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フカダック「携帯用ミストファン FC-008」

~肌にミストを噴射、“打ち水”感覚で涼む小型扇風機
Reported by 本誌:正藤 慶一

フカダック「携帯用ミストファン FC-008」
 イヤー暑い。このところの東京は、毎日が最高気温30℃超えときたもんだ。毎朝出社のために家を出ると、外では強烈な直射日光と、湿気でいっぱいのムンムンとした空気が出迎える。思わずそのまま家に戻り、エアコンをつけて寝室で寝っ転がりたいと思ってしまう(今のところは、気力を振り絞って何とか出社している)。調べてみると、今週もずっと最高気温30℃超えの真夏日が続くようだ。このままでは、夏を乗り切れそうもない。

 そんな時、編集部にひとつの製品が届いた。フカダックの「携帯用ミストファン FC-008」だ。楽天市場では458円というお手ごろな値段で売られている。

 これは簡単に言ってしまえば、携帯用の小型扇風機だ。乾電池で羽を回転させ、その風で涼むというもの。なんだい、そんな小さなモノで涼めるワケないじゃないか、と思ったが、何と本製品には「ミスト」機能が付いている。ミストとはもちろん「霧」のこと。本製品は、ミストを肌に放ち、ミストが蒸発する際に肌の熱を奪い取るため(気化熱)、体感温度を下げられるという仕組みになっている。つまり、肌に打ち水をするような原理だ。なかなかおもしろそうなので、今回はこれをレビューしてみよう。

 本体サイズは30×75×180mm(幅×奥行き×高さ)と、簡単に手に収まる程度に大きさだ。先端についている羽根は2枚で、特にガードは付いていないが、柔らかいので怪我をする危険性はなさそうだ。付属品として、首かけ用のストラップが付属する。


製品パッケージ
パッケージ内容。本体(左)のほか、水タンク(中央)、水タンクのフタ(上)、首掛け用のストラップ(右)が付属する 羽根はむき出しだが、とても柔らかく、グニャッと曲がる

 冒頭の製品写真を見ていただければ分かると思うが、製品は青い本体部分と、白い水タンク部分から構成されている。使用するには、まずはこの2つを取り外し、タンクのフタを取って、内部に水を補充する。この水がミストとして使用されることになる。タンク容量は約50mlだ。

 次に、本体に電源となる単三乾電池を2本入れる。電池ケースを閉じたら本体にタンクを取り付けて、使用準備が完了だ。電池の寿命は、連続運転した場合で180分間とされている。


電源は単三乾電池2本を使用。本体底部から挿入する 電源スイッチは本体上部にある。スライド式だ エネループの白いデザインが、シースルーの本体に合う

タンクの中に水を入れる。これがミストとして放出される 本体とタンクは、付属のツメを引っかけて取り付ける

 電源スイッチは本体頂部にあり、スライドさせて羽根が回転する。風はなかなか強力で、これだけでも十分に涼しさが感じられる。念のため羽根を指で止めてみたが、もちろんまったく痛くなかった。

 さあ、ここでミスト機能の出番。水タンクのフタをプッシュすることで、羽根のちょっと下の辺りからミストが噴射。これが羽根の回転と風によって、遠くまでミストが届く仕組みになっている。“ミスト機能”とは言っても、単にタンク内に溜まった水をスプレー噴射するだけなので、あまり過度の期待は抱かないでいただきたい。


扇風機部分だけを動かしているところ。風は結構強い
壁に貼り付けたティッシュにミストを吹きかけているところ。ミストはタンクのフタを押してスプレー噴射する

 簡素な機構に拍子抜けしたが、これが結構効果があるからおもしろい。腕に噴射すると、これだけでもひんやりするのだが、ここにファンで風を当てることで、さらに涼しさは増す。よく風呂上りの熱冷ましに扇風機を使うが、アレを局所的に行なっているような感じだ。使用後は、確かに肌の熱が引いているのが感じられる。ちなみに、ミストは風を当てればすぐ乾く。大量に吹き付けない限りは、タオルも必要ない。

 小型で、持ち歩きも簡単。場所を選ばずに使えるので、炎天下の中、外出する場合には、これでシュッシュッとミストを肌に出し、そこにブーンと風を当てれば、一時の清涼感は得られる。そういった点を考えれば、旅行やスポーツ観戦には向きそうだ。また、別に炎天下の中でなくても、会社で仕事が煮詰まったときに、リフレッシュのために使うというのもアリかもしれない(同僚の視線が気になるが……)。


本体とタンクを接続するツメは、とても小さくなくしやすい。筆者もいきなり紛失してしまった
 1つダメ出しをさせていただくならば、本体とタンクを接続するツメがとても小さく、またタンクから取り外しもできるため、すぐ紛失してしまいそうになる。ツメは上下2カ所にあるが、私はすでにこのうちの1つをなくしてしまった。私のようなズボラな人間のため、ここはツメが取り外しできないようにしてほしいところだ。

 言ってしまえば、小型の扇風機と小型のハンドスプレーを組み合わせただけの製品ではあるが、実効果は確かにある。暑さに参ったら、熱をたっぷり吸収した肌に“打ち水”をして、涼んでみてはいかだがろうか。





URL
  フカダック株式会社
  http://www.fukadac.co.jp/
  製品情報
  http://www.fukadac.co.jp/08fukadac0529_014.htm
  扇風機/サーキュレーター関連記事 バックナンバー
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/fan.htm



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2008/07/22 23:59

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