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学研「くだもの電池実験 ロボウォッチ」

~夏休みの自由研究を楽しく速攻で終わらせるキット
Reported by 林 佑樹

学研「くだもの電池実験 ロボウォッチ」。パッケージはシンプルでどういうことをすればいいかがよくわかる
 もうすぐ夏休みは終わり……ということは、全国津々浦々で発生するであろう夏休みの課題追い込みフェスティバルが開催する。そろそろお子さんが困ったモードになっている親御さんも多いのではないだろうか? こういうお仕事をしていると、親戚の方々からお中元の余りをバーターに、読書感想文の校正や自由研究のネタ出し・メモ作成をお願いされる。読書感想文の校正はどうなんだろうと思うが、自由研究は自分で試して楽しむことができるので、毎年、面白そうなネタを提供しているわけだ。

 しかし、残り1週間ともなると意外とやれる研究は限られるし、天候の心配もある。関東地方は今週いっぱい曇りか雨らしいので、室内で1~2日あれば自由研究が終わる学研「くだもの電池実験 ロボウォッチ」を紹介しよう。希望小売価格は2,310円。Amazon.jpでも同額で販売されている。

 「くだもの電池実験 ロボウォッチ」はその名の通り、くだものを電池にするという実験キットだ。ロボット本体には液晶時計が搭載され、レモンなど果実に亜鉛板と銅板を挿して、電気を発生させるというシンプルなもの。


パッケージ側面には7つの特長が記載されている。これを目安にやることを決めてもいい パッケージ背面では付属物と、「まるわかりガイド」の紹介が記載されている 付属物は全部で9点。主にロボット本体、リード線、銅板、亜鉛板を使用する

「まるわかりガイド」は、レポートのまとめ方までも掲載されており、かなりわかりやすい
 なぜ果実や野菜が電池になるのか? レモンを例に挙げてカンタンに説明しよう。亜鉛板がレモンの果汁に溶けるとき、亜鉛は板の中に電子を残していく。この電池がリード線を伝って銅板へ移動する。そのときに電気が発生するというわけだ。

 また水分を含んでいればだいたいは電池となるので、家庭にあるさまざまな果実やジュース、ソーセージなどを題材に、どれが電池となるのかと試すことができる。逆に、水分を含まないものは電池とならないので、その点も押さえて一覧表などを作ってしまえば、サクッと自由研究が終わるのだ。

 実験キットだけでなく、「くだもの電池実験 ロボウォッチ まるわかりガイド」もなかなか充実している。全31ページで、先述の電池の発生する仕組みや歴史、「自由研究まとめワザ」ページまでもあってとても使えるし、読んでいて楽しい。

 「電池工業会」などのサイト紹介もあるので、電池の種類や秘密、リサイクル方法などを自由研究に盛り込みたい場合にもこのガイドは活躍してくれる。つまりはうまく写していけばいいわけだ。とはいえ、実験や教材を読み込むことで、電池の仕組みは自然と覚えてしまうので、勉強としての意味は充分ある。

 また冊子には果実(液体)以外での発電方法も掲載されている。活性炭電池というもので、冷蔵庫の脱臭剤に使われる活性炭とアルミホイルで、くだもの電池以上の電力を生み出せるのだ。筆者も初めて知って試そうと思ったが、先日、脱臭剤を買い換えたばかりだったので断念。研究ネタとしてはとても面白いので、小型モーターを用意して実験してもらいたい。勢いよくモーターが回るそうだ。


リード線はニッパーなどを使わなくても剥けるように、処理されている
銅板は角を丸くしてケガをしにくくなっているが、薄くて手を切りやすいので取扱には注意が必要

こちらは亜鉛版。銅板同様の処理がされている
発光ダイオード。足の長いほうがプラス、短いほうがマイナスだ

 というわけで、カンタンに実験をしてみた。用意したものは、リンゴとオレンジ、ピーマン、そして固形物のラムネ。この場合は、直列、並列といった実験で、それぞれの電圧をチェックしていくと目に見えて液晶の濃さが変化するのでおもしろい。ダイオードが一番よく光るものを探すのもアリだ。


銅板や亜鉛板は何度も使うので、リード線は丁寧に巻いておこう
オレンジを電池にしてみた。しっかりと液晶が点灯しているのがよくわかる
穴開け用刀は硬い果実や野菜に亜鉛版・銅板を挿す前に使用する

発光ダイオードはなかなか点灯しない。直列でつなげてみた
とてもわかりにくいがかすかに赤く点灯している
中身がスカスカなピーマンでもバッチリ電池になる

ラムネは予想通り電池としては機能せず。水分がないためだ
水槽を使えばさらに幅広く実験できる。写真は水道水で発電をチェックしてみたところ。いろいろな液体を試してみよう

 今回、紹介した実験以外にも、1円玉と10円玉、ステンレス製フォークとアルミ製のおろしがねなどでも発電が可能で、16ページ分くらいは1~2日あればできてしまう。しかも楽しみながらだ。そんなわけで、自由研究に存在に焦り始めたお子さんがいるのであれば、親子で楽しく学べる学研「くだもの電池実験 ロボウォッチ」を推奨したい。





URL
  株式会社 学習研究社
  http://www.gakken.co.jp/
  学研サイエンスキッズ「レモン電池の研究」
  http://kids.gakken.co.jp/kagaku/summer2008/kit5.html
  製品情報
  http://shop.gakken.co.jp/shop/order/k_ok/goodsdisp.asp?code=1575027300&reco=similarity2



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2008/08/26 00:01

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