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家電製品ミニレビュー
セイコースポーツライフ「五街道 WZ750」

~街道を踏破した気分に浸れる歩数計
Reported by 平澤 寿康

セイコースポーツライフ ポケット歩数計「五街道 WZ750」
 このところ、ダイエットと健康管理を兼ねて、なるべく歩く距離を増やすように心がけるようになった。例えば、駅ではエスカレーターを使わずに階段を使って上り下りしたり、目的の駅の1つ前の駅で降りて歩いたりといった具合だ。本格的なウォーキングというわけではないが、この程度でも全く何もやらないよりはマシだろうと思いつつ続けている。

 とはいえ、何も考えずに歩くだけというのも寂しいので、どの程度の距離を歩いたのかチェックできるように、歩数計を導入してみることにした。とはいえ、ただ単に歩数を計測できるだけのものはつまらないし、できるならもっと歩きたくなるような機能を持つ製品にしたい。そう思って製品を探してみたら、ちょっと面白そうなものを見つけた。それは、セイコースポーツライフの「五街道 WZ750」という製品だ。メーカー希望小売価格は6,825円。Amazon.co.jpで4,980円で購入した。

 最近の歩数計は高機能化が進んでいて、歩数を計測して歩いた距離に換算するという基本的な機能に加えて、消費カロリー数や脂肪燃焼量などを計算し表示する機能を持つ製品が増えている。それに対して今回選択した五街道は、機能的にはどちらかというと淡々と歩数を計測するだけの製品に近く、歩数を計測するとともに、あらかじめ設定した歩幅の長さから歩いた距離を計算して表示するというのが主な機能となる。

 もちろんこれだけなら、五街道を選択することはなかっただろう。しかし五街道には、歩いた距離を実際の街道にあてはめ、その街道をどこまで歩いたかを表示するという、ほかにはない機能が用意されている。ウォーキングに限らず、何かしらの運動を続けるというのは、目標がなければ長続きしないもの。体重や体脂肪率で目標値を定めるというのも1つの方法だが、実際にはなかなか変化が現れずに挫折してしまうことも少なくない。その点五街道では、街道を踏破するというわかりやすい目標を設定でき、飽きずにウォーキングを続けられるというわけだ。

 五街道に登録されている街道は、「東海道」、「中山道」、「甲州街道」、「日光街道」、「奥州街道」の5種類。いずれも江戸時代に整備された日本橋を起点とする街道としておなじみだ。現在でもその街道に沿って作られた幹線道路の呼び名として使われていることもあり、特に関東地方やそれぞれの街道沿いに住んでいる人にとっては非常になじみ深いだろう。


歩数計としての機能は、歩数計測と、設定した歩幅による移動距離の換算のみ
移動距離から、街道をどの程度踏破したか表示してくれる
用意されている街道は、日本橋を起点とする、東海道・中山道・甲州街道・日光街道・奥州街道の5街道だ

 五街道では、歩いた距離をそれぞれの街道に当てはめて、今どのあたりまで進んでいるかを表示するが、さすがに起点となる日本橋から、各街道の終点に向かうだけでは、はっきり言ってつらい。もちろん、最終の目標は各街道の終点ではあるが、最も距離の短い日光街道でも設定距離は141.7km、最も長い中山道では533.9kmもあり、目標とするにはあまりにも長すぎる。そこで、各街道には実際の街道に設置されていた宿場が登録されていて、基本的には次の宿場を目指して進んでいくようになっている。宿場間の距離は4km~10kmほどと、目標とするには適度な距離だ。1日で次の宿場に到達することも難しくないため、日に日に次の目標へと切り替わり、飽きずに続けられるよう工夫されている。

 また、各街道とも1度踏破すれば終わりというわけではなく、何度でもチャレンジできる。しかも、何日かかって踏破したかも記録されるため、1度ある街道を踏破しても、次はもう少し短い日数で踏破しようという目標ができるわけで、この点も飽きさせない工夫と言っていいだろう。


1つの街道を進んでいる途中でも、その状態を保持したままいつでも他の街道に切り替えて計測できる
目標は街道の終点ではなく、各街道の次の宿場となる。宿場間の距離はそれほど長くなく、1日で目標に到達することも

目標の街道に到達すると、画面に「到達!」という文字が表示され祝福してくれる
到着時にアラームを鳴らすことも可能だが、ポケットやカバンに入れた状態ではほとんど音が聞こえない

 歩数の計測には、2次元の加速度センサーを利用している。本体の液晶面に対して水平方向に上下・左右の動きを関知して歩数を計測する。本体サイズは小さく薄いので、基本的にはズボンや上着のポケットなどに入れ、常に身につけた状態で利用するのがベストだろう。実際筆者は、ジーパンのコインポケット(右ポケットに用意されている小さなポケット)に差し込んでいたが、その存在を気にすることなく利用できた。


本体サイズは68×10.1×36mm(幅×奥行き×高さ)と非常にコンパクト
ジーパンのコインポケットに入れても全く気にならない

 もちろん、ズボンや上着ポケットにものを入れたくないのであれば、カバンの中に入れて持ち歩いてもいい。また、ストラップホールが用意されているので、ネックストラップを付けて首からぶら下げてもいいし、クリップタイプのストラップを付けてズボンなどに引っかけてもいいだろう。ただし、2次元加速度センサーを利用していることもあり、液晶面に対して垂直方向の動きは全く関知できない。そのため、カバンに入れて持ち歩く場合など、本体が必ず縦向きになるように収納する必要がある点は要注意だ。


液晶面に対して水平方向の上下・左右の動きのみを関知するため、カバンに入れるときには本体の向きに要注意だ

あらかじめ、日時と歩幅はきちんと設定しておく必要がある
 歩数計測の精度は、その他の加速度センサーを利用した歩数計とほぼ同じだ。多少の誤差は発生すると思われるが、気にするほどではなかった。

 使用時に注意することは、持ち歩くときの本体の向きに加えて、あらかじめ日時と歩幅をきちんと設定しておくことだ。街道の踏破にかかった時間や日数は内蔵時計を利用して記録されるため、きちんと設定しておく必要がある。また、歩幅も距離計測に不可欠だ。歩幅は初期値では50cmに設定されているが、自分の普段の歩幅に合わせて微調整しておけばいい。設定範囲は30cm~150cmで、1cm刻みで設定可能となっている。常に同じ歩幅で歩くわけではないので、初期値の50cmのままでも大きな問題はないかもしれないが、多少短めに設定しておくと踏破にかかる歩数が増えるため、わざと短く設定するのもありだろう。

 ところで、実際に使っていて気になったのが操作性の悪さだ。本体にはボタンが3つ用意されていて上のボタンがモード切替、中央が表示切替、下が消去となっているのだが、とにかく目的の表示を呼び出すのにどのボタンを押せばいいのかが非常にわかりづらい。上のモードボタンには▲、下の消去ボタンには▼がそれぞれ印刷されているため、直感的にはこの2つのボタンで表示を切り替えると思ってしまうのだが、実際は上のモードボタンと中央の表示ボタンで表示やメニューの切り替えや設定などを行なうため、どうしても操作ミスにつながり混乱してしまう。

 また、中央の表示ボタンの長押しが様々な機能を呼び出すときに多用されていたり、特に頻繁に使うとは思えない消去が下のボタンに割り当てられている点も操作性の悪さを増長しているように思う。上下のボタンで表示やメニューを切り替え、中央のボタンで機能選択、となっていればもっと使いやすかったと思うだけに、この点は少々残念だ。

 操作性に関しては気になる部分があるものの、単に歩数を計測するだけでなく、街道を踏破するという目標によって飽きることなくウォーキングを続けられるという点は、他の歩数計にはない特徴で、これなら飽きっぽい人でも長続きするだろう。どうせやるなら少しでも楽しくウォーキングがしたい、という方にオススメしたい。





URL
  セイコースポーツライフ株式会社
  http://www.seiko-sl.co.jp/index_visited.html
  製品情報
  http://www.seiko-sl.co.jp/health/products/pedometer2/index.html

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2008/07/02 00:03

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