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家電製品ミニレビュー
東芝「電気保温ポット PLK-30VGX」

~サーモスと共同開発した真空魔法瓶を採用
Reported by 清水 理史

やっぱりポットって便利

東芝の電気保温ポット「PLK-30VGX」。サーモス社の魔法瓶を採用したコードレス出湯対応の電気ポットだ
 最近では、どこの家庭でも見かけるようになった電気ケトル。我が家でも昨年から使い始め、今ではもっぱらお湯を使うときは、電気ケトルで使う分だけ湧かすという使い方が定着してしまった。

 しかし、いくら速いといっても、お湯が沸くまでに多少なりとも待たされることは事実。お腹ペコペコの状態で、期待感いっぱいにフタを開け、かやくまでセットしたカップ麺を抱えて、お湯を沸かし忘れたことに気づいたときの絶望感といったら、それはもう筆舌に尽くしがたいものがある。

 というわけで、こうなると、やはりいつでも熱いお湯を用意しておいてくれる電気ポットはつくづく便利だったんだなあと実感させられる。そこで、今回手に入れたのが東芝の魔法瓶構造を採用したコードレス対応の電気ポット「PLK-30VGX」だ。

メーカー東芝
製品名PLK-30VGX
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格17,820円


サーモスと共同開発の魔法瓶

 PLK-30VGXは、3.0Lの容量を持つ電気ポット。外見は最近のポットや炊飯器でよく見かけるシルバーを基調としたデザインで、シックでありながら、清潔感がある印象の製品だ。


正面
側面
背面

上部
 特徴は大きく2点。1つはコードレス出湯に対応していること。そして、もう1つが魔法瓶で有名なサーモスと共同開発した真空魔法瓶構造を採用していることだ。

 サーモスは、魔法瓶で高いシェアを持つ世界的なメーカー。街中や会社などでお茶やコーヒーを入れたステンレス製のマイボトルを持ち歩く人を見かけることも少なくないが、そういったボトルやポットなど、魔法瓶による断熱技術を活かした多くの製品を取り扱っている。

 このサーモスの技術がどういった形でPLK-30VGXに活かされているのかというと、従来モデルから大幅に向上した高い保温性能による省エネ性と使い勝手の良さにつながっている。

 PLK-30VGXは電気でお湯を沸かす電気ポットだが、一旦、湧かしたお湯は電気で保温することに加え、魔法瓶による構造によっても高い効率で保温することができるようになっている。

 これにより、保温のための電力を節約できるようになっており、従来モデルであるPLK-30Fに比べて、年間の電気代を2,430円も節約することができるとされている。

 また、使い勝手という点でも大きなメリットがある。前述したように、本製品のもう1つの特徴はコードレス出湯に対応している点だが、このコードレスで利用する際は、当然のことながら電気での保温はできない。

 しかし、高効率の保温が可能なサーモス製魔法瓶のおかげで、たとえばリビングや客間、オフィスのデスクや応接室などにポットを持って行って使っても、長い時間、温度を保ち続けることができる。

 おやすみタイマーで、夜間などは設定した時間(4/6/8/10)電源を切ることができるが、こういった場合でも温度が下がりにくいという特徴がある。省エネなうえ、場所を選ばず、長時間使える、というのが、このPLK-30VGXの特徴というわけだ。


冬場の実用時間は2時間前後

コードレスの状態で1時間ほど放置。約80℃ほどの温度になった(90℃保温からの計測)
 それでは、魔法瓶でどれくらいの時間、何度くらいで保温できるのだろうか?

 付属の取扱説明書によると、室温23℃の場合で、湯沸かし完了後、保温モードで「真空保温」を選んだ場合、2時間後の温度が約89℃、4時間後の温度が約79℃、6時間後の温度が約71℃となっていた。

 ただし、これは湯沸かし完了直後の状態からの計測の場合。ほぼ同じ室温の部屋で、90℃保温の状態から、コードをはずし、純粋に魔法瓶として利用してみたところ、やはり初期の温度が低いことから、約1時間で85℃、2時間で80℃を下回ってしまった。

 80℃を切ると、さすがにお茶やコーヒーに使うと少々ぬるい印象となってしまう。普段、保温状態にしておいたポットを別の場所に持って行って使うという場合、実用的な利用時間は1時間前後だろう。

 もちろん、温度については、前面の液晶画面で常にチェックすることができる。コードレスで使うときは、この温度を確認してから、お湯を注ぐようにしたいところだ。

 ちなみに、コードレスで利用する場合でも、本体にセットした単三乾電池2本によって、電動での出湯ができるようになっている。ひと昔前のコードレスポットは、コードレスの場合は手動で出湯という場合もあったが、PLK-30VGXの場合はいつでもボタン1つでお湯を出せるようになっている。


コードレス出湯に対応しているため、リビングなどでも電動の出湯を利用できる
電池ボックスは底面に搭載。単三乾電池2本で利用できる

いつでもコーヒー、いつでもみそしる

ロックを解除し、出湯ボタン、もしくはドリップ出湯ボタンを押せばお湯が出る
 とは言え、家庭で使う場合、コードレスで使うことよりは、キッチンにおきっぱなしで使うことの方が圧倒的に多い。

 そこで、コードをつないだ状態で、普段の使い勝手もチェックしてみた。まずは、お湯を出す方法だが、これはロック解除ボタンを押してから出湯ボタンを押すという電気ポットとしては一般的な方法で、操作に迷うことはない。

 個人的に便利だと感じたのは「ドリップ出湯」。カップにセットするタイプの一杯分用のコーヒーを入れるときなどは、お湯がゆっくりと抽出されるため、跳ねたり、溢れたりする心配がない。

 急にコーヒーが飲みたくなったりすることがあるが、すぐにお湯が使え、しかもお湯が跳ねて「熱っ」となったりしないのはなかなか良い。


通常の出湯
ドリップ出湯

コーヒーや味噌汁などにいつでもお湯を使えるのはやはり便利
 また、時間がなくてコンビニ弁当で食事を済ますといったときなどでも、お湯がいつでも沸いていればインスタントの味噌汁をプラスすることもできる。思いついたときに、いつでもお湯が使えるというのは、やはり便利だと実感した。

 お手入れについては、普段はフタを外して本体内部を水洗い、本体底面のフィルターをブラシで擦るといった具合になるが、クエン酸洗浄モードという洗浄用のモードも搭載しており、別売りの洗浄用クエン酸を入れて、しばらく動作させることで内部をよりキレイに洗浄することができる。


フタは取り外しが可能
内部のフィルター。取り外してブラシなどで清掃。内部も水洗いしてお手入れする。このほか別売りの洗浄用クエン酸を使えば、クエン酸洗浄モードでのお手入れも可能

 お茶やコーヒー、カップ麺や味噌汁、さらに食事の支度など、お湯を頻繁に使う場合、その都度沸かすよりは、いつでもお湯が使える電気ポットがやはり便利なうえ、沸かすときの電力を考えても、多くのお湯を長時間保温しておいた方が効率的だ。東芝の「PLK-30VGX」は、まさにこういった身近にすぐ使えるお湯が欲しいという生活に適した電気ポットといえそうだ。





URL
  東芝ホームアプライアンス
  http://www.toshiba.co.jp/
  製品情報
  http://www.toshiba.co.jp/living/kitchen_appliences/plk_30vgx/index_j.htm

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2009/03/16 00:02

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