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家電製品ミニレビュー
シチズン「MOBIDICT ED2000」

~健康関連のコンテンツに特化した家庭用汎用電子辞書
Reported by スタパ齋藤

シチズン「MOBIDICT ED2000」本体
 シチズンから発売された健康電子辞書「MOBIDICT ED2000」を試してみた。家庭用の電子辞書で、健康関連に特化したコンテンツ多数に加え、国語・英和・和英などの基本辞書および電卓機能を併せ持つ製品だ。

メーカーシチズン
製品名MOBIDICT ED2000
希望小売価格オープンプライス
購入場所ヨドバシ.com
購入価格14,800円


 最初に全体的な使用感から言えば、この電子辞書は“家庭内汎用”というイメージですな。調剤薬局でもらったクスリやドラッグストアで売られているOTC医薬品について調べられる点では、専門的な辞書と言える。けれど、いわゆる電子辞書としては英和・和英をソコソコ調べられるくらいなので、学習用途という印象ではない。クスリや健康のコトを細かく調べられつつ、日常使いの一般電子辞書としても機能するという感じだ。


一般辞書としては、国語辞典、漢字辞典、カタカナ新語辞典、英和辞典、和英辞典が使える 健康関連コンテンツとしては「家庭医学大全科」、「医者からもらった薬がわかる本」、「薬局で買える薬がよくわかる本」、「症状からわかるこころの病気」、「症状からわかるからだの病気」が使える パソコンなどのQWERTY配列キーボードに不慣れな人でも使える50音キー(あいうえお配列)のキーボードを搭載する。キーは手に馴染むラバーキーで、[辞書]、[健康]、[戻る]、[決定]などのキーは大きめで押しやすい

 ハードウェア的にも家族みんなでの汎用に向き、例えばキーボードは50音キー(あいうえお配列)で入力慣れしていない人でも容易に使える。液晶は4.5型/320×240ドット表示/白黒16階調表示で、広めではあるが高解像度ではない。ガシガシと電子辞書で引きまくる人のため、というよりは、誰でも容易に使えてコンテンツも日常生活向き、という電子辞書と言えよう。

 なお、本体サイズは140×17×107.5mm(幅×奥行き×高さ)で電池を除く重量は約200g。小型軽量なので室内使用にも持ち歩きにも向く。本体底部にはストラップホールもある。ちなみに、電源は単四形乾電池×2本。電池の入手性が良いのは便利ですな。


表示文字サイズは4種類から選べる。写真は32ドットフォントに設定
24ドットフォントに設定した様子

16ドットフォントに設定した様子
9ドットフォントに設定した様子

本体サイズは140×17×107.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約200g(電池除く)。ポータビリティも高い
電源は単四形乾電池×2本
本体に向かって左側底部奥にストラップホールがある

病名や症状を入力したり、分類から病気の概要を知ることができる。正しい健康・医学知識の向上に役立つ
 この電子辞書に含まれる辞書/コンテンツは、まず、基本辞書が以下の通り。

・国語辞典 (電子版/旺文社監修/見出し53,957語・訳語約65,300語)
・英和辞書 (電子版/旺文社監修/見出し40,608語・訳語約65,900語)
・和英辞典 (電子版/旺文社監修/見出し23,157語・訳語約30,600語)
・カタカナ語新辞典 (電子版/旺文社監修/見出し12,848語・訳語12,848語・略語1,608語)
・漢字辞書 (電子版/旺文社監修/JIS第1第2水準約6,358語・訳語約25,800語)

 それから、健康関連コンテンツは以下の通り。

・家庭医学大全科 (電子版/法研監修/3,280ページ)
 →症状などからどんな病気の可能性があるかを調べられ、病気・怪我に関する知識も得られる。

・医者からもらった薬がわかる本2007年版 (電子版/法研監修/1,152ページ)
 →処方箋を使って買えるクスリについて、どんなクスリなのか、副作用は何かなどを調べられる。

・薬局で買える薬がよくわかる本 (電子版/法研監修/288ページ)
 →ドラッグストアなどで買えるクスリについて、成分、効能、用法、容量などを調べられる。

・症状からわかるこころの病気 (電子版/法研監修/388ページ)
 →心の病気について調べられる。質問に答えていって病気の可能性を知ることもできる。

・症状からわかるからだの病気 (電子版/法研監修/424ページ)
 →体の病気について調べられる。質問に答えていって病気の可能性を知ることもできる。

・食と健康べんり事典 (電子版/旺文社監修/320ページ)
 →毎日の食生活や健康に関する情報が得られる。チェックテストやQ&Aを使って、摂るべき栄養や、食や健康の注意点を知ることもできる。

・家庭の健康べんり事典 (電子版/旺文社監修/294ページ)
 →家庭で起きる怪我や病気の応急手当や予防について知ることができる。

 基本辞書5冊合計で訳語/略語総数が約20万2,056語、健康関連コンテンツ7種のページ数合計は6,146ページある。家庭内で一般的・日常的な用途に使うなら十分なコンテンツ量って感じですな。

 特に健康関連コンテンツは有効で、生活上参考になる部分も多い。例えば「家庭医学大全科」では、病名や症状から病気の可能性を探れるが、それ以上に正確な知識を得られる点。これまであやふやだった健康・医学の知識を正しいものへと修正できるのが実用的であり、なんだか楽しくもある。


インフルエンザについて調べたところ。非常に詳しく解説されている。[←]マークを(参照ボタンを使って)選択すると、各用語へジャンプして調べることもできる
循環器系の病気について調べたところ。文中のアイコンを選択すると関連図版を表示できる
心臓の構造と血液の流れを示す図版を参照したところ。図版の拡大縮小はできないようで、スクロールして見ていく必要がある

 あるいは「医者からもらった薬がわかる本2007年版」では、処方箋薬の詳細をわりと理解しやすいカタチで読めるのが良い。


処方箋薬を名前、分類などから調べていくことができる
重大な副作用の実際の症状を見ていくこともできる
ボルタレン(製品名)を入力するとジクロフェナクナトリウム(成分名)がヒットし、調べられる。クスリの写真も豊富にある。けど、液晶表示がネムいので、キレイな写真を閲覧できるというイメージではない

 こんな感じで、クスリや病気に関する知識向上を目的に使っていけますな。また、「症状からわかるこころの病気」や「症状からわかるからだの病気」では、病名からの検索ができるほか、チャートで診断する機能───現在の症状を選んでいくつかの質問にYES/NOで答えていくことで、病気の可能性を知ることができる。


「症状からわかるこころの病気」のトップ画面
「症状からわかるこころの病気」や「症状からわかるからだの病気」では、チャートで診断する機能がある。現在の症状を選んで設問に答えていく簡易的な診断なのだ
簡単な質問に答えていくことで、原因として考えられる病気を知ることができる

 クスリの詳細を調べられる点、健康・医学の知識が得られる点、あるいは自分の病気の可能性がわかるあたり、健康方面に興味のある人なら便利に使えるという印象だ。また“興味深く読める”という感触も得られた。けれど、やはり参考までにとどめるモノなんでしょうな。

 例えばインフルエンザがどういうものか、その歴史的背景はどーなのか、みたいなコトを知るにはこの電子辞書だけでOKだと思う。が、クスリの詳細や、上記のチャートで病名を診断する機能などは、結局最終的にはドクターに任せる事柄である。

 クスリの副作用がわかっても、例えばどの程度の肝機能障害があったら飲んじゃダメかという判断は、医者・薬剤師でなきゃデキませんな。チャート診断にしても、症状がコトバで書かれてはいるものの、実際の症状とコトバ上の症状が合致しているかどうかシロートが判断するのは危険。

 なので、なーんか体調悪いかも? と思ったときにこの辞書で軽く調べてみて、うーむ病気かも!? とか思ったら病院へゴー&診察を受ける、という使い方ですな。クスリの知識にしても、OTC医薬品の正しい飲み方を知ったり、医者からもらったクスリが何に効果があるものなのかを知ったりするところまで。

 とは言っても、健康、クスリ、病気などの正しい知識をより高められるという点では有用な電子辞書だ。また、それら知識を高めることは、健康やクスリに対する無頓着さをなくし、積極的に医療と対峙するという点で大きな意義があるとも感じる。

 てなわけで、もっと健康方面、クスリ関連の知識を付けたい!! てな人にはオススメできそうである。ただ、2009年現在の電子辞書製品として見ると、表示のメリハリが足りず、スクロールなどの速度も少々遅め。コンテンツは秀逸だが、ハードウェアとしては若干時代遅れという気もするので、そのあたりはぜひ実機に触れて確かめて欲しい。





URL
  シチズン・システムズ株式会社
  http://www.citizen-systems.co.jp/
  製品情報
  http://www.citizen.co.jp/release/08/080620ed2.html

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2009/01/06 00:02

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