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グレゴリー「リーコンパック」

~背負い心地最高! なミリタリー系バックパック
Reported by 本誌:伊藤 大地

 通勤電車に乗っていてつくづく感じるのは自分の荷物の多さ。よく観察しているとほとんどのサラリーマンが薄いブリーフケース1つで通勤している。なかにはいかにも重量がありそうなパソコンバッグを持っている人も見かけるが、割合からしたらやっぱり少ない。しかしこちらはパソコンに一眼レフ、外付ストロボ、動画用のコンパクトデジカメにICレコーダー――と、取材に必要な荷物を集めただけで、あっという間に荷物は7~8kgになる。

 さすがにこの重さになると、ワンショルダーのバッグがキツい。片方だけに荷重がかかるので腰が痛くなるのだ。というわけで結局、荷物が多いときは多少、子供っぽくなるのも厭わず、実を取って、バックパックを使うようにしている。だが先日、柄にもなく地下鉄内で起こったケンカの仲裁に入ったら、愛用のバックパックが破れてしまった。そこでいい機会だと思って、買い換えることにした。

 買い換える際に条件としたのはまず背負い心地。齢三十を超えてから、急激に肩凝りと腰痛がひどくなってきているので、まずこれを最優先とした。次は収納性。とにかく小物が多いので、適度に部屋が分かれているモノが望ましい。3つ目は丈夫さ。やはり、ちょっとケンカを止めたくらいで破れてもらっては困る。

 東急ハンズでいろいろ試すこと小一時間。私の出した結論はグレゴリーの「リーコンパック」だった。

メーカーグレゴリー
製品名リーコンパック
購入価格34,440円
購入店舗東急ハンズ新宿店


背面。背中にはかなり固めの芯材が入っている 側面。厚みを調節するベルトもあるので、荷物の量が少なければ、薄くまとめることもできる

 グレゴリーのバックパックはその背負い心地の良さから「バックパック界のロールスロイス」となどと表現され、不動の定番製品となっている。しかし、そもそもがアウトドアメーカーなので、定番となっている「デイ」「デイ&ハーフ」といったバックパックは、いずれも部屋が1つしかない、シンプルな作りだった。

 私が今まで、グレゴリーを使わなかったのにも、ここにワケがある。やはり、電池やメモリーカードやデジカメ、ケータイといった細々としたモノを出し入れする、タウン・ビジネス用途では使いづらいのだ。

 そこで今回のリーコンパックになるのだが、これは、常時販売されているいわばレギュラーラインナップではなく、特別モデルという位置づけになっている。容量は29Lで、デイユースとしては大きめの部類に入る。

 なんでもアメリカの特殊部隊に納品したモデルをベースにしたということで、いわゆるミリタリー系、ということになるのだが、私にとってはそこはどうでもよくて、とにかくポケットが豊富なのがうれしい。


一番外側のポケットは小物入れ。ペン差しやケータイ収納スペースがある 真ん中の部屋。鍵をかけるフックや、小物をまとめるポケットが付いている ジッパーが付いているのでなくなりやすいものも大丈夫

メインとなるコンパートメント。背中に沿ってポケットが付いていて、私はここにPCを入れている 分厚い本をジャカジャカ入れても大丈夫 ポケットにインナーケースを入れて、そこにPCを入れている。面倒くさいのでインナーケースのジッパーは開けたまま

 まず、コンパートメントは大きく3つに分かれている。(1)メインとなる背中側の大きいスペースと、(2)真ん中のインナーポケットがついた部屋と、(3)一番外側の小物入れという構成だ。外観は黒だが、内側の素材は入っているものが見やすいよう、すべてグリーンになっている。

 (1)の背中側の部屋にはぴったりと背中に沿って袋がついており、書類やパソコンを入れるのによい。パソコン専用バッグのようにショックを素材は入っていない。私はここにパソコンを入れるため、自分でインナーケースを入れて、そこにパソコンを収納している。基本的には大きめのモノを入れるスペースで、私はここに本やカメラなどを入れている。

 (2)は、多目的に使えるスペースだ。カメラのような大きいモノも入る一方で、内側にチャックのついた小物入れもある。私はここに、メモリーカードやデータ通信端末を入れている。部屋が1つだけのタイプだと、どうしても埋もれてしまいがちな小物だが、専用のスペースに入れておけば安心だ。

 一番外側にある(3)は、名刺やケータイ、ペンなどを整理して入れられるスペースだ。バックパックでカッコイイものを求めると、どうしてもアウトドア系に偏ってしまうので、こういうスペースは省かれることが多い。ケータイ用のスペースには飛び出さないようにフタがついているなど、細かいところも気が利いている。


外側にはフックをかけられるポイントがたくさん。ペンを差したり、カラピナを使ったり、自分なりにアレンジできる 企画の元ネタとなった特殊部隊のロゴも入っている 肩のベルトが薄くて驚くが、クッション性には何の問題もない

 というわけで、インナーケースを買い足したくらいで普通にPC対応バックパックとして使えているわけだが、なによりすばらしいのはその背負い心地だ。

 肩と腰と背中にうまく負荷分散してくれる印象で、手で持ったら5分と持たないような重量の荷物も、なんなく持ち運べる。安価な製品や実用性を考えていないファッション重視の製品では、肩に負荷が集中してちょっと荷物が重いとすぐに肩が張ってくるのだが、そういったことはない。

 この快適さの秘密はわからないが、おそらく背中に通った芯材の形状と、肩紐の部分にあるのだろう。背中の芯材は驚くほど固く、背負うと背筋がピンとなる感覚がある。一方で肩紐は、幅広くて薄い素材になっている。一見したところ、厚みのある方がクッション性があるように思えるが、この薄さでもクッション性はしっかりと確保できている。手触りからすると、低反発素材のようなものが入っているようだ。このあたりの素材や形状のノウハウの差が、価格の違いとなって現れているのだろう。

 そもそもがアウトドアというか軍用のものがベースになっているので、胸元やウエストの位置で固定するベルトも付いている。普段使いでこれらを使用することはなく、ジャマに感じるが仕方のないところだ。ただ、これらも決して飾りではなく、実際に使ってみると、より荷物が体の一部になったような、ピッタリとした感覚が味わえる。自転車に乗る人なんかにもよいかもしれない。

 この製品には今回紹介したブラックのほかに、カモフラージュとグリーンのバリエーションがあるが、それぞれ素材が異なるので注意が必要だ。ブラックはビジネスバッグなどでもよく用いられる固い素材のバリスティックナイロンが用いられているのに対し、後の2つは薄手で光沢感のあるナイロンになっている。通販などで求める際にはご注意いただきたい。

 全体的には、価格なりの価値がある製品だと感じた。背負い心地と機能性についてはここまで述べてきたとおりだが、ジッパーの滑りもいいし、縫製もしっかりとしていて、「イイモノ買ったなー」という満足感が味わえる。仕事にプライベートに、当分の間、活躍してくれそうな一品だ。





URL
  グレゴリー
  http://www.gregory.jp/



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2009/01/21 00:00

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