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家電製品ミニレビュー
エレクトロラックス「NERO ECM4000」

~少量のドリップでもおいしい大容量コーヒーメーカー
Reported by 安部 陽子

エレクトロラックス「NERO ECM4000」
 今回紹介する家電製品は、エレクトロラックスのコーヒーメーカー「NERO ECM4000」だ。この製品は、先日紹介したポップアップトースター「ETS4000」と同じ、黒を基調としたデザインの家電シリーズ「NERO」の一つとなる。真正面から見ると直線的・平面的に見えるが、側面や背面は曲線を使用し、また正面だけ光沢のある素材を使うというデザインも「ETS4000」と共通している。

 こうしたデザイン面も魅力だが、機能面でも少量のコーヒーをおいしく淹れられる「アロマ機能」を備えている。ありきたりのコーヒーメーカーではなさそうなので、試してみた。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpで8,400円にて購入した。


正面から見た様子。前面パネルには光沢があり、また平面的な作りにも見える 斜め上から見たところ。曲線的なデザインも取り入れている
斜め横からみた様子

タンクは1.4Lの大容量

 本体サイズは、215×215×335mm(幅×奥行き×高さ)で、少々大きめだ。重さは約2.6 kg、消費電力は1,000W。電源コードの長さは約1.5mで、自動巻き取り式ではないが、背面に収納するスペースがある。本体のほか、繰り返し使えるフィルター、フィルターをセットするバスケット、コーヒーサーバー、メジャースプーンが付属する。

 ここで驚いたのは、給水タンクの容量が1.4Lと大容量な点だ。本体が大きめなのもうなづける。一度にドリップできるコーヒーの量は、コーヒーカップ(約125ml)で約2~10杯分、小さいデミタスカップ(約83ml)では約4~15杯分になっている。

 繰り返し使えるフィルターは、ステンレスのメッシュ素材でてきている。メッシュの目は細かくて、金属だからといって「網」のような感じはないが、触ると固くしっかりした造りになっている。このフィルターの代わりに、ペーパーフィルターをセットすることもできる。ペーパーフィルターのサイズは、カリタで103(6~7人用)、メリタでは1×4(4~8人用)になっている。


本体には、フィルターバスケット、フィルター、コーヒーサーバー、メジャースプーンが付属する 電源コードの長さは約1.5m。背面に収納できる タンク水量の目盛り。一度にコーヒーカップで約2~10杯分をドリップできる

目がとても細かいステンレス素材のメッシュフィルター。繰り返し使うことができる フィルターバスケット。側面にコーヒーを下に導く線がある 操作ボタン。左が後述する「アロマボタン」で、右が電源スイッチ

 使い方は、本体上部のフタを開け、フィルターバスケットをセットし、その内側にメッシュフィルターをセット。フィルターに挽いたコーヒー豆を投入し、給水タンクに水を注いでフタを閉め、電源ボタンを押して完了だ。

 コーヒーサーバーの下には保温プレートがあり、ドリップされたコーヒーを約80度で保温する。保温プレートの加熱を止めたい時は、電源をオフにするだけ。消し忘れてしまいそうだが、自動OFF機能が備わっており、電源を切らずにそのままにしておくと、2時間後には自動的に電源が落ちるようになっているのはうれしい。


コーヒーサーバー。重さを量ったところ409gだった
注ぎ口はなだらかで注ぎやすい
サーバーのフタはこのように開く

たくさんの量のコーヒーを、短時間でドリップする

10杯分のコーヒーを淹れる。まずは本体上部のフタを開けるところからスタート
 では、容量いっぱいとなる10杯分のコーヒーを淹れてみよう。 本体にセットしたメッシュフィルターにコーヒー豆を投入し、給水タンクに記された水量の目盛りを見ながら水を注ぎ入れる。フィルターバスケットの周囲の空間がすべて給水タンクなので、注ぎ口が広く、水がとても注ぎやすい。そして、フタを閉め、電源ボタンを押す


フィルターバスケットをセット その内側にメッシュのフィターをセット
給水タンクに水を注ぐ

給水タンクは、フィルターの周囲に用意されている。注ぎ口は広い 挽いたコーヒー豆を投入して、フタを閉め、電源ボタンを押す

 2分ほどして、コーヒーの香りが漂よってきた。そして少しずつだが、コーヒーサーバーにコーヒーが落ちはじめる。コーヒーサーバーに10杯分のコーヒーができあがったのは約10分後のことだった。もうすこしかかるかと予想していたが、案外短時間だったのでびっくりした。

 飲んでみると、コーヒー豆の量は、付属のメジャーカップに従って投入したのだが、濃さがちょうどよく、風味にクセがなくて、とても飲みやすい。

 コーヒーサーバーを本体から引き出しても、本体のドリップバルブが閉じるので、保温プレートにコーヒーの滴は垂れないようになっている。また、コーヒーサーバーのグリップ部分は握りやすく、手にした時も10杯分の重量を重く感じさせなかった。


ドリップ中のようす。なお熱湯や湯気でやけどする可能性があるので、本来はドリップ中、フタを開けてはいけない できあがったコーヒーは、クセがなく飲みやすかった コーヒーサーバーを引き出しても、プレートにコーヒーの滴は落ちず、シミにならなかった

「アロマ機能」で、少しだけ淹れた時でも味の低下を抑制

 冒頭でも述べたが、本製品には「アロマ機能」というモードが搭載されているが、これは少量のコーヒーを抽出した際の味を向上させる機能だ。「ECM4000」に限ったことではないが、コーヒーメーカーで少量をドリップすると、たくさん淹れた時よりも味が落ちてしまうことがあるらしい。

 このアロマ機能を使って、ドリップできる最も少ない量の2杯を抽出してみる。給水タンクに2杯分の水を注ぎ、コーヒー豆をフィルターに投入し、フタを閉じて電源ボタンを押した後、ここでアロマボタンを押す。水が沸騰して、しばらくするとコーヒーがドリップされる。観察してみると、コーヒーサーバーに落ちてく滴のスピードが、通常の淹れ方よりも少しだけゆっくりだ。

 できあがったコーヒーを飲んでみる。すると、先程、10杯ドリップした時と同じ味になっている。

 ここで、もっと違いを比べるため、2杯分のコーヒーを、アロマ機能を使わずに、普通の淹れ方でドリップしてみる。飲み比べると、歴然と違うものだった。アロマ機能を使わずに少量をドリップした方は、味が薄く、苦いだけの上澄みを飲んでいるという風で、コーヒーの味はぼやけている。これと比べると、アロマ機能のコーヒーの方は明らかに違っている。


アロマ機能で少量をドリップする時は「アロマボタン」を押す できあがった、2杯分のコーヒー。少量でも、たくさんドリップした時と同じ味になった

 ちなみにお手入れ方法は、メッシュフィルター、フィルターバスケット、コーヒーサーバーを食器用中性洗剤で洗う。コーヒーサーバーはガラス製だが、食洗機でも使用可能だ。

 使ってみて少々気になったのは、水量を示すラインの反応が少し遅い点だ。2杯分ピッタリにドリップしようと思ったのに、ラインが反応せず、やっと動き出したと思ったら目盛りが2杯のラインを越えていたこともあった。少量のコーヒーがおいしく飲める機能が付いているのだから、もう少し良い反応を見せてほしかった。


大家族や来客の多い家庭向け。オフィスでの利用も

 2時間で保温が切れることから、作り置きせず、その都度飲みたい量だけを作るという使い方が良さそうだ。構成人数が多かったり来客が多い家庭はもちろんだが、シックなデザインを活かしてオフィスの共用設備として使うというのもありかもしれない。

 家庭用コーヒーメーカーとしては決してコンパクトではないが、それだけに一度にたくさんの量が作れ、しかも「アロマ機能」で少量でも変わらない味にドリップできる。大容量のコーヒーメーカーを求める人は、選択肢に入れて間違いのない製品といえそうだ。





URL
  エレクトロラックス・ジャパン株式会社
  http://www.electrolux.co.jp/
  製品情報
  http://www.electrolux.co.jp/household/products/ecm4000/index.html

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2008/05/26 00:04

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