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家電製品ミニレビュー
cloer「ドーナツメーカー」

~バレンタインに“焼きドーナツ”はいかが?
Reported by すずまり

cloer「ドーナツメーカー」
 家庭でドーナツ(オールドファッション)を作る場合は、生地を作って冷蔵庫でしばらく寝かせ、のし台で伸ばし、ドーナツ型で抜き、揚げ油できつね色になるまで揚げる――というのがスタンダードな作り方だろう。休ませる時間も含めれば、全体の所要時間としては1時間くらいだろうか。

 しかし、油で揚げる工程が入ることを考えると、ある程度準備や片付けの手間は避けられない。また、食べたいけれども、揚げたことによる油のカロリーが気になる方もいるだろう。

 そんな方にお勧めしたいのが、今回ご紹介する「ドーナツメーカー」である。


メーカー cloer(クロア)
製品名 Donut Maker(ドーナツメーカー)
希望小売価格
購入価格
8,820円
購入店 Amazon.co.jp


コンセントを差し込むだけの簡単仕様。一度に6個のドーナツが作れる

フタを開けた状態。ノンスティックコーティングされたプレートに、直径約5cmのドーナツ型が6つ並んでいる
 「ドーナツメーカー」は、ワッフルメーカーでお馴染みの小型家電ブランド「Cloer(クロア)」の製品。つまり、早い話がワッフルを焼くような手順で「焼きドーナツ」が作れるというわけなのだ。

 消費電力は560Wで、サイズは190×250×113mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1.45kg。ハンドルがついているので、どこへでも手軽に持ち運べるハンディサイズだ。構造は通電を知らせるインジケータランプがついたフタと、直径約5cmの一口サイズドーナツが一度に6個焼けるプレート、あとは電源コードのみという極めてシンプルな構成である。スイッチはなく、コンセントにプラグを差し込むと加熱がスタートする。加熱温度は最大185℃となっており、1時間程度の連続使用が可能だ。

 焼き方も簡単で、焼きドーナツ用の生地を用意したら、予熱しておいたプレートに適量流し込んでフタを閉じるだけ。インジケータランプが消えたら内部的に電源が切れ、調理終了だ。フタを開けるとプレートにはかわいい焼きドーナツが6つ顔を出す。生地にもよるが、プレーンな焼きドーナツなら所要時間はわずか1分程度という手軽さだ。

 プレートは食品がこびりつきにくいノンスティックコーティングが施されている。フッ素加工とは違うガラスコーティングだが、機能としてはフッ素加工と同じだという。初めて使用する際に一度食用油を塗布する必要はあるが、2度目からは不要なためよりヘルシーというわけ。ただしコーティングを傷つける恐れのあるナイフやフォークの使用は厳禁となっている。また、本体を水洗いできないため、使用後のメンテナンスは布巾で汚れをよく拭き取るのみとなる。ヒンジ部に油分が貯まりやすいので、掃除の際は意識しておきたい。

 なお、初めて使うときに限り、衛生上の都合により2回目までのドーナツは食べないように注意しよう。3回目以降、もしくは日を改めて作る際に1回目、2回目分を処分する必要はない。せっかくの生地がもったいないという場合は、小麦粉を練った試し焼き用の生地を作成しておくといいだろう。確かに最初の予熱時には独特の臭いがした。出荷や梱包時の汚れなども考えられるので、2回目までの分は忘れずに処分しよう。


ドーナツの型のアップ写真
ドーナツの完成を知らせるのはこのインジケータランプの消灯のみ(あくまでも目安)。カチンという音は聞こえるが、特にアラームなどはついていない。使用中は目を離さないように気をつけよう
開ける際にはロックをはずす

 「焼くドーナツ」とは一体どのような食感なのか、本当に上手に焼けるのか、を確かめるべく、取扱書に書かれているレシピを参考に作ってみた。レシピには生地のベースとして市販の「ホットケーキミックス」か、薄力粉200gを用いる2パターンが紹介されていた。


プレーンドーナツ(ホットケーキミックス使用)

まずはホットケーキミックスを使って、プレーンな焼きドーナツに挑戦
 レシピに掲載された手順通り、ホットケーキミックスを200gと、卵と牛乳、バター、砂糖を混ぜて生地を作った。あとでいろんなものをつけて食べることを前提に、砂糖はかなり少なめにしてみた。

 絞り器がなかったので、スプーンで適量すくって型に流し込んだのだが、“流し込む”というにはやや難しい硬さだった。多少こんもりする程度の量を流し込み、フタをすると、約1分後にはこんがりと焼けた焼きドーナツが完成していた。あまりの早さにびっくりである。箸でつまんでみると、プレートにくっついて取れないということもなく、あっさりと取り外せた。

 できあがった焼きドーナツだが、ドーナツと言うからには中央に穴が……と思いきや、全てふさがっている。ちょっと生地を入れすぎたかもしれない。押せば抜けるのだが、これはあってもかわいらしい。少し焼きムラができているのは、生地の硬さによるものだろうか。


ホットケーキミックスで生地を作り、いざ、焼きドーナツ作り! 型に生地を入れていく。最初は手探り状態 生地を入れるとプレートの温度が下がり、インジケータランプが点灯して加熱開始

インジケータランプが消えたので、フタをあけてみるとこの通り! コロコロとかわいい形をした焼きドーナツが完成 砂糖を少なめにしたので、味はかなりプレーン。ジャムやバターをつけてもいいし、アイスクリームなどを添えてもいいだろう 最後の方で生地が足りなくなったドーナツは妙な形になってしまったが、初めてでもこれくらいできる

焼き上がりから取り出しまで。シューというのは蒸気の音。予熱時や焼いている最中は相当量の蒸気が出るが、焦げているわけではないので心配無用だ

バナナドーナツ(小麦粉とベーキングパウダー使用)

次はバナナドーナツ作りにチャレンジ
 プレーンドーナツに気をよくして、小麦粉とベーキングパウダーを使ったバナナドーナツ(レシピあり)に挑戦。ついでに、中央にしっかり穴の空いたドーナツにしたくて、100円ショップで生クリームの絞り袋も用意して挑んでみた。

 しかし、レシピ通りにやったつもりが、予想に反してかなり固い生地ができてしまった。そのため、安い絞り袋は2度目であっさり爆発。仕方なくスプーン方式に切り替えるものの、生地が思ったほど膨らまず、必死に絞り出した生地も中途半端な焼け具合になってしまった。

 上下のフタを閉じたとき、膨らんだ生地が型に触れないと焼けないため、量が少ない場合や、膨らみ方が足りないとうまくできない。生地が固いとフタをしても型に満遍なく回らないようで、多めにいれてもいびつな形のままだ。

 4度の死闘を終えたが、穴の空いた綺麗なドーナツとはほど遠い、穴のないドーナツができあがった。バナナを砕き過ぎたのか、ベーキングパウダーが足りなかったのか……。口当たりはプレーンドーナツよりはしっとりしており、またバナナの風味はしっかり出ていたが、ふんわりというわけにはいかなかった。いずれにしても生地作りで失敗したようだ。

 うまく焼けないと裏返して再度焼きたくなるが、再加熱スイッチなどはついていない。コンセプトにプラグを差し込んだ状態でランプが消えていたら、プレートの温度はほぼ最大だと考えられる。従って、インジケータランプがつかなくても余熱を利用することは可能だ。どうしても再加熱したいときは、裏返してしばらくフタをしておくといいだろう。


絞り袋に生地を入れたが、かなり固かった。生地を途中から足すのは大変なので、強引に詰め込んでみた なかなか絞り出せず、悪戦苦闘の末にこの状態。膨らめば問題なし! と思っていたのだが…… 絞ったままの状態で、焦げ目がついただけであった!!

2度目を絞り出したところで案の定袋が爆発 袋の脇から漏れ出た生地を箸で分離し、型の中へ 結局、計4回“死闘”を繰り広げた。できあがりは上から右回りの順だが、多少進歩が見える!?

中はしっとり。というか、ミッシリ アイスクリームを載せて食べたところ、かなりイケる味に

ココアドーナツ(ホットケーキミックス使用)

ココアドーナツの材料。ココアの甘さを考慮し、砂糖はやや控えめにしてみた
 バナナドーナツの出来にショックを受け、失意のどん底にいたが、再びホットケーキミックスに頼って再起を図ることにした。ほぼレシピ通りの分量の材料を用意して混ぜてみると、クリーミーな生地が完成。手持ちの絞り袋が心配なため、スプーンで型の中へ。流し込む先から熱で膨らみ始めるので、のんびりしていると最初に流した生地が膨張し、フタをすると型の外まで流れ出してしまう。ホットケーキミックスを使う場合、流し込む生地は型からこぼれない程度で、少々足りないかな? くらいが適量のようだ。

 初回は巨大な“耳”ができてしまったが、量のコツをつかんだようで、最終的には綺麗なドーナツ型になった。牛乳と一緒に食べたくなるようなココアドーナツの完成だ。破れにくい丈夫な絞り袋があったら、穴の空いたかわいいドーナツができたのかもしれない。できたては非常にツヤがあり、色も大人の雰囲気でおいしそうだ。これはプレーンよりも定番にしたくなる一品だと感じた。


ココアドーナツの生地。バナナのときとは大違いだ 流し込む先から型になじみ、膨らんでしまう。のんびり写真を撮っていたら、手間の生地があふれでて大変なことに 強引にフタをしたところ、このようなワッフルとドーナツが合体したような、アーティスティックな焼きドーナツが完成した。ここまでくると状況を楽しめるようになってくる(笑)

経験を活かし、小ぶりのスプーンをつかったところ、最後には綺麗な形に! ドーナツメーカーとそっくり 上手にできると、流行の「おうちカフェ」っぽい気分が味わえる

ホットケーキミックスを味方につけて、焼きドーナツを楽しもう

 油で揚げないので、結論としては「ドーナツ」というよりドーナツ型のホットケーキという感じだが、なかなか手軽に作れて楽しい。不器用な筆者はあいにく“ホットケーキミックスあってこそ”という体たらくだったが、逆に言えばホットケーキミックスさえあれば安心で、誰でも確実に楽しめることを意味する。

 レシピにはこのほかレモンドーナツ、バニラドーナツ、シフォンドーナツなどが紹介されている。大人から子どもまで、みんなでつつまめるお菓子を用意したいときなどに大活躍すること間違いなしだ。子どもにお菓子を持たせたいが、市販のスナックはちょっと……というときにも役立つだろう。

 簡単だからか、作れば作るほどアレンジ案が浮かんでくる。今回はデコレーションには挑戦していないが、砂糖をまぶしたり、カラフルなチョコレートをコーティングするなどすれば見た目も華やかになるだろう。特にこれからはバレンタインデーも控えている。工夫次第ではかなり喜ばれる「贈り物」ができるのではないだろうか。

 ちなみに、200gのホットケーキミックスで24個前後の焼きドーナツが作れるが、大量に作っても……という方は、ビニール袋に小分けして冷凍保存しておこう。食べたいときに食べたい分だけ電子レンジで解凍すれば、アツアツの一口ドーナツがよみがえる。焼きたて独特の歯ごたえこそないものの、焼きたて時にはないふんわりとした新しい食感が楽しめる。バターやシロップをかければさらにおいしいので、ぜひお試しいただきたい。





URL
  クロア
  http://www.cloer-jp.com/
  製品情報
  http://www.cloer-jp.com/product/item/6130jp.html

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2009/02/06 00:06

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