、ちゃんと点灯した |
気になるのは、やはり消費電力。レンジや電気ケトルなど他の電化製品と同時に使うとブレーカーが落ちるかもしれないので注意したい。また、価格も高額の部類に属する。デザイン重の製品だけに、安さを求める人には向かないだろう。
とはいえ、タッチセンサー式で操作を行なう卓上IHクッキングヒーターは珍しい。食卓に置いていても、シンプルなデザインだからごちゃごちゃしないし、表面がフラットなので、ちょっとした隙間にサッと収納することができる。パネルはボタンのように磨耗せず、手入れもしやすいので、長くきれいに使っていけそうだ。
生活感を感じさせないデザインが好きな人や、家に人を招いて鍋パーティーをする機会のある人には特にオススメしたい製品だ。
2011年2月17日 00:00