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家電製品ミニレビュー
ソニー「BCG-34HRMES」

~液晶モニターがついたニッケル水素電池専用充電器
Reported by 本誌:伊達 浩二

液晶モニター付き充電器「BCG-34HRMES」(左)を含むソニーのニッケル水素電池関連製品
 ソニーは、かなり以前からニッケル水素充電池を出している。汎用の製品以外にも、ウォークマン専用パッケージなどが用意されており、それなりに力が入っていた分野なのだ。

 今回、液晶モニター付き充電器がモデルチェンジし、「BCG-34HRMES」になったのを機に、充電池やスペーサーなどニッケル水素充電池関連製品を一式買ってみた。

 BCG-34HRMESの価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpでの購入価格は3,980円だった。この充電器は単三/単四型ニッケル水素充電池を最大4本充電できる。ラインナップ上の位置づけは高機能な最上位機種にあたる。

 特徴は液晶モニターによる充電状況の表示と、充電池をリフレッシュする機能、海外でも使える100-240Vの電圧対応だ。

 充電器としては大きめで、75×30.5×126mm(幅×奥行き×高さ)ある。また、コンセント直結ではなく、付属の電源ケーブルを使う。この方が海外使用時のプラグアダプターなども使いやすいだろう。


液晶モニター付き充電器「BCG-34HRMES」
パッケージ裏面
充電池は別売りになっている

本体と付属の電源ケーブル
コンセント直結型ではなくて、電源ケーブルを本体に差し込んで充電を行なう
本体側面

液晶部分
本体のフタを開いたところ
充電池をセットする場所。中央のボタンはリフレッシュ用

 充電能力を表わす出力は、単三型が1,050mAh×2または525mAh×4、単四型が640mAh×2または320mAh×4だ。つまり、3~4本充電するときよりも、1~2本充電する方が速く充電できる。

 たとえば、容量が2,000mAh(Typ.)の単三型を充電する際に、1~2本ならば約115分で充電できるが、3~4本だと倍の230分必要となる。なお、Typ.(ティピカル)容量を出力値で割れば、充電時間が計算できる。高速タイプとしては常識的な数字だが、高速タイプではない充電器では7~12時間かかることを考えれば十分な数字だろう。

 使い方は普通の充電器と同じで、カバーを開けて電池をセットすればよい。1本だけのときも特定のスロットに入れる必要はない。単三/単四を混在についての注意は特になく、試した範囲でも問題なく充電できた。


充電池をセットしたところ
電源コードをセットしたところ
一般的な充電器と比べると本体は大きい

 操作ボタンはリフレッシュモードにするボタンが1つあるだけだ。リフレッシュモードは、メモリー効果で容量が少なくなった充電池を復活させるための機能で、一度放電してから充電をする。放電に時間がかかるので、2,000mAhの電池で約4時間かかる。ボタンを押すとセットされているすべての電池がリフレッシュモードになる。

 液晶モニターの表示だが、状態が「CHARGE」と「REFLESH」の2種類、あとは各電池ごとに3段階で現在の容量が表示される。実用的にはこれで十分なのだが、液晶モニターと聞いて、もっと細かいデータを期待していたので、ちょっとがっかりしてしまった。まぁ、ニッケル水素充電池には、インフォリチウムのようなメモリはないので、充電回数などが表示されるとは思っていなかったが、たとえば容量が数字で見えるとか、バッテリーチェッカー機能を持っていて電圧が測定できるなどの、細かい機能がほしかった。


充電中の液晶表示
電池容量は3段階で表示される
充電が進んだ状態

同社のニッケル水素充電池。左から「サイクルエナジーブルー」、「サイクルエナジーグリーン」
 次にニッケル水素充電池「サイクルエナジー」について説明しよう。現在、ソニーのニッケル水素充電池は、2種類に分かれている。「サイクロエナジーグリーン」が従来型の大容量充電池で、単三型で2,500mAh(Typ.)、単四型で1,000mAh(同)の容量がある。「サイクルエナジーブルー」は、自己放電とメモリー効果が少ないタイプだ。

 つまり、グリーンがデジカメなどのパワー重視タイプ、ブルーがリモコンや懐中電灯などの使用期間重視タイプと考えれば良いだろう。

 パッケージには、グリーンは「高容量」、ブルーは「充電済み」と書かれている。充電可能回数も、グリーンは400回、ブルーは1,000回と明記されており、2つ並んでいても違いがわかりやすくなっている。

 なお、ブルーの特徴はエネループに似ていると思っていたが、パッケージに「この電池は自己放電抑制技術(エネループ技術)を採用しています」と明記されていた。技術導入かOEMなのだろう。

 ちなみに、充電器のパッケージには、グリーンにはリフレッシュ機能を使うことを勧める記述がある。逆に、ブルーの方はメモリー効果の影響が少ないと書かれている。


製品パッケージ
パッケージ裏面
パッケージにはそれぞれの充電池の特徴が記載されている

充電池は1本づつ取り出せるようになっている 製品は充電済みなのでそのまま使うことができる

 今回は単三/単四のグリーンとブルーを使ったが、使用期間が2週間ほどだったので、両者の差はあまりわからなかった。ただ、製品の性格から考えて、デジカメなどの“パワーが必要で短期間に使い切る”という製品以外は、ブルーの方を選んでおけば良いと思う。

 価格的には、ほぼ同じか、ブルーの方が少し安く売られているようだ。購入したヨドバシカメラの通販では、単三型4本入りのパッケージで、グリーンが1,780円、ブルーが1,580円だった。

 スペーサーは、単三型の充電池を、単二型や単一型用の機器に使うためのアダプタだ。形としては、単二型用は、電池の周囲を取り巻くタイプ。単一型用は包み込むような形で、高さを調整する機構が組み込まれている。構造やデザイン、使い勝手は三洋電機の同種製品によく似ているのでOEMかもしれない。

 パッケージは2個組で、単一型用の「SP20-2B」が500円、単二型用の「SP14-2B」が420円で購入できた。


単三形充電池を、単二や単一型の電池として使える 一番左が単三形充電池、次が単二型のスペーサー、次が単一型のスペーサー アダプタの中に充電池を入れると、プラス極の部分が押されて飛び出る

 ソニーの製品情報ページ「eCatalog」の「バッテリー」コーナーを見ると、「充電池・充電器」は、かなり下の方に配置されている。これが、ソニー内でのニッケル水素充電池の位置づけを表わしているとみて良いだろう。“選択と集中”の、選択側にはどうも入っていないようなのだ。リチウムイオン充電池の方が主力なのは、しょうがないが、少しだけでも独自性のある製品を残していって欲しいと思う。





URL
  ソニー株式会社
  http://www.sony.co.jp/
  製品情報
  http://www.ecat.sony.co.jp/battery/charger/acc/index.cfm?PD=29733&KM=BCG-34HRMES
  eCatalog「バッテリー」コーナー
  http://www.ecat.sony.co.jp/battery/

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2008/04/24 00:07

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