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シヤチハタ「キャップレス9」

~ネットやケータイで印面をオーダーできるシヤチハタ
Reported by 本誌:伊藤 大地

キャップレス9
 朱肉のいらない印鑑の代名詞的存在であるシヤチハタは、だれもがお世話になったことのある製品だろう。ふと思いつきでシヤチハタのWebページを見ていると、なんと今は、印鑑のフタが不要でしかも、印面をカスタマイズできる「キャップレス9」という製品が出ているという。さっそく購入した。

 この製品、フタがいらないこと、そして印面を自分でオーダーすること、この2点が特徴だ。印鑑というとその存在にあまりにも慣れすぎてしまって、最先端の製品がどれだけ進化しているか想像もしていなかったが、これはすごい。「買う面倒」「フタがなくなる面倒」。この2つの面倒がなくなっただけで、こんなにストレスがないのか! と驚かされた。


一般的なシヤチハタ「ネーム9」と比較 ストラップ穴もある 印面はつぼみのようなカバーで覆われている

パッケージ
中にインターネットやケータイから印面をオーダーするためのシリアル番号が入っている 選べる書体とインクの色。なかなか楽しい

 まず「買う面倒」について。このパッケージ、「伊藤」やら「佐々木」といった、印鑑に一番大事な印面が入っていない。要はカラの状態で販売されている。ではこの印面をどうするかというと、パッケージ同梱のハガキか、インターネットか、ケータイを使って自分で申し込むのである。

 インターネットやケータイから申し込む場合、ハガキの中に入ったバーコードに書かれている数字が、IDとパスワードになっており、専用サイトにログインする。そこで必要事項を記入し、印面をカスタマイズする。書体は一般的な楷書体をはじめ、行書体、隷書体、篆(てん)書体など8種類から、インクの色は朱色のほか、黒、赤、藍色、緑色、紫の6色から選択できる。アルファベットや横書き、カタカナも可能で、自由度は高い。店名や企業名など屋号を印鑑にする場合でも、特に複雑な手続きはいらない。かかった時間は5分くらいだ。

 印面が届いたのは申し込みから10日後。メール便で印面部分だけが茶封筒に入って送られてきた。これを本体の先端にはめ込めば準備完了。もう使える状態になる。

 ともかく、印面を後からオーダーするため、わざわざ文房具店に行って自分の印鑑を注文し、また入荷後に取りに行くといった面倒な要素が一切ない。珍しい名前の人はもちろん、私のようなありふれた名前だとかえって売り切れていることも多いので、この手軽さはうれしい。

 また、会社の備品として業務用にまとめ買いが効くというメリットもある。買い置きしておいて、新しい社員が入ったら、これを渡すだけでよい。


専用サイトにログイン
印面の書体と文字色を選ぶ
プレビュー画面

申し込みから10日後、メール便で印面が送られてきた キャップの中に印面が入っている 左がキャップレス9、右が通常のシヤチハタ。隷書体・朱色で注文した

枠が押し込まれると、印面が飛び出てくる

 次に、「キャップがなくなる面倒」について考えてみよう。これは細かい説明は不要だと思う。今やほとんどがノック式になったボールペンがいい例だが、本体と分離するフタはたいてい、製品が寿命を迎える前になくなるものだ。

 とくに我が家の例でいうと、北向きにある薄暗い玄関の下駄箱に、宅配便用のシヤチハタを置いているが、もう2回、フタを無くしている。おびただしい数の靴がならんだ玄関にフタを落としたら最後、電球1個の薄暗い照明では、絶対に見つけられない。

 このキャップレス9では、花のつぼみのようなパーツが印面を覆ってインクの乾燥を防いでいる。ハンコを押す際には、ちょうどつぼみが花になるときのように、カバーの中から印面がニュッと飛び出る。バネでカバーを制御しているため、力を抜くとまたつぼみの状態に戻る仕組みだ。決して複雑な機構ではないが、よく思いついたものだと感心してしまう。

 キャップがないのは便利だが、注意したいのは押すときの感覚が、普通のシヤチハタと若干異なること。キャップレス9では、印面より先に周りの枠が机に当たり、そこからさらに押し込む形になる。特に押す回数が多い人などは、それを嫌う人がいてもおかしくない。私も使い始めは違和感を感じたが、もう慣れた。キャップがない気楽さの方がよっぽどありがたい。また、印面は普通のシヤチハタに比べると一回り小さいが、実用上問題はない。

 とまぁ、普通の製品との違いを挙げると、「オーダーする」「キャップがない」というこの2点に集約されるわけだが、これだけでシヤチハタとのつきあい方がガラッと変わったように感じる。あえて弱点を挙げるとすれば、買ってすぐに使えないことくらいだろう。まぁ、どちらを買うかをあらかじめ決めず、普通のタイプの在庫を探してあればそれを買い、どうせ注文するならこちらのキャップレスを選ぶ、というのも1つの方法だ。いずれにしても、今後の定番製品となるであろう、すばらしい製品であることは間違いない。





URL
  シヤチハタ株式会社
  http://www.shachihata.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.shachihata.co.jp/news_release/080317.php

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2008/06/11 00:00

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