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家電製品ミニレビュー エムケー電子「みみもとくんα」
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~テレビのボリュームダウンにひと役買う補聴機器
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Reported by
岡安 学
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今、住んでいる場所は、すぐ近くに電車の高架があり、しかもカーブの途中ときている。利便性のみを追求した結果であるため、いまさら文句をいうつもりは毛頭ないが、その騒音たるやたいていの人は我慢ができないレベルである。
幼少の頃より電車の騒音には慣れていたせいか、窓さえ閉めていればとくに気になるわけではなかったが、テレビを観ているときに限り、声が聞き取りにくくなってしまうことがあるのが、唯一の問題だ。テレビの音量を上げれば済むことではあるが、電車が通り過ぎてしまえば、音量を上げた分、今度はテレビの音がうるさく感じてしまい、その都度下げなくてはならない。
1つの解決法として、ヘッドホンの使用が挙げられる。実際に使ってみると音に関しては解決するが、テレビの音に集中するあまり、電話やドアホンの音に気づきにくくなったり、動きが制限されてしまうなど、どうもしっくりこない。
そこで、導入してみたのが、赤外線のコードレススピーカーだ。本来は補聴目的の商品ではあるが、音が良く聞こえるという目的は果たせるわけなので問題はないだろう。メーカー希望小売価格は、15,750円。Amazon.co.jpのマーケットプレイスで8,400円で購入した。
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エムケー電子「赤外線コードレススピーカー みみもとくんα」。本体部
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赤外線送信部
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● 乾電池使用で、電源確保の心配なし
本体は、本体と赤外線送信部の2つの部品で構成されている。赤外線送信部はミニジャックによりテレビと接続するようになっているが、付属品としてピンジャックに変換する入力変換プラグが同梱されている。電源は専用のACアダプターを使用する。電源の確保が必要だ。
本体はスピーカーとリモコンやメガネなどの小物が入れておけるホルダー付き。機能性はあるが、若干デザイン性に欠けてしまうのはご愛嬌といったところか。電源スイッチのほかに、音声明瞭スイッチと音量調整つまみが本体上部に設置してあり、サイドにはヘッドホン用のミニプラグが完備。電源は単二形乾電池を4本使用。電源がとりにくい場所でも使える配慮は嬉しいところだ。ただ、アダプターとの選択もあればなお良かったように思う。
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本体には、メガネやリモコン類を保管できるホルダーを搭載している。細めのリモコンなら3本は収納できる
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本体上部には、電源スイッチと音声明瞭スイッチ、音量つまみを設置。電源を入れるとLEDが赤く光る
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本体下部に電池ボックスがある。単2形乾電池を4本使用。別売りだが、専用充電器も販売している
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● 受信範囲と指向性が広い赤外線
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テレビに赤外線送信部を接続し、電源を入れた。4つのLEDが赤く光り、作動しているのがわかる
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さて、実際に設置してみた。といっても、コードとアダプターの接続、電池交換だけだったので、設置というほどのものではなかった。ちなみにテレビにはピンジャックで接続した。
赤外線送信部の電源を入れると、いかにも赤外線が送信されていますといった感じで4つのLEDが光っている。本体側の電源を入れてみると、即座に音を受信した。赤外線なので送信部と本体の間に障害物があると受信しなくなるが、受信感度はよく指向性も広い。受信範囲は7mとのこと。個室でテレビを視聴する範囲としては十分な範囲だ。
ピンジャックで接続することで、テレビの音声には基本的に影響しない。「CS-30P」で受信してもしなくても、テレビからは普通に音声が流れるし、音量を変化させたり、ミュートしたりしても、「CS-30P」から流れる音声は本体の音量調整や電源をいじらない限り変化はない。
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ピンジャックへの入力変換プラグ。基本的にこれを使用して、ピンジャックで接続しよう
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一応、ミニプラグでも接続してみた。これはいわゆるヘッドホンと同じ効果で、プラグを差し込んだ瞬間、テレビから音声が出なくなった。逆にテレビの音量調整でスピーカーの音量も変化した。
もちろん、スピーカー側の音量調整も有効のままだ。テレビ音声の補助としても使え、テレビをミュートすることでスピーカーオンリーでも使える利点もあるので、基本的にはピンプラグでの接続がオススメだ。
● 利便性の高いリモコンホルダー
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リモコンをホルダーに収納しておくことで、どこに置いたかわからなくなることが少なくなった。意外なことに、リモコンを収納させておくと部屋に馴染むような感じも
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音声は近くで聞こえるので、音量を上げずに済むのはかなりいい感じ。ただ、テレビやサラウンドスピーカーのように音声の質を求めるものではないので、音質自体はちょっと軽め。高価なヘッドホンではなく、いわゆるテレビ用イヤホンで聞いているような印象だ。
明瞭ボタンは高齢者が聞き取りにくい高音域を明瞭にする効果があるようだが、多少音質が変わった印象はあるものの、さほど明瞭になった気はしなかった。高音域がもともと聞き取れる人には効果が薄いということだろうか。
さきほど、デザイン性に欠けるといってしまったリモコンホルダーだが、実際に使ってみると便利。筆者は普段、テレビリモコン、レコーダーリモコン、AVセンターのリモコンを頻繁に使うのだが、それらのうち、2本は確実においておけるので、部屋が散らからないだけでなく、どこにリモコンを置いたかわからなくなるようなことも少なくなった。
● 本体からイヤホン接続もできる
本体に設置してあるミニプラグも意外と便利であることが判明。どうしても音が出せないような状況のとき、ヘッドホンやイヤホンを使わざるを得ないのだが、テレビとの距離があると、差し込むのも面倒なうえ、コードが目の前にぷらぷらあるのも目障りで仕方がない。「CS-30P」の本体に接続すれば、それらの懸念材料は一挙に解決する。ある意味、コードレスヘッドホンを購入したのと同じというわけだ。
お年寄り用の補聴機器だと判断するには、もったいない商品。テレビの音声に難を感じていた人は迷わず買いですよ。
■URL
エムケー電子株式会社
http://www.mk-net.co.jp/mkdenshi/
製品情報
http://www.mk-net.co.jp/mkdenshi/
2008/08/25 00:00
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