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家電製品ミニレビュー
パナソニック「F-VXD50」

~肌がモチモチになる加湿空気清浄機
Reported by 本誌:伊藤 大地

 実際に使い始めて、初めてその真価に気づくという種類の製品がある。私にとっては、ななめドラム洗濯乾燥機や、食器洗い乾燥機がそうだった。

 乾燥機なんて、雨の日くらいしか使わない――と思っていたのは使う前。実際に使い出すと、思ったより安い電気代と、天気や時間に左右されず仕上がる便利さに、すっかり慣れてしまった。

 食器洗い乾燥機も、「機械の中に入れるくらいなら、そのまま洗った方が速くない?」と疑っていたが、あっという間にその便利さにノックアウトされ、今や食洗機のない生活は考えられない。

 加湿空気清浄機もまた、こうした製品のひとつだ。特に冬場は乾いた空気を潤してくれたり、換気不足で澱んだ空気を一新してくれる効果が確実に感じられるので、重宝している。今シーズンは、「nenoe(ナノイー)」と呼ばれるイオン機能を強化したパナソニックの最新モデル「F-VXD50」を購入した。

メーカーパナソニック
製品名F-VXD50
購入店Amazon.co.jp
購入価格38,080円


 「nanoe」のような、イオンによるウイルスやニオイを抑制する機能は、名前の差こそあれ、シャープの「プラズマクラスターイオン」、三洋の「ウイルスウォッシャー」のように各メーカー、独自の技術を持っており、ひとつのトレンドになっている。

 こうしたイオンの効果は、なかなか目に見えないし、数値化も難しい。メーカーがもっともアピールしている点にも関わらず、突っ込んだことが書けず、レビュアー泣かせな機能である。今回も肌が潤うのがウリの製品を、三十過ぎた男の私がレビューする時点で、そうした点には触れずに書くことを覚悟していたことがわかっていただけるだろう。

 しかし、驚いた。新型のnanoeユニットを搭載したF-VXD50を使って、文字通り肌でしっかりと効果を感じることができたのだ。とにかく、朝起きたときの肌が、モチッとしている。ただ、加湿し続けているだけならば、モチッというよりベタッという、ただの加湿しすぎの状態になるのだが、それとは明らかに違う。第一、水タンクの残り水量を見るとほとんど減っていない。つまり、加湿機能はほとんど働いていない。なのに、齢三十を超えて少々ハリがなくなってきた肌がモチッとしているのである。ウイルスうんぬんはわからない。また、正確なデータを取っているわけでもないが、とにかく、肌に対しての保湿効果を実感することができた。


流線型のデザイン
カバーを外すと集塵フィルターが現われる 集塵フィルターを取ると、ファンが見える

本体左側面
右側面に水タンク

 ここで、製品の概要についてまとめておこう。

 F-VXD50は、細かいモード操作より、自動運転を前提とした加湿空気清浄機である。ボタンは、電源のほか、「加湿・空清」、「風量」、「気流」、「省エネ」「ナノイー」の6つのみ。初期状態では、センシングですべてを自動制御する「おまかせ」モードで起動する。

 マニュアル操作したい場合、風量を静音/中/ターボの3段階から、気流を「ニオイ・けむり」と「花粉」の2種類から選べる。一方で、加湿に関する設定項目はないので、水を入れた状態でターボ運転をすれば、湿度に関わらず加湿しっぱなしの状態になる。つまり、加湿と空清を併用する場合は、必然的に「おまかせ」を選んでおいたほうがよいことになる。

 ハウスダスト、ニオイ、花粉のセンサーによる自動制御がウリになっているが、実際に使って感心したのは、この自動制御の反応が実に速いこと。

 ちょっと布団をパタパタを広げただけですぐに反応してホコリを吸い始める。以前に使っていた機種は3年ほど前のものだが、あきらかに検知のスピード、精度が上がっていることが感じられる。


水タンク。フタの口径が大きく、水が注ぎやすい
吹き出し口
集塵フィルターの裏側

 一方、空気がきれいになったあとの静かさもなかなかのもの。空気清浄機というと、暖房器具やエアコンと同じように、常に風を出し続けるイメージがあるが、F-VXD50はメリハリが利いている印象だ。ホコリがあるときはすぐに立ち上がり、キレイなときは静か。せわしないと感じる人もいるだろうが、私は決して嫌いではない。

 nanoeの方は、機能をONにしていれば、常に放出し続ける。プラズマ放電でイオンを発生する仕組みのため、ごく小さい音ではあるが「ジーッ……ジーッ……」と断続的に音がする。私は気にならないが、寝床のそばに置く人は、気になる人もいるだろう。

 手入れが気になる、気化式の加湿ユニットだが、F-VXD50では加湿フィルターの素材を一新。10年交換不要とした。これまでの基準は、6回冬を越す程度、といった意味合いの「6シーズン」というような、わかりにくい基準だったが、これが10年になったのは、大きな意味があるだろう。水が溜まるケースにも抗菌加工が施されているという。1カ月ほどしか使っていないが、特に水アカなどはついておらず、手入れの必要はなさそうだ。


本体の右下にセンサーが付いている 下側の吸込み口。ここから床上30cmのハウスダストを吸い込むという

操作パネル。空気が汚れていると、ランプが赤く光る 状況を表すランプは消すこともできる

子供がいじるので絶対居間には置けない。幸い、間違えたところを押しているようだが……
 不満なのは、チャイルドロックがないこと。2歳の息子がいる我が家では、とてもじゃないがボタンを押しまくられて、居間には置けない。

 この製品に限らず、空気清浄機や加湿器には、赤ちゃん需要を狙って子供のために、といったプロモーションがされることが多い。しかし、どういうわけか、きちんとしたチャイルドロック機能を持った製品が少ない。まさか、立てない、歩けない0歳児だけを念頭に置いているわけではあるまい。“メインターゲット”が必要とする機能は、しっかり押さえるべきだと思うのだが……。

 それでも、全体的には満足している。これまでいくつか空気清浄機を試したが、満足感はダントツだ。これまで、鼻が悪いせいで口呼吸になり、冬場は朝起きると、ノドがヒリヒリするなんてこともしょっちゅうあったのだが、導入以降はすっかりなくなった。朝起きると、明らかにノドの調子がよい。確かな潤い効果、素早い反応、手入れのラクさ、三拍子揃った、優れた製品だ。





URL
  パナソニック株式会社
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=F-VXD50
  加湿器/空気清浄機/除湿器 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm

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パナソニック、「美肌」にも効く加湿空気清浄機(2008/08/20)



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2008/12/08 00:01

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