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家電製品ミニレビュー
三菱「スタミナストロングエア TC-BH10P」

~ハウスダストをダブルで取って押さえ込む紙パック式掃除機
Reported by 清水 理史

紙パック式への回帰

三菱「スタミナストロングエア TC-BH10P」
 先日、我が家の掃除機が壊れた。2004年製だったので、買ってから4年とさほど古くはないのだが、使い方が悪かった。

 普段はクローゼットに入れてあったのだが、そこから出すときにホースを取っ手代わりに掴んでいたのが良くなかった。長年の負担になったのだろう、先日、妻が「吸い込みが悪い」と訴えるので、見てみるとホースにパックリと切れ目が入っていた。これでは、いくらモーターを回してもゴミは吸い込めないわけだ。

 というわけで、急遽、掃除機を購入となり、入手したのが、三菱電機のスタミナストロングエア「TC-BH10P」という製品。希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpで35,820円で購入した。


ホースが破れ、粘着テープで応急処置した我が家の旧掃除機。サイクロン方式だが、古く吸引力もそろそろ限界だった
TC-BH10P正面
側面

ホースやブラシをつないだ状態
 製品の詳細については後で詳しく紹介するが、この製品、紙パック式となっている。掃除機のトレンドは一時期の紙パックからサイクロンへという流れから、再び紙パック式への注目が高まり、現在は両立という状況になっている。この流れに乗って、もう一度、紙パック式を使ってみようというのが、本製品を選んだ理由だ。

 なお、本製品に限らず、最近の掃除機は、ほぼ同じデザイン、同じ機能の同一機種にサイクロン式と紙パック式の両方のモデルがラインナップされており、どちらでも好みの方を選べるようになっている。

 最近のサイクロン式掃除機はフィルター清掃機能などを搭載し、長期間メンテナンスが不要となっている製品も多いが、このような機能が搭載される前、つまり初期サイクロン式ブームの時代に掃除機を購入した利用者が、手入れの面倒さからサイクロン式に不信感を抱き、紙パック式に回帰しているというのがその理由だろう。他ならぬ筆者もその一人だ。


機能と価格のバランスの見極め

 さて、このスタミナストロングエア「TC-BH10P」だが、派手さはあまりないが、価格と機能のバランスが非常に良く取れた製品だ。

 製品としてのセールスポイントは、まずヘッド部分だろう。モーターによってブラシが回転する自走式パワーブラシが採用されており、スイッチオンでヘッドが自動的に前に進むため、掃除のときにとても軽い印象を受ける。


ヘッド上部
ヘッド底部。モーターが内蔵された自走式ブラシでとても軽い

掃除の様子。フローリングの床なので手で動かしているが、自走式ヘッドのおかげで動きがアシストされるため非常に軽い

 自走式ブラシを採用した製品はほかにも存在するが、従来機種に比べてヘッド自体の軽量化も図られており、より一層の軽さを感じる。毎日の利用を考えると、この軽さは1つの武器と言えそうだ。

 もう1つのセールスポイントは、豊富なハウスダスト対策だ。ヘッドの上部をよく見ると、ここにも吸気口が設けられており、巻き上げられたホコリなど、床上30cmゾーンのハウスダストをここから吸い込むことができる。

 もちろん、吸い込んだハウスダストは、内部のアレルパンチ吸着フィルターによってしっかりとキャッチすることができるうえ、排気も側面からのソフト排気となっており、空気にやさしい設計となっている。このアレルパンチ吸着フィルターはハウスダストを無害物質に組成変化させる効果まであるとのことだ。最近の掃除機は健康志向の機能を重視する傾向が強いが、本製品もそんな特徴を備えた掃除機と言えるだろう。


ヘッド部分の吸気口で床上30cmのハウスダストを吸入
吸い込んだハウスダストは内部のアレルパンチ吸着フィルターなどで何重にもキャッチ。無害物質に組成変化させることもできる
排気は側面から。ソフトな排気でゴミの巻き上げを防止する

ヘッド部分の吸入の様子
排気の様子

 実は、同様の機能は、同時に発表(発売は9月21日)された「ラクルリエア(TC-C3ZH)」という円形で360度回転が可能な製品にも採用されているのだが、ラクルリエアはサイクロン式のみとなるうえ、希望小売価格も92,400円と非常に高価だ。

 このラクルリエアは、言わば同社の家庭用掃除機のハイエンドモデルとなるわけだが、軽い自走式ブラシや床上ハウスダスト対策などのポイントとなる機能を継承しながら、それでいて紙パック式も選べ、しかも実売で35,000円前後というリーズナブルな価格で購入できるというのが、今回のスタミナストロングエア「TC-BH10P」というわけだ(布団ブラシが付属したTC-BH15Pもラインナップする)。

 掃除機選びは、「プラス」の考え方で製品を選ぶと値段が高くなりがちになってしまうので、個人的には「マイナス」の考え方で製品を選ぶことをおすすめしたい。つまり、ハイエンドの製品をまず見て、そこからどの機能がいらないかを判断していく。これで価格を考慮しながら自分のニーズに合ったモデルを選んでいけば、もっともお買い得な製品を見極めることができるだろう。


お手入れも簡単

 実際に使ってみると、前述したように、まず自走ブラシが軽くてとても使いやすい。スイッチを入れれば、自動的にブラジが前に進むので、しばらくして引き戻すという作業をするだけで楽に掃除ができる。

 細かい部分の掃除も便利だ。ヘッドは可動式で、左右にクルリと回転させることでコーナー部分などの掃除も手軽にできるようになっている。また、パイプの中間に細いノズルが組み込まれており、パイプを中間で取り外してから、格納されていたノイズを引き出すことで、角やスキマなどもきれいに掃除できる。このノズルは最長45cmにもなるので、高いところも掃除できる。


パイプの中間にスキマ用ノズルがビルドインされている。伸縮式なので高いところやスキマの奥などの掃除に便利
取っ手に近い部分にもブラシがビルドインされている。テレビの上のホコリなどを掃除するのに重宝する

 こういったノズルがビルドインされているあたりも最近の掃除機のトレンドの1つだが、確かにわざわざノズルを付け替えずに済むのは手軽で便利だ。

 そして、紙パック式の真骨頂とも言えるのが、お手入れの楽さだ。紙パックは専用のボックスに取り付けるタイプとなっており、本体からボックスを取り出してボタンを押すだけで、紙パックに触れずにゴミを捨てることができる。

 サイクロロン式の場合、このときにどうしても周囲にホコリが舞ってしまうことがあるのだが、紙パックの場合、ゴミはパック内にあるので、ホコリが舞う心配もない。


お手入れの流れ。(1) 本体のカバーを開く (2) 取っ手を持ってボックスを取り出す

(3) ボタンを押すとカパッと開きゴミパックが登場 (4) さらに背面のボタンを押すとゴミパックが落ちてお手入れ完了

 なお、このボックスは丸ごと水洗いをすることも可能だ。紙パック式なので、ボックス側のフィルターまで汚れるということはあまりないのだが、いざというとき紙パックなしでも使える設計になっているので、その対策として水洗い可能にしているのだろう。

 また、ホースを本体に巻き付けておくことができるため、収納にさほど場所を取らないのも特徴だ。手頃な価格で、使いやすい掃除機を探している人には、ぜひおすすめできる製品だ。





URL
  三菱電機株式会社
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/
  製品情報
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/cleaner/bh/index.html
  掃除機関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm

関連記事
三菱、ハウスダストを無力化する掃除機(2008/08/06)



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2008/09/04 00:01

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