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家電製品ミニレビュー 東芝「スティッククリーナー「VC-Y51D」
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~吸込仕事率320Wでコンパクトなのにパワフルなクリーナー
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Reported by
清水 理史
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東芝のスティッククリーナー「VC-Y51D」
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年末の大掃除はちょっと贅沢をして業者に風呂場とトイレの掃除をお願いしたので、例年担当の水回りの掃除は免除になった。
そのためいつもは評価用の機材や買ったまま開けていない機器、空箱などに埋もれて年を越す仕事部屋の掃除までできた。こんなにも仕事部屋が広く感じたのは久しぶりだ。
しかしながら、部屋が少し片付くと、目立ってくるのはホコリなどの細かい汚れだ。ちょっとホコリっぽいくらいなら良いのだが、たまっていた段ボールなどの裏、散乱したケーブル類の間から、固まってボールのようになったホコリが、次々と出てくる。
そこで、以前から所有していた携帯用の小型クリーナーを使って掃除しようとしたのだが、いかんせん効率が悪い。
というわけで、今回用意したのが東芝のスティッククリーナー「VC-Y51D」。部屋の隅に立てかけておいてもスッキリ収るコンパクトなスティックタイプながら、パワフルな吸引力を誇るクリーナーだ。
メーカー | 東芝 |
型番 | VC-Y51D |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 16,056円 |
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側面
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背面
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玄関脇や部屋の片隅に置いておいても邪魔にならない
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● トップクラス320Wの吸込仕事率
このVC-Y51D、何が良いかというと、最大の特徴はそのパワフルさだ。
スティックタイプのクリーナーは、子供部屋や寝室など、離れた場所に持ち運んでサッと掃除をするのには便利なものの、いかんせん「パワーが足りない……」なんて思っている人も少なくないのではないだろうか。
実際、通常の掃除機の吸引仕事量が500Wを超えようかというのに対して、一般的なスティックタイプのクリーナーは250W前後と、その値は半分程度。サイズや用途が違うとは言え、やはり少々物足りないのは確かだ。
これに対して、今回、東芝から発売された「VC-Y51D」の吸引仕事量はスティックタイプとしてはトップクラスの320W。高効率のモーターを搭載したうえ、ファンの後部に25枚という多くの羽を採用したフィンを搭載し、従来製品に比べて3倍ものスムーズな空気の流れを実現している。
サブ的な用途のイメージが強いスティックタイプの製品の中では、家中の掃除に使うメインクリーナーとしても十分に通用しそうなハイパワーのクリーナーだ。
● パワフルモーター+モーター駆動ヘッドで楽々
実際に使ってみると、掃除をするまでの手間が少ないのがなかなか便利。通常の掃除機の場合、本体を出して、ホースを伸ばし(場合によってはパイプをつなげ)、電源をつないで、と一種の儀式が必要になるが、スティックタイプの場合、本体は使える状態のままで立てかけておけるので、電源ケーブルを伸ばしてつなぐだけで、スグに掃除を開始できる。
部屋をキレイにするための基本は、こまめな掃除だが、掃除を開始するまでに手間がかかるとどうしても後回しにしたくなる。その点、このVC-Y51Dなら、ちょっと気になるゴミやホコリも、思い立ったときにスグに掃除できる。
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スティックタイプなので、取っ手を持つだけですぐに使える
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スイッチは側面のON/OFFのみのシンプルな構成
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パワーもさすが。動作モードの選択はなく、電源を入れるだけでフルパワーで動作するのだが、フローリングの床、畳など、いろいろな場所のゴミをすいすい吸い取ることができる。サイクロン式なので、長時間使っても吸引力はさほど落ちないのもうれしい点だ。
しかも、今回紹介するVC-Y51Dは、シリーズ中の最上位モデルで、ヘッドにモーター駆動のパワーブラシが搭載されているのも特徴の1つ。我が家では、長く伸ばした子供の髪の毛、ペットの犬の毛などが絨毯やソファーなどに埋もれていることがあるが、これらもブラシで掻き出すようにして掃除できる。なかなかの本格派だ。
ちなみに、ヘッド部分に搭載されているタイヤはソフトな素材でできており、フローリングの床などを掃除しても、ゴロゴロ、バタバタという大きな音はしない。ヘッドが擦れる音、吸引音はそれなりに聞こえるが、なかなか静かな方ではないだろうか。
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上位モデルとなる「VC-Y51D」はヘッドにモーター駆動のブラシを搭載しており、絨毯のゴミなども掻き出して掃除できる
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ブラシの動作の様子。本体を傾けるとモーターでブラシが駆動する
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● どんな場所でもスイスイおそうじ
スティックタイプらしく、持ち運びも楽で、いろいろな場所で使えるのだが、取っ手部分の延長管を本体から取り外せば、ホースを伸ばして高いところなども楽に掃除をすることができる。延長管の先端には、標準でスキマノズルが装着済みとなっているので、隅やスキマなどを掃除するのにも重宝する。
さらに、手元側のブラシをサッと引き抜けば、ブラシを使って細かな部分を集中的に掃除することができる。いろいろなモノが置いてある棚やデスク、さらにはパソコンのキーボードなどに溜まったホコリを吸い込むのにとても便利だ。
モーターとダストケースを本体下部、ヘッドのすぐ上に配置しているスティックタイプの宿命で、ヘッドの小回りはさほど効かないのだが、このノズルのおかげで、どんな場所でもスイスイ掃除ができる印象だ。
ノズルを取り外すためのボタン類も本体中程より上にあるので、普段の掃除でほとんど腰をかがまずに済むというのもありがたいところだ。
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本体に差し込まれている延長管を取り外せる
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スキマノズルとさらに手前にブラシが付属する
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スキマノズルを本体に取り付けた様子
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ブラシを取り付けた様子
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ブラシはやわらかい素材のため、キーボードなどの掃除に便利
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● ゴミ捨てやお手入れも簡単
お手入れは、サイクロン式のため、基本的にダストカップごと取り外して、中にたまったごみを捨てるという使い方になる。
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ダストボックスは本体中央に装備
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取り外したダストボックス
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持ち上げて上のボタンを押すとゴミを捨てられる
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吸引力維持にはフィルター清掃が不可欠。付属のブラシでフィルターを清掃する
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集塵容量は0.3Lと、通常の掃除機に比べると若干少ないものの、さほど頻繁なゴミ捨てが必要になるわけでもないうえ、ダストカップのボタンを押すだけでサッとゴミ捨てができるので、この点についてはさほど手間はかからない。
ただし、サイクロン式の宿命でもあるのだが、吸引力を保つには、できるだけこまめにゴミ捨てをした方が良いうえ、フィルターの清掃も不可欠となる。
最近のサイクロン式掃除機は、機械式のフィルター清掃機構などが搭載されており、長期間お手入れが不要な製品もあるが、このVC-Y51Dでは、ゴミ捨て時に、付属のお掃除ブラシを使って手動で掃除しなければならない。
フィルターにティッシュをかぶせておくことで、チリをティッシュで集めることもできるが、この場合、本製品の特徴でもある吸込仕事率が20Wほど低下してしまううえ、ゴミ捨ての回数も増えることになる。
ダストカップ、フィルターを含めて水洗いができるので、ティッシュを使うよりは、ゴミ捨て時に必ずフィルターを掃除し、年に1~2度、水洗いでリフレッシュという使い方の方が便利かもしれない。
このように、東芝のスティッククリーナー「VC-Y51D」を使ってみたが、片付けた段ボールの裏から出てきたホコリをちょっと掃除するのに便利だし、ホットカーペットに入り込んだゴミなども強力な吸引力とモーター駆動ブラシで手軽に掃除することができた。また、サッシの溝の掃除など細かな部分の掃除も楽にできた。
今回のように細かい場所はもちろん、掃除に便利に使えるので、一台、用意しておくことを検討してみてはいかがだろうか。
■URL
東芝ホームアプライアンス株式会社
http://www.toshiba.co.jp/tha/
製品情報
http://www.toshiba.co.jp/living/cleaners/vc_y51d/
掃除機関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm
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2009/01/05 00:02
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